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初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
新しいトモダチ
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それぞれの兎コス

21時に一話UPしてます。そちらを見ていない方は、一つ戻っていただければと思います。

 そして、三人の兎コスの出来栄えはというと……。


 カナリアは言わずもがな、相変わらず可愛いと称されるいでたちである。ジャスティスとディスカス曰く、「素肌を出すのは脚だけのほうがいい。兎ブーツと兎ワンピースにふんわりとしたリボンをつけてみた。袖口もふんわりして、兎っぽくしてみた」との事。相変わらずの、感情を教えるウサミミとそして尻尾。これは外せないらしい。

 そして、エリのAIであるカエデは……。完全に兎のキグルミであった。きちんと足まで綺麗にディテールされているあたりに、職人技を感じてしまう。これまたカナリアとは違う可愛らしさと癒しを持っていた。

 最後にユーリ。彼女は「大人の魅力」を存分に出すという意味合いで、胸元を隠すトップスに兎のホットパンツだった。勿論、ホットパンツにも尻尾がついていた。そして、ブーツは、カナリアが毛皮で使ったのに対して、ユーリは毛を取った皮で作られていた。しかもピンヒールにしてある辺りに芸の細かさを感じる。ウサミミもあるので、一歩間違えればバニーちゃんである。


「……今日のレイド戦なしでいい?」

 ユーリのコスプレ姿を見たディッチがぼそりと呟いた。

「は!?」

「今すぐ持ち帰りたい。俺一人だけでユーリを愛でたい!!」

「兄貴! ふざけんな!! んなこと言うと、あたしがユーリさんとカナリアちゃん、それからカエデちゃんを拠点に持ち帰って、ハーレムにする!!」

 スカーレットの言い分は、既におっさんの発言である。

「そんなことさせるか。そんな風になるんだったら、カナリアは俺が外に出せないようにする」

「……ジャッジ、お前の発言が一番恐ろしいぞ」

 ジャスティスが静かに突っ込むが、ジャッジはそ知らぬふりである。

「分かった。ジャス……」

「ディッチさん、現実で俺、こんな服作れない」

「ディス……」

「そのうち現実世界でも見繕ってやるから、大人しくしとけ」

 ディッチが全てを言う前に希望が分かるあたり、付き合いの長さを感じる。

「で、あんたはカナリアちゃんにいいの?」

「何が?」

 スカーレットのささやきに、ジャッジが黒い笑みで返していた。

「あぁ。着せないよ? 着せたらレットさんたちが玩具にするだろうから」

 どこで着せないのか、はっきり言わないあたりに、ある種の怖さを感じた「カエルム」のメンバーだった。


「そうそう。カナリア以外は武器も変えた」

 これ以上怖い発言が出ないように、ディスカスが色々と取り出した。

「ユーリさんは、『暗殺者』なので、兎の手の形をした手袋に鉤爪をつけてみた。少しモンスターを狩ってみてくれ」

「この服に、そんな実用性まで備えられると思っていませんでしたわ」

 ディスカスの言葉に、ユーリが微笑んで返していた。


 カエデの武器も杵をモチーフにした刀というあたりに、遊び心を感じてしまったカナリアである。


本当にいいのか……これで……

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