表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
復帰の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

131/434

カナリア、外の世界を知る 2


 一応ラーメンを食べ終わった後、周囲の店を冷やかしていく。カナリアに「冷やかす」というと変に取られるかもと思い、「見て回ろうか」とだけジャッジは伝えた。

「わぁ……近くで見るの久しぶりです! 買いたくても買えなくて嫌になったから、目をつぶって走って素通りしてましたから」

「……そっか。だったら楽しめ」

「はいっ」

 ふらふらと見て回るも、射的では「ジャッジさんお断り」と書かれており、苦笑する羽目になった。

「どうして『ジャッジさんお断り』なんですか?」

「場所によっては、レイド戦で城砦を一つ落とすとか、守るとかあるんだが、俺が参加すると大半が大砲の照準合わせとか、クロスボウで敵の飛行MOBを撃ち落すとか、ライフルを使うとかそんなんばっかりなんだ。そのせいだ」

「確かにジャッジさんって、銃を使っているイメージありますよね。しかも凄く上手に」

「まぁな。大半のやつもそういうイメージもってる。だから仕方ない」

 ジャッジ自身、「そういうイメージ」を持たせ、魔法が苦手と見せる手段ではあるが。

「でも、ジャッジさんはやっぱり凄いのです! 私そんなに凄い人の恋人なのかと思うと、凄く嬉しいです!」

 カナリアの発言に周囲が一瞬にして雰囲気が変わった。ある程度ここでけん制しておくつもりだったが、カナリアの発言の方が効き目はあった。……うん、帰ってからまとめを見るのが怖い、ジャッジは初めてそんなことを思った。

 そんなこともお構い無しに、カナリアははしゃいでいる。

「ジャッジさん、あれなんですか?」

「リンゴ飴。……まぁ、ここではリンゴじゃなくアッピレという食材だ。セバスが時々パイにしたりしてるだろう?」

「……こんなに大きいんですね」

「あぁ」

 人間の顔サイズのアッピレ。それを一つそのまま飴にするというのはどうなんだろうか。

「飴細工のお店とかないんですね」

「まぁ、PCの半数以上が男だからな。そういうのに興味がないっていうか」

 どちらかと言えばネタものが多いのもこの世界の出店に多いのが特徴だ。


 他にも、最近になって始めたばかりの女性PCがやっている露店のアクセサリーショップなども見て歩いた。

『深窓のサブマスがウサミミちゃんを捜してたぞ』

 クルツからそんなメールが入った。このままでは会ってしまう。

「カナリア、また今度にしようか。一度帰ろう」

「え?」

 シュウに会いそうだからとかは言えない。

「アッピレ飴の土産もトニーさんに買ったし、首を長くして待っていると悪い」

「そうですね」

 まだ惹かれるものがあるのか、残念そうに見ていた。

「また今度、連れて来るから」

「はい」

 カナリアが納得したところで二人は動く。


 おそらく神殿も車のところも張っているだろう。だとしたら空を行くしかないが、ここから飛んでしまえば、シュウにばれてしまう。

 裏道を通り、外に出る。鞄の中のものを減らしてバイクを無理矢理入れてきたかいがあったと思う。

 久しぶりに後ろに乗せ、近くの町まで走らせる。


 そこからグリフォンに乗って移動をした。


こんなことをしてれば、時間も食うよなぁ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ