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初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
リアルの常識、ゲームの非常識

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時短魔法を作ってみよう? 体感編

いつもありがとうございます。

「まずは時短魔法を作ってみようか! 最初に出来上がるのは大半がキャストタイムを縮める」

 ぽん、と敵陣の真ん中にディッチが放り込む。

「ふぇぇぇ!!」

「ディッチさん、どこのブートキャンプだよ!!」

 すぐさまイッセンが突っ込みを入れる。イッセンたちがカナリアのLv上げをした時だってここまで酷くなかった。

 まずもってカナリアが討伐できるであろうLv帯のクエストを選んでいたのである。


 イッセンは忘れていた。「TabTapS!」においてどんなクエストを選んでも、出てくるモンスターが一緒だということに。

 とどのつまりは、イッセンとディッチは同じことをしていたのである。


 それを人は「五十歩百歩」と呼ぶ。


「そんでもって、まずはカナリア君自身が時短魔法の有用性を身体が(、、、)覚えなきゃいけないようだからね!」

 ディッチはそう言うなり、時間延長魔法をタップする。


 勿論、カナリアがSTRダウン系の魔法をタップした直後だ。


「何でですかぁぁぁ!!」

 STRダウン系魔法の発動時間が遅いことに気づいたのは、それから間もなく。ディッチは奥の手、効果二百%の魔法である。

 ……大半のクエストで一回こっきりしか使えないので、あまり使ったことはない。


 余談だが、「攻防クエスト」では毎回のように使っている。その時残ってるMPを全て使う上に、使ったMP量に応じて効果時間が変わってくる。使用前はMPフルな上に、カナリア特製のアクセサリー一式で総MPは二十%ほどアップしている。

 加えて、ディッチのMPはギルド内でもトップである。次点がディスカスとジャスティスだ。


「……約六時間か」

 効果時間を確認したディッチが呟く。

 ゲーム内時間なのが悔やまれる。もっとMPを上げた方がいいな、とディッチが思っていると、イッセンが呆れていた。

「ディッチさん、美玖涙目になってる」

「一応抜け道のある魔法だけどね」

 現在タブレットに入っている魔法やスキルは全て影響を受けるが、発動後開発された魔法には全く効果がない。

 必死に杖でモンスターを叩いているところ悪いが、何度も魔法をタップすればいいだけのことだ。

「美玖は気づいてないなぁ」

「あとは、時短魔法を上からかけるとキャンセルされるんだけどね」

 なので敵方が時短魔法を使用してからディッチがかけていることが多い。それにも気づいていないようである。


 いい加減気づいて時短魔法を作ってほしいところだ。


「うふふふ。涙目カナリアちゃん、眼福、眼福。うさ耳無くなったの痛いわぁ」

 いつの間にか来ていたスカーレットが、カナリアを手伝うことなくスクショを撮りまくっていた。


どこまでも変態なスカーレットでした。


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