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初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
様々な思惑

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攻防クエスト終了後間もなくの話

いつもありがとうございます。


「お疲れ様でしたーー」

 元気よくリリアーヌが周囲に声をかけていた。

「……数日ログインする気力ねぇ」

 そんなことを呟くメンバーもいる中、リリアーヌは食事を全員に渡している。

「これは?」

「セバスさんが今作ってます! 出来上がったのから美玖ちゃんの鞄に入れるから配って欲しいって言われたんです」

 いつの間にここまで手に入れた。そう突っ込んだら負けだと思い、ディッチは黙って食事だけを受け取った。

「で、カナリア君は?」

「さぁ? セバスさんと一緒に屋上で調理してるのかもしれませんが」

 屋上で調理!? 一応、砦内に調理場はある。そこでやらずに何故屋上?

 嫌な予感がしたディッチは、ジャッジ、ディスカスと共に屋上へ向かった。


 別の意味で嫌な予感がしたジャスティスは居残りを選択していた。



 カナリアは毎度やっている、騎乗モンスターのお手入れを屋上でやっていた。

 本日の対象は勿論、ユニと翼竜(名前はリア)である。

「もうちょっとで終わるから大人しくしててね」

 ユニは手入れをしようとするとぬいぐるみ状態になるので、お手入れはかなり楽である。そちらが終わってから、リアのお手入れとなる。


 リアのお手入れをする場合、下に大きい布を敷く。その上にリアの鱗やら抜け毛が落ちるので、そのまま包んで拠点に持ち帰る。

 特別製のブラシはスカーレットに作ってもらった。布は初心者の町で報酬でもらったものとなっている。

 つまり、男性陣は誰も知らない。

「これで最後。爪も綺麗にするからね」

 その言葉にリアが嬉しそうに嘶く。


「……カナリア君、何をやってるのかな?」

「リアのお手入れです。今日は頑張ってもらったので、汚れも落とそうかなって」

 ちなみに、リアの首飾りは全てリアから落ちたもので作ってある。

 それを言うと、ディッチが呆れていた。

「カナリア君」

「何でしょうか?」

「翼竜の鬣を使うことに関して特許は取ったの?」

 まったくもって意味が分からない。

「一応言わせてもらうとな、鬣は防具に使うか機械の細部に使うかのどっちかしかなかった。つまり、またしても斬新な使い方なんだよ。

 ジャッジ、急いで特許の用意。カナリア連れてって説明してやれ」

 ディスカスの言葉にジャッジが頷いていた。

「で、どうして翼竜の手入れをしようと思ったの?」

 ディッチが呆れながら訊ねた。


「だって、皆さんおっしゃいますよね? 『女の子は外見も気にしないと』って。リアちゃんは女の子です。リアちゃん自身が出来ないところは、家族である私の役目だと思うのですが」

「さすがカナリア。だけど、翼竜とかに構う暇を俺に分けて欲し……ごふっ」

 ジャッジがさらりとカナリアに近寄り触れようとした瞬間、リアがジャッジを蹴り飛ばした。

「ジャッジさん!! リアちゃん、そんな乱暴しちゃ駄目!」

 その言葉に不機嫌そうにリアがそっぽを向いた。

「これはジャッジの自業自得。そんなことよりも、皮以外はこれで手に入るわけか」

 感心したようにディスカスが言う。

 カナリアは翼竜の皮を最近は一切使わない。皮よりも抜け毛(注:鬣)の方が扱いやすいのだ。

「……いいんじゃね? ってか、順番待ちしてるぞ。ま、おそらく中にジャスがいるからだろうな」

 雌翼竜(お年頃)は恋する乙女(?)である。それゆえ、ジャスティスの前では綺麗でありたいのだろう。

 だからこそ、リアのように今回ばかりはお手入れをお願いしたいのではないか、というのがディッチとディスカスの弁だった。

「気持ちは分かるので、頑張ります!」

 カナリアだってジャッジと出かけるとなればそれなりにおしゃれをする。それと一緒なのだ。


 順番に手入れをしていくカナリアを微笑ましそうにディッチとディスカスが見ていた。


 その時、ジャッジは二人の腰掛代わりにされていたという。


というか、カナリアの一連の行動が書きたかっただけでした。


そして、セバスはきちんと砦の中で調理してました。

カナリアの鞄は、セバスが持っています。

カナリアはお手入れ道具だけを持ち、屋上へ行きました。

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