茜色の生徒会室で、見つけたもの ~恋のライバルと始めた、新しい関係~
※本作は『恋とあたしと貞操帯と』(ノクターンノベルズ掲載)と同一世界を舞台にした、別視点スピンオフ作品です。
※後日談的なお話になりますが、本編情報なしで、単体でもお楽しみいただけます。
※性的描写はありません。
※挿絵は、AIイラストです。(使用ツール:ChatGPT Image Generation)
――生徒会室、その窓の外に広がるのは、本当に綺麗な夕焼けだった。
窓の前に立ち、枠に手を添え、その光景を望む。
茜色に染まった、とても優しく、幻想的な景色。
こうして外を眺めていると、最近の悩みも、少し溶けて小さくなった気分になる。
『貴女は何も悪く無い。わたしは、知ってる』
これは、つい、1時間ほど前にかけられた言葉。
『今まで頑張ってきた自分を褒めてあげなよ。
そうだ、こんど、一緒にケーキでも食べに行こうよ』
友達にして経理係の千尋ちゃんに言われたもの。
最近、わたしは、少しスランプ気味で、あんまり上手くいってない。
その始まりは、2週間ほど前。
柏樹君を巡る三角関係で、後輩に負けた後から。
皆は、そんなわたしに優しく接してくれる。
ここのとこ起きてた、ちょっとしたミスや手違いとかは、都合よく解釈され、わたしのせいでも責めてはいけない、みたいな変な空気だった。
多分、今の、生徒会室に一人残る、という申し出がすんなり通ったのも、きっとそれの一環。
わたしひとりで、仕事を全て回せる、なんて思う程には傲慢では無いけど。
足を引っ張るのは、流石に自尊心が傷付く。
『役に立つとかじゃなくて、会長は、ただ、いてくれるだけでいいんです』みたいな、気休めの言葉は、あまり響かなかった。
みんなの掛けてくれる気遣いという名の薄衣は、綺麗ではあるけれど、少し重くて、動き辛い。
……何も役に立てないわたしなんて、ね。
窓の外の、情感を誘うような眺めは、感傷に浸るならおあつらえ向きの、実にいいシチュエーション。
――けれど、感傷には浸れなかった。
実のところ。それが問題。
矜持が、とか、痛みで、とか、そういうのであれば、まだ良かったんだけど。
どうやら、わたしは精神的には、そんなに参ってはおらず。
少なくとも、皆の想像するような、傷ついた女の子では無い。
そのことが、わたし自身をも困惑させていた。
心配や配慮が、『傷ついた少女』と『本当のわたし』の間にある隙間に落ちてしまう感覚。
わたしの名前が書かれた、わたし宛じゃない荷物を、奈落に落とすのも、受け取って嬉しくない気分になるのも、どちらも嫌で罪悪感があった。
もちろん、喪失感なんてない、とは言わない。
彼の、柏樹君の方は、生徒会メンバーだから、定期的に会わざるを得ないし。それで、モヤっとしたものは感じてる。
でも、それは、話に聞く失恋の痛み、みたいな感じじゃなくて。仲良かった子が引っ越しちゃうのを聞いたような、郷愁に近い感情だった。
……わたし、薄情なのかな?
恥ずかしながら、失恋のカタチは、恋愛初心者のわたしには、全然わからない。
少し、目を閉じて、大きく息を吐く。
柏樹君を取り合った、あの、翠眼の小さな後輩――佐伯紗葵の顔でも思い浮かべば、
恨みのひとつでもぶつけられたのかもだけど。
残念ながら、浮かぶものは何もない。
彼にも彼女にも、心の表面がざわつくだけ。
まるで、痛覚がないみたいに響くものが無い。
けど、実際、近ごろ効率が落ちてるのは、否定しようがない事実。
良い方法は、何も浮かばない。
でも、心の中を占める黒は、空虚の軽さではなくて、薄く重いモヤモヤが重なり合ったもの。
何か、ある。
けれど、その糸口は、掴もうとしても上手くいかなかった。
結論から言えば。
わたしは、結局、何も得られないまま。
心の探索を諦めて、元の生徒会室に帰還する。
――ああ、もどかしい。
他の生徒や、柏樹君には、まだバレてはないけど。
みんなのフォローにいつまでも甘えるわけにはいかない。
その場で、上に引かれるみたいに、手を伸ばして伸びをする。
横目で見える、ホワイトボードの役割表、そこに書かれたわたしの名前。
園山 汐那 。わたしは今、生徒会長という肩書きに見合った活躍をまるで出来ないでいた。
目の前の夕映えの景色は、ますます色を深め、よく出来た絵画のような、なんともノスタルジックな光景。
全てを染め上げる無駄に綺麗な茜色に、感嘆のため息を漏らしながら、窓のガラスに軽く触れて、その光景を眺める。
ここから見える外界は、みんな小さくて、綺麗で、現実離れしたミニチュアの世界。
こんな世界なら、どこかにあるんじゃ無い?なんて感じて。
赤の光の中に、わたしの探すべきモノを、見つけようと目を凝らす。
夕方の校舎には、まだまだ人は残ってた。
たとえば、向かいの教室のガラス。
鏡みたいに反射して、わたしの頭上、屋上の光景を映してる。そこには、下を眺めてる男女ふたりの、カップルの姿。
『ここ、実は覗きスポットなんです』なんて、千尋ちゃんの説明。その幻聴が聞こえる。
こんなとこから見られてるなんて、想像だにしない彼らは、肩を寄せ合って、実に幸せそうだった。
――恋人の関係。
手に入れようとして、叶わなかったもの。
ああいう関係、彼という特別な男の子がいるって、いいなぁ。
自然に、そう思えてしまって、
そんな自分の、乙女のような感性に苦笑する。
確かに、欲しかったもの。
でも、なにか違う。
手に入らなかった、眩く美しいものは、何故だか、わたしの探し物では無いようだった。
肩を抱き合ったまま動かない彼ら。
傍観者は、目を逸らし、そっと去ることにする。
次に、目に止まったのは、
グラウンドをかけていく、ふたりの女の子。
どこかに出かける予定でもあるのか、何か呟き合いながら笑って歩いていく。
離れていて、なにも聞こえないんだけど。
彼女らの楽しそうな笑い声は、ここまで響いてきそうだった。
――友達、ね。
生徒会の仕事が忙しかったのもあって、ああいうのは久しく出来てない。
特に、意味のある会話、そればっかり求められる生徒会長になってからは、ああいうのは、とても貴重な経験。
段々と小さくなってく彼らの後ろ姿を、懐かしく眺める。
探し物ではなかったとしても、その価値は揺るがない。
……いつまでも羨んでいても、仕方ないか。
ふと、遠くに目をやれば。
グラウンドの片隅で、何かを言い合ってる二人組が目に止まった。
身振り手振りを交えながら、お互いに向き合って言い合っている男女。
遠くて顔は見えないんだけど、両方ともに、不機嫌な雰囲気がでてる気がする。
不意に響いた吠え声に目を遣れば、
塀の上の、子猫に吠える犬の姿。
――喧嘩の関係。
あまり歓迎するものではないんだけど、
なにも言わずに恨まれるよりは、こっちの方が好みだった。
対等である、というところは魅力的でもある。
そういう相手って、結構、居ないんだよね。
生徒会長、みたいな肩書きが付いてると、最初から対等でない、みたいにとられることが多くて。
しかも、わたしは金髪碧眼という目立つ外見もあるから、いつも特別扱いだった。
物怖じしないとこのある、柏樹君に魅力を感じた理由のひとつも、それ。
変な特別感を打ち払おうと、多少の校則違反とかをしてみたりもしてるんだけど。
親しみを感じてもらうよりは、先生公認みたいな変なとられ方もしてて、意識を変えるという点では、あまり成功してない。
吠え続ける犬と、赤く染まった塀の上で縮こまってる猫に、わたしと、佐伯さんを重ねる。
何故だか、恨んでたりとかはしないんだけど。
周囲と彼女に、それをわかってもらうのは、たぶんすごく難しい。
吠え声は止まず、この赤い世界の終わりまで、彼らの諍いは、続きそうだった。
その光景から目を逸らし、視線を大きく別の方に向ける。
つぎに、目に止まったのは、道路の向こう側を歩く親子連れ。幼い兄妹に、お母さんの3人組。
――家族の関係。
あれは、良いなあ、って思う。
わたしには、兄弟がいない。
だから、そんな関係に憧れててて。友達以上で、殆ど家族の、近い年齢の人が欲しかった。
幼い兄弟を羨み、彼らがじゃれあい、母に注意を受けながら、道路を横切っていくのを見送る。
彼氏だったら、きっと、あんな感じになれるんだろうな。
コツン、コツン、と廊下に響き出した足音に、茜色の世界から引き戻された。
規則的に響き、近づいてくる誰かの足音。
生徒会の誰か、にしては、足取りは遅いし、先生という線も、時間的にはなさそう。
振り返ると、黄昏色に変わりつつある夕日は、部屋の奥までも、赤い世界に飲み込んでいた。
わたしの身体にも絡みついてるその光を、手に取り、染まり具合を愉しむ。
ふと、思いついて、髪を留めていたリボンを抜き取った。
◆◇◆◇
肩にふわりと、金色の髪が広がる。
この学校で、わたしを際立たせてしまうそれは、
今は、赤みを帯びて輝き、この綺麗な世界には、よく馴染んでた。
◆◇◆◇
(挿絵: 夕日の中の園山会長(使用ツール:ChatGPT Image Generation))
「お、お邪魔しまーす」
聞き覚えのある声と一緒に、ガラガラと、立て付けの悪いドアが開く。
現れたのは、アンケート用紙の束を抱えた女の子。
見知った、でも意外な相手。
柏樹君を巡って争った当人、佐伯紗葵。
彼女もまた、この部屋に満ちる光で、夕闇の世界に相応しい色で染まる。
彼女の小柄な身体を包む紅もまた、美しく、その髪の黒色も、暗さを含み始めたこの世界に相応しい。
ただ、瞳の翠色だけは、世界と反対の光を湛えたままだった。
吸い込まれるような輝きの、大きく見開いた瞳がわたしを見つめる。
まるで、金色の魔王と翠眼の勇者の邂逅。
そんな幻想が、あるかもなんて思えるくらいには、この部屋は異世界色に染まってた。
そんな勇者様は、少し離れた位置からでも、充分わかるほどに、わたしの存在に狼狽し、逃げ出そうかと何度も逡巡してる。
彼女の片足は、置き場を求めて、ふらふらと宙を彷徨って。
でも、最終的には、部屋に入ることを決めたようだった。
夕日で赤く染まる彼女は、その瞳の反対色がよく映えて、まるで映画のワンシーンみたい。
彼女は、目の奥底にうごく感情を見せまいとするように、顔を顰めて、目を細めた。
一文字に結ばれた唇には、立ち向かうような決意。
全身を茜色に染めた彼女は、あの日には無かった自信と妖艶さを纏ってる。
「あの、たかく……柏樹君から、お願いされてて。これ提出しておいてほしい、って」
彼女は、アンケートの束を抱えたまま、まっすぐ歩を進めて、
床に放置されてた小さな脚立にぶつかった。
「――ぁうんっ」
痛みに耐えて、立ち止まる。
傍目にはそれだけにも見えるけど。
声に混じる感情や、吐息や仕草、そして潤みを帯びた瞳は、紅い世界で一際目立ち、妖しく儚げな雰囲気で、彼女を彩る。
失礼とは思ったけど。
その反応に、思い当たるものがあって。
わたしの方から、彼女に、ずんずんと近づく。
彼女は逃げようとしたものの、身体はその動きについていけず。茜色に染まった顔を、衝動を堪える為に歪ませて、悩ましげな吐息を漏らす。
身を逸らす程度しか抵抗出来てない、彼女の腕を掻い潜り……
スカートを押して、その中身を確かめる。
――指先に伝わったのは、予想通りの感触。
女の子の身体の柔らかさではなく、骨のように包まれた硬さでも無い。
そこにあったのは、剥き出しの硬いモノ。
布一枚を隔てて、その硬さを、確かめる。
「柏樹君、まだ貴女に、それ着けさせてるの?
ちゃんと恋人として扱うように注意しようか?」
わたしの申し出を、しかし彼女は、首を振って断った。
「良いんです。今のままで。
これは、約束で。あたしとの関係を、大事にしてくれてるって証だから」
「それじゃ、いままでと変わらないじゃない。せっかく恋人になったんなら、それに相応しい関係を、築かなきゃ」
「ごめんなさい。でも、ほんとに良いんです。なにも変わらなくても……」
彼女は、恥ずかしそうに、もじもじと指を合わせる。
「……彼氏っぽいこと、何も、してくれなくてもいいの。あたしが、ただ、彼を好きなだけだから。
一緒にいるだけで、幸せになれちゃうんです」
どこか困った顔で、そんなことを言う彼女。
その言葉には、自分でも止められない感情の、不思議な実感が込められていた。
「…………そう、彼のことが、本当に好きなのね」
はにかんで頷く彼女を見ながら、少し納得する。
彼女が求めてたのは、柏樹君そのもの。
わたしが、求めて、憧れたのは……
――ああ、なるほどね。
日没の瀬戸際の光、閉ざされた空間の奥までをも照らすそれは。
いま漸く、わたしの探し物に届いた。
理解が、繋がっていく。
わたしが本当に欲しかったもの。
それは、親密で、変わらない関係。
家族のような関係で、維持しようって頑張らなくても、あり続けるもの。
それに一番近いところにいたのが、彼で……。
たぶん、それだけだったみたい。
……もしかすると、彼となら本当に、その関係を作れたかもしれない。
でも、考えてみても、やっぱり。
欲しいのは彼ではなくて、関係のほうだった。
だって、何もしない、柏樹君。
恋人らしいことも、してくれないなんて。
そんなの想像したら、わたしなら不満でいっぱいになっちゃう。
もちろん。彼なら、何もしないなんて不義理はしない。頭と、経験則では分かってる。
だから、関係の経験を幾重にも折り重ねたその先に。彼自身が、関係の象徴になった未来も、ひょっとしたらあったかもしれないけれど……。
今は、まだ、経験則や理性の言うことを信じて、わたし自身を預けられるほどには、わたしの気持ちは、彼を信じてはなかった。
――佐伯さんとの、大きな違い。
そっか、わたし、恋をしてるんだとばかり思ってたけど。
どうやら、まだ、そうなってはいなかったみたい。
わたしが、欲しかったのは、関係性であって、彼自身を求めてたわけじゃ無かった。
恋に恋する乙女なんて、物語はよく知っているはずなのに。
自身が陥るまで、そうと分からないなんてね。
乙女を全然卒業できてなかった自分、それを意識して、苦笑い。
そして、わたしを労ってくれた、生徒会の皆。
何もしない、できないわたしなんて、価値ないって思ってたけど。
……そっか、うん。ただの慰めじゃあ、ないのね。
みんなの優しさが、ようやく届いて、沁みていく。
「あぁ。もう、だいぶ暗くなってきたわね」
窓の横に架けられた、照明のリモコン、それを操作しようとして。
窓の外の、揺れる灯りに気づく。
窓の外を覗けば、さっきの塀に警備員さんが登ってて、その腕には、震えて小さくなった猫。
犬は、ずっと吠えてるけど、その尻尾は、よくみれば揺れていた。
――なんて簡単な見落とし。
スランプ中のわたしの観察眼なんて、全然、全く、なんの当てにもならない。
だから、暗くなった部屋に明かりを灯せば。
そこに居るのは、勇者でも妖艶でもない、ただの女の子。
白い光に照らされて、赤い不思議な輝きは、陽炎のように消えていた。
改めて、彼女と向き合えば。
開いたその瞳の奥にあったのは、僅かな怯えと罪悪感に潤んだ、優しい感情。
そして、一文字に結ばれた唇は、よくみれば少し震えて、己を鼓舞するために奥歯を噛み締めてた。
それは、さっきの、子猫の姿に重なってみえる。
……そういえば、紗葵さん。
かつて柏樹君に、完全に振られて。そこから再チャレンジしたんだっけ。
まだ、恋に成り切っていなかった想いのわたしですら、スランプに陥った。
だったら、恋心を抱えた彼女がそこから、しかも思いを捨てないままに立ち直るには、一体どれほどの――
……その凄さを、僅かな片鱗ながらにも掴んで、指に馴染ませる。
夕刻に触れたいろんな感覚、それと一緒に、解いた髪を纏めて、リボンで結い直していく。
白いLEDの光に追われ、わたしの心にあった霞も、いつの間にかすっかり消えていた。
「これは、柏樹君の差金かな?」
佐伯さんの近くに寄って、たじろぐ彼女に、優しく尋ねる。
「え、う……はい。
……でも、最後は、あたしの意思で来ました。
たかくんは、タイミングを教えてくれただけで……。
約束、なにも果たせてなかったですし」
返ってきたのは、意外としっかりした回答。
ただ震えるだけの子猫とは違うみたい。
「埋め合わせ、あの約束ね。
何をしてくれるつもりだったの?」
「ごめんなさい。実は、まだなにも。
でも、あたしじゃ、考えてもわからないから。
だったら、園山先輩と決めよう、って」
「わたしと?」
「はい。園山先輩は、憧れの先輩で、恋のライバルで。なのに後押ししてくれて。
それなのに、友達でも、家族でもない。
そんな関係なんて、初めてで、どうしたらいいか全然分からなくて……」
そこで、彼女は逸らし気味だった視線を戻した。
深みを増した翠色の瞳が、わたしを覗き込む。
「だから、園山先輩と決めよう。全く新しい関係にしよう、って」
「――そっか。まだ名前のない関係……。
ふふ、良いわね。すごく、いい」
口元から溢れた笑みを指で拭う。
彼女に改めて向き直る。
表情は、まだ硬いけど。わたしが賛同したことで、ガチガチに緊張してたのが解れ始めたみたい。
それに、考えてみれば。
図らずも、素のわたしを曝け出したことがあって、秘密も知ってて、おまけに貸しまであって、多少の甘えは絶対許してくれる。
彼女との関係の始まりは、そんな破格の条件だった。
「そうね、じゃ、新しい関係の前に。
わたしからあなたに3つだけ、伝えておこうかな」
「はいっ」
先生に呼ばれたみたいに、背筋を伸ばして返答する彼女。
固い表情をしてる彼女に、立てた指を見せる。
「ひとつはね。貴女は何も悪く無い。それはね。わたしが、保証してあげる。
ふたつめ。わたし、貴女のこと、すっごく気に入ったわ」
3番めの指を立てて、彼女に見せる。
「そしてみっつめ、これが一番重要なの」
そして、真剣な目でわたしを見つめる彼女に告げた。
「……紗葵ちゃん。今から一緒に、ケーキでも食べに行かない?」
初めて見る彼女の純粋な笑顔。
それは、あの窓から見た、幼い兄妹のものとよく似ていた。
同じスピンオフ短編として、紗葵の親友・チカ視点のお話も「小説家になろう」側に公開しています。
タイトル:
『デートプランは、模索中!〜 指先で巡る、恋のキセキと歩きかた〜』
(Nコード:N4229LI)
今回のお話と同じ本編後の時間軸で、図書室で紗葵のデートプランを一緒に考えるチカの気持ちを描いた青春寄り短編です。
よろしければあわせて読んでいただけると嬉しいです。




