表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/434

現実世界にて<最凶な二人>


 悠里の母親は特別室を二つ用意した。保の仕事がしやすいようにという配慮と、「襲わないように」という二つの理由からだとあっさり言い切った。

「……俺、そこまで信用ないか?」

「あるわけないだろ。リアルでカナリアに会ったら手を出しそうだからゲームで我慢するって、言ってたのは誰だ」

「俺だな」

 まだ点滴生活の保に、正芳は容赦ない。

「んで、どうするよ?」

「美玖がもう一回起きるまでは一緒にいたい」

「……変態ロリコン」

「やかましい!」

「あっちは良平先生のお母さんと、悠里先輩のお母さんが付き添ってんだ。大丈夫だろ。悠里先輩はカナリア用の教材集めだとよ。目が醒めても一ヶ月の入院は必要だろって」

 さらりと話をかえてきた。

「どうせ、VRの中で勉強できるんだったら、そっちで取り戻そうって魂胆だろ」

「よく分かったな」

「良平先生の考えそうなことだろうが。俺らの世代、何人それやられた?」

「……あ~~」

 高校時代をありありと思い出した正芳が、あらぬ方向を向いた。

 当時の富岡学年主任と二人がかりでゲーム内での補講。「赤点取りながらゲームしたいなら、これ位やってみろ!!」と言ってのけた人たちだ。

「あとは精神的に壊れてる可能性があるから、そちらの治療に医療用VRを使うかもしれないな」

「どうしてそう思う?」

「……禰宜田医療って会社お前忘れたの?」

 そう、禰宜田医療は世界でもトップクラスの医療用VR機器を製造しているのだ。そして、悠里の父親はそこの親会社である禰宜田薬品の役員だ。

「……忘れてた。……げ!」

「どうした?」

「もし、仮に、だ」

 少しばかり怯えた風で正芳が言う。

「良平先生のお父さんと、悠里先輩のお父さんが手を組んだら、どうなる?」

「……怖いことを考えるな」

 今まで絶対にそれをしなかった二人でもある。

「実際起きてんだよ」

 正芳が怯えた理由が、保にも分かった。


 そして、あの二人の手を組ませた美玖はある意味最強だと思った。


 翌日、美玖は目を覚ました


最凶なのは父親コンビと母親コンビ両方ですw

絶対に良平はじめ誰一人敵いません。


同じ時間にお礼小話を短編で載せてます。

また、R18的な小話も出てきそうなので、そちらはアルファポリスさんのほうに掲載します。18歳以上の方はそちらもお楽しみください。

なろうさんではR15までの内容にさせていただきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ