表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初心者がVRMMOをやります(仮)  作者: 神無 乃愛
復帰の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

127/434

カナリアのドレス

 控え室で見せられたカナリアの服は、凄かった。

 スカーレットやジャスティスといったギルドメンバー総力で作ったといっても過言ではないとカナリアは思った。

「い……いいんですか?」

「そうよ。これはカナリアちゃんが考え出した、竜鱗の粉をドレスにかけてるの。シフォンをドレープ状にしてドレスにしてる。後ろのリボンも可愛く出来てるから」

 レースがついているわけでないのに、フリフリに感じるドレスにカナリアは袖を通した。

 通し終わると、すぐさま女性陣によるヘアメイクが始まる。

 アップされた髪に飾りをつけ、ネックレスなどをつければ、あっという間に完成だった。

「……すごい」

「でしょ? これがカナリアちゃんが発明した数々」

 そっちじゃなくて、皆さんの技術です。平凡童顔な顔が、少しばかり大人びた顔になっていた。さすがにスカーレットやユーリのような美人にはなれないが。

 ウサミミは外さないらしく、このままらしい。

「……お……おまたせ、しました」

「!」

 外で待っていた男性陣が、一瞬沈黙した後次々に褒めだした。

 沈黙するほど似合わなかったのだろうかと、カナリアは不安になってくる。

「虫除け、ジャッジだけで足りるか?」

 ジャスティスの言葉に、カナリアが硬直した。ここ、虫が出るんですか?

「難しいだろうな。俺とレットも近くにいるわ」

 続けて言うディスカスの言葉が、カナリアを不安にさせていく。ジャッジ一人でも退治できない虫とはどんなものかと。

 カナリアは蜘蛛もだが、虫全般が苦手である。父方の従兄弟たちに散々それでからかわれたから、トラウマと言ってもいい。

「……わ、私」

「カナリア?」

「虫が出るなら、参加しません!」


 カナリアの言葉で意味の違いを知ったジャスティスが腹を抱えて笑い出した。

「虫……っつうか、カナリアによってくる(やろー)共を言ってただけだ。本当の虫じゃない」

「ふ……ふぇぇ」

「せっかくのお化粧が台無しよ?」

 泣きそうになるカナリアをママンが優しく慰めた。

「ママンさん~~」

「大丈夫ですよ。不埒なやからはこれ以上近づかせませんから」

 ママンがにっこり笑ってジャッジを見つめていた。


ブクマ1500越えお礼小話その2公開中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ