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ニーナの手紙
守護天使セラピー
性被害・深刻なトラウマを抱える子ども同士を匿名の手紙でつなぐ心理療法。
日本ではまだ確立されていない。
僕とニーナによる守護天使セラピー…初めての手紙はニーナからだった。今でも内容を忘れることはできない。
君はとても誠実な文章を書く反面…とっても恐ろしいボケをかましてきた。
あれは初回の手紙だった。
ニーナは自分の辛い心情を書き尽くした後、クソどうでもいいボケをかましてきた。
『生卵かけご飯を食べました。
30分後気持ち悪くてトイレで吐きました。
かきたま汁になって出てきました。
万物流転とはこのことである。』
この腹がよじれるくらい面白いわけでもなく、つまらないと切り捨てられるわけでもない。
絶妙なゲロボケ。
これが僕の守護天使ニーナなのだ。
平然とこんなボケを書いてくる。
辛い苦しい、裁判が嫌だとメソメソした後にしっかり僕を笑わせようとしてくるのだ。
そしてニーナは今、天野ヒジリ。
僕の同級生だ。




