真実へ
すみません。あまりにも短かったので、こちらも一緒にUPします。
「おい、ジャッジ!! 無双化するなよ!?」
「今はしない。あとの楽しみにしておく」
一応たしなめたジャスティスは、思わずため息をついた。
まずい。あの昂ぶりを抑えられないと、その実害を食うのはレイド戦に参加したメンバーだ。
もし、レイド戦がこのままで終了してしまった場合、ジャッジはそれを抑える術がないのだ。最悪、PKをして「死に戻り」をさせるしかない。だが、カナリアの目の前でしてしまえば、錯乱することは容易に想像がつく。
「あぁ! もう!!」
レイド戦以外で頭を悩ませるというのは、出来ることなら避けたかった。
迷いながら戦っている間にも、ジャッジとジャスティスの周りには白兎と黒兎も倒れている。ついでにとジャッジが狩るのだ。それをジャスティスのAIが必死になって解体していた。
ぽきん。綺麗にジャッジが一角兎の角を切っていく。角のなくなった兎を今度はジャッジとジャスティスで倒していくのだ。
どうやら角は一角兎の全てを司るもののようで、角をなくしてしまえばあっという間にエアラビットに近い動きをする。そうなってしまえば、ただ単に「HPと防御力の高い兎」と変わらない。毛皮にあまり傷をつけずに倒していく。
「一羽片付いた! 夜明けまであと三十分!」
ディッチの言葉に、やっとひと段落がつきそうだと安心していた。
そんな時だった。
空から、今までの巨大一角兎よりも一回り以上大きい、羽の生えた巨大一角兎が舞い降りてきた。
これの続きは18時更新で!




