表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
リアルの常識、ゲームの非常識

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

361/434

舞踏会クエストの波乱

いつもありがとうございます

 二曲ほど踊ったところで、カナリアはジャッジにエスコートされジャスティスのところへ戻った。

 現在、他のメンバーはパートナーを変えて踊っている。

 カナリアも次はジャスティスと踊る手はずになっているのだ。


 ……が。

「Little lady、私と踊ってもらえないかな?」

 にこりと笑って割って入ってきたのはクリスである。

「大丈夫。女帝の許可は取ってある」

「俺が許可しない」

 しばらくクリスとジャッジの攻防が続いていたものの、クリスが耳元で何かを囁くなり、ジャッジが妥協した。

「レッスンの成果を見せてもらえるかな? Lttle lady」

「はい」

 普段通りでいい、クリスにそう言われた気がした。


 カナリアとクリスが踊り始めると、周囲がざわつき始めた。

 仕方あるまい。ジャッジ以外と踊っているのだ。虎視眈々と次のパートナーを狙って声をかけてくるプレイヤー(やろー)どもがいるはずである。

「カナリアちゃん、ジャッジ君と離れて大丈夫でしょうか?」

 現在イッセンと踊るユーリが呟く。

「……多分、大丈夫じゃない」

 そう思うのには理由(わけ)がある。

 ジャッジの手を離れたことと「カエルム」メンバーから離れたこと。この二点だ。

 すでに虎視眈々と次のパートナーを狙うプレイヤーの多いこと多いこと。カナリア恐るべしである。

 そして、それを不服そうに見る男。シュウだ。


 ブラックリストに入れてしまいたいところだが、カナリアに何かあると悪いと思いそのままにしている。

 己の大概甘いと思ってしまうが、再度笑顔を失うのは嫌なのだ。


 再度カナリアに視線を戻すと、一緒に踊っている男と目が合った。次の瞬間、にやりと笑っている。


 嫌な予感以外してこない。そしてあの笑みはカナリアと会う前のジャッジを彷彿とさせる。

「クリスさんは、ジャッジさんの親のような方らしいですから」

「……病んだ性格の一端はあのおっさんか」

 そんな話もどこかで聞いたっけ。それくらいどうでもいい出来事だった。


 音楽が終わると、クリスがカナリアをエスコートしてバルコニーの方へ行く。


 そのあとを追うようにシュウが動いた。


救いようのない馬鹿が動き始めました。

こうご期待!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ