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初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
楽しみ方イロイロ

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問題行動を分からせるために

いつもありがとうございます。


 新しい拠点の倉庫二階。

 イッセンとリリアーヌが大きなため息をついていた。

 だたし、リリアーヌの膝にはカメレッティが鎮座して、イッセンの膝にはスネーキングがいる。

 二匹の餌はセバスチャンにお願いしているため、従魔としてクエストに連れて行けるLVに達している。


 ……が。二人の間に流れる空気は重い。


「美玖ちゃん、また(、、)やらかしたんだ」

 カナリアがやらかした出来事とは、クエストだ。一人にだけ同じ討伐依頼をするというのは、いい顔をしないプレイヤーもいる。

 最たる例がジャッジなのだが。

 フィズはニーニャに喜ばれるならと、喫茶店に行くたびに「ご飯依頼ある?」と聞いていたらしい。ここぞとばかりにカナリアがいるときはお願いしているらしい。

 カナリア不在の場合はあっさりとセバスチャンが依頼をギルドカウンターに持って行っているため、そこまで反感を買っていないのがせめてもの救いだ。

 色んな意味でセバスチャンに感謝である。

「美玖に『どうしてそれがいけないのか』という説明と、先輩に『自重するように』って頼むのでははるかに後者のほうが楽なんだけどね」

 ただし、フィズが「ニーニャと戯れさせてくれ! 俺はニーニャの下僕になりたいんだ!」と休憩中の職場で叫ばれた時にはどうしようかと思ってしまった。


 ……どうやら今までの環境の反動からか、色んな意味で壊れてしまったらしい。


 現在、カナリアに対しては「カエルム」初期メンバーから説教をさせている。

「美玖ちゃん曰く、大半がレットさんとかジャスさんとかに作ってもらってたわけで、それと同じって感覚らしいんだよね」

「あとは完成品の納品も特定の人にお願いしてた。……これに関しては『専属契約』していたことも知らなかったって」

「誰よ、そこまで美玖ちゃんを過保護にしたのって」

「そりゃ『カエルム』メンバーとセバスチャン」

 有能すぎるというのも問題らしい。

「過保護にしたくなるのも分かるんだけどさぁ」

 リリアーヌがまたしてもため息をついた。


 何せ、あの不憫な状況で生活しながら純粋すぎるカナリア。守りたくのも分かる。が、限度というものがあるというのだ。

「あのウル目はかなりダメージ来るけどね」

「だよね。無自覚・無意識だから始末におえないと思うの」

「まぁ、最悪クィーンさんが説教してくれるらしいから、何とかなると思う」

 現在、カナリアにとって現実(リアル)でも、ゲーム内においても保護者的存在のクィーン。彼女の説教が何よりも堪えるらしい。

「……これで懲りてくれることを祈る」

 これで駄目なら、本当にどうしていいか分からない。


 大切な従妹が傷つかないようにと願う二人も、かなり甘いといえた。


何が問題だったのかというと、「指名依頼」として出していないこと。故意に同じプレイヤーに依頼していたことの二つです。

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