表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
様々な思惑

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

304/434

変更後クエスト5

いつもありがとうございます。


 いまだ湧き上がるモンスターに、プレイヤーたちは緊迫していた。

 マリル諸島に拠点を置くギルドメンバーは尚更である。


 今までこの砦がここまで保ったことはないのだ。前回の今頃はとっくに砦が陥落し、全滅して終わっていた時間帯である。

「……結構神経磨り減るな」

 そう呟いたのはチェンだ。

 今までここまで進んだことがないため、そのあとの情報がないのである。


 しかも、リアル時間であと一日かかる。

 現在、カナリアは休息という名のログアウト中だ。その代わりにリリアーヌが入っている。

「いっくんが悔しがってました」

「イッセンも縛りプレイ好きだっけ?」

「そういうの好きですね~~。あとは前人未到のクエストとか」

「……そういう英才教育でも受けたか?」

「多分。伯父さんやパパとよく出かけるし」

 気がつくとジャスティスとリリアーヌは和気藹々と話していた。

「それにいっくん、何回かのクエストでスキル習得してたんですけどね」

「俺、報告受けてないんだけど」

「美玖ちゃんみたいにネタ系じゃないからいいかな、と。『飢餓者の超越』っていうんですよね。こう、アイテム枯渇や奪われる、もしくはLPが0になるとバーサク状態に加えて、通常の二十倍のステータスになるという……」

「十分ネタですよね!?」

 カーティスは思わず突っ込みを入れた。

「んでもって、そのあとアイテムを与える、もしくはHP0になると解除。アイテムで回復した場合はステータスが十分の一になるみたい……」

「今回いないことが惜しまれるよ。おそらくステータス低下は一定時間で解決かな?」

「しません。再度LPを0にするかクエスト終了、もしくは死に戻りで解決です」

「……カーティスさんの言う通り十分ネタスキルだよね? リリアーヌ君もそういうの持ってたりするの?」

「えっと、特には? あたしがいっくんにアイテム与えた場合だけ、『飢餓者の超越』が解除ならない、『飢餓者の伴侶』とか、そういうものだけだと思いますけど」

「二人揃ってて欲しかったかな」

 ジャスティスの言葉に、カーティスは思わず頷いた。


 アイテムの補充はそこまで増えなかったが、翼竜のおかげで休息が取れる。それでMPを回復しつつHPを魔法により回復。そして、そのあたりで採取したもので料理を作りLPを回復できる。

「第二砦に数名向かわせ、そこにある補給アイテムを持ってくる」

 そう、指揮官三人は判断した。ここで篭城してクリアしてみせる。その意気込みのためだ。

 しかし、この砦はモンスターによって囲まれている。それゆえ出て行くだけでも一苦労である。


 攻略段階も一つあがったようで、飛行モンスターまで出てきている。

「あの、その役目美玖ちゃんじゃ駄目ですか?」

 さらりとリリアーヌが言う。

「だって美玖ちゃん、『飛行モンスターの友達』っていうスキル持ちですよね? そしたら向こうの飛行モンスターも手懐けられるんじゃないかと」

「リリアーヌ君、怖いこと考えないで」

「ってか、さっき美玖ちゃん来て、意気揚々と翼竜に乗って出かけちゃいましたよ? 『食材アイテム持ってくる』って」

 しかもセバスチャンと一緒に。


 その言葉に全員が固まった。


やっぱりカナリアはこうでないと(違う)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ