16.娼館
『数日後_フィン・イッシュ近海』
ザブ~ン ユラ~リ
女盗賊「どうする?港の方に船入れる?」
学者「どうしやしょうかねぇ…あんま目立ちたく無いっすよねぇ…」
狼女「昔使ってた造船所の所はダメなのか?」
学者「金がありゃそれでも良いんすけど今手持ちが無いんすよね…」
狼女「どうせ超高額賞金が手に入るんだろう?」
学者「俺っちの予想は金塊すよ」
狼女「だったらそれをアテにして居れば良いだろう」
学者「そうしやしょうかねぇ…どうやって切り売りするとか色々問題もあるんすが…」
狼女「そんなの簡単だ…この破壊の剣で小さくすれば良い」スラリ
学者「いやいや…それやると金が目減りしやす…勿体無いんで止めて下せぇ」
狼女「じゃぁ知恵を絞ってどうにかしろ…ミルクはそんな沢山の金塊なんかどうでも良いけどな」
学者「兄貴みたいな事言わ無えで下せぇ…世の中やっぱ金が物を言うんす…金さえあれば何でもウヒヒヒヒ」
女盗賊「決まり?行き先は造船所の方ね?」
学者「俺っちがちっと交渉して見やす」
『造船所』
エンヤーコーラ ドッコイセー
船大工「なんやなんやぁ!!どっか壊れたんかぁ!!」ドドド
学者「あいやいや…ちっと船を泊めさせて貰いたくってですね…」
船大工「修理せんのやったら入ってくなぁ!!邪魔やぁ!!」
学者「ほんじゃちっと見てもらいやしょうかね…」
船大工「順番待ちやでぇ!?それでかまんのかぁ!?」
学者「おなしゃす」
船大工「ほんなら隅の方に寄せとき!!」
学者「船から降りて良いんすかね?」アセ
船大工「おまんら降りんと整備出来んぞぉ?」
学者「ええと…入船料とかどうなっちゃうんすかね?」
船大工「ほんなもん代金に含めるに決まっとるやないか!…とりあえず前金100やな」
学者「えええええええ!?そんな今は払えんすよ」
船大工「後払いやったら倍の200やな!!払えんかったら船を貰うだけやでそのまま逃げても構わんぞぉ!!」
学者「あたたた…そういう商売っすか…」
船大工「ざっと見帆も張り替えんとイカン様やからそれなりの金額は覚悟しといた方がええなぁ!!」
学者「ほんじゃちっと見積もって貰えやすか?」
船大工「ほんなら待っとれぇ!!今行くでぇ!!」ドドド
『点検_見積り』
おおお!!この船は海賊王の船や無いか!!
なんでおまんらがこの船を使うとるか知らんが…
まさか海賊王にもろうたんか?
しかしこれは5年近く整備しとらんな
大きな痛みは無いが補修はやっといた方がええ
ぬくい海に居った様やからフジツボもかなり付いとる
船底は塗装し直しやな
学者「ええと…おいくら位になりそうっすかね…ハハ」
船大工「ほんでおまんら誰やぁ!!見た所ドワーフが乗っ取らんやないか!!」
女盗賊「ミライ君の仲間…これで通じるかな?」
船大工「なんやとう!!」
学者「7年ぐらい前だったすかね…そん時もここでお世話になっとるんす」
船大工「おおお!!軽キャラック船やったなぁ…あの船はどうなったんや」
学者「残念ながら名も無き島の浅瀬でモニュメントになりやした」
船大工「ガハハハハハそらええ最後や…それでこの船かいな」
学者「色々有ったんすけどね…ほんでお値段どうなりやす?」
船大工「そうやな…大負けに負けて500でどうや?」
学者「それくらいなら何とか出来そうっすね」
船大工「まぁ用意出来んかってもワイらが預かるだけやで急がんでもかまん」
女盗賊「ねぇ?折角金塊が手に入るならもっとしっかり整備しない?」
船大工「おお!!そうや!!長持ちさせるんやったら全部塗装もしとった方がええ!!」
学者「金額と相談なんすけど…」
船大工「1000やな!!そんだけ払えるんやったら生まれ変わらせたるわ」
学者「ほんじゃそれで行きやすか…どうせまだ何年も住む事になりそうなんで…」
船大工「決まりやな?ちっと今順番待ちやで1カ月くらい余裕欲しいがええか?」
女盗賊「結構掛かるね…宿泊どうしよう?」
船大工「安い宿も紹介出来るで?なんならお代をまとめてもかまんぞ?」
学者「とりあえず手持ちが無いんで紹介してもらいやしょうか」
船大工「紹介状書くでまっとり!!」ドドド
学者「滞在期間長いんでちっと荷物準備しやしょう…一応バヨネッタの弾は満タンにしてて下せぇ」
女盗賊「全員?」
学者「その方が良いっす…小銭稼ぎでガーゴイルとか倒すと思うんで」
『新市街_街道』
スタスタ
学者「いやあ…久しぶりにしっかり陸で休めそうっすわ」スタ
狼女「ココアだけ船に残して良かったのか?」
学者「なんか謎の機械を分解するのに忙しいみたいっすよ?」
女盗賊「やっぱりミライ君みたいにどっぷり籠るタイプだったね」
学者「そーっすねぇ…まぁでも機械いじり屋ってみんなあんな感じなんすよ」
狼女「カゲミもそういう所有ったな」
学者「カゲミさんは機械と言っても興味有ったのはホムンクルスの方っすよね」
狼女「カゲミは探さんで良いのか?」
学者「商人ギルドが解体されたって言う事なんでバン・クーバー辺りに移った様に思いやす」
狼女「行き先が分からんともう会えん気がするな」
学者「そーっすねぇ…何処に居るんすかねぇ」
ギャーース バッサ バッサ
戦士「むむ!?」
学者「そろそろ日が落ちるんでガーゴイル出て来る時間っすね…」
狼女「相変わらずだな…此処は…」
学者「狩り資源には困らんので退屈せんですよ…ちっと山手入ればリザードマンとかも狩れるっす」
狼女「ミルクはワニとかシカが良いな」
学者「一旦宿に落ち付いてから考えやしょう…もうちょいで到着っす」
『とある宿屋』
ガチャリ バタン
学者「ナハハ…やっぱりこの宿屋でしたか」
戦士「ベッドが2つしか無さそうだが…」キョロ
学者「ここだけ地下室があるんす」
戦士「ほう?」
学者「まぁこの宿屋が一番安いんすね…長期借りられるなら物置で地下があると便利なんで良かったっすよ」
狼女「ミルクは地下か?」
学者「好きな所使って下せぇ」
女盗賊「ミルク?水浴びに行かない?」
狼女「そうだな…威厳を保つ為には必要か」
学者「ほんじゃカルアさんとフーガ君は酒場行って美味い物でも食いやしょう」
『水浴び場』
ジャブジャブ ジャバー
女盗賊「ミルク?毛が生えて来てる?」ジロジロ
狼女「んん?あ…マズいな…満月が近くなると濃くなってくるんだ」
女盗賊「剃っておこうか?」
狼女「頼む…背中の方は特に手が届かん」
女盗賊「ミスリルの胸当てを身に付けてるのってもしかして…発作を気にしてる?」ゾリゾリ
狼女「バレたか…でも軽くて涼しいから気に入ってるんだ」
女盗賊「やっぱりちゃんとした格好してるとみんな見る目が違うよね」
狼女「そうだな…イラン事言う声も聞かなくなった」
女盗賊「よし!ムダ毛はしっかり処理していつも綺麗にしておこう!」
狼女「背中が見えんから気になってるんだがモサモサか?」
女盗賊「大丈夫…気にするほど生えてない…良いなぁミルクは綺麗で…」ゾリゾリ
狼女「おっぱいが大きくなって邪魔になったけどな?」
女盗賊「わたしはいつも妖精にちっぱいって馬鹿にされてる」
狼女「そんな事気にするな」
女盗賊「髪の毛も伸びっぱなしだから少し切りそろえてあげる」
狼女「あんまり長いと邪魔だから短くしてくれ」
女盗賊「それは勿体無い…これもミルクの威厳だと思えば良いの」
狼女「威厳か…」
『酒場』
ワイワイ ガヤガヤ
ガハハハハ…丸儲けやなぁ!!儲かった分酒を買い増せばトントンやぁ!!
今晩の狩りはどないする?
あんなもんオークにやらせとけばええんよ
戦士「ハハ…陽気なドワーフが多い様だ…」グビ
学者「ドワーフは悪意が無いっすよね…その分面白い噂も無いんすけどね」
ローグ「ゲスさん!クエストの張り紙は有るよ」ユビサシ
学者「小銭稼ぎっすか…どれどれ」
ローグ「これなんかどう?プテラノドンの卵が金貨200枚」
学者「それドラゴンみたいな空飛ぶ恐竜っすね…そいつの巣に行く気になれやす?」
ローグ「うは…無理だ…」
戦士「潜水士募集と言うのもあるな…これも報酬が良い」
学者「黄金のサルベージっすよね…なんか人柱にされそうなクエストっすね」
ローグ「こっちの古代遺跡調査の方は?」
学者「ええと…場所が結構遠いっすね…カルアさんこれ場所分かりやす?」
戦士「ウ・クバ領の方だ…今の季節なら馬車の往来がある…片道3日か4日という所だ」
ローグ「もしかしたらウラン結晶が有るかも知れない」
学者「でもこれ海の中っすよ?」
戦士「あぁ…それで潜水士募集なのかも知れない」
学者「海に沈んだ古代遺跡っすか…あんま深く無いんで確かにサルベージ出来る可能性はありやすね…」
戦士「バレンシュタイン卿が統治しているから一度顔を見せておきたいと言うのもある」
学者「一般人が簡単に会えると思いやす?」
戦士「そんな敷居の高い人物では無いよ…叫べばひょっこり顔を見せる様な軽いお方だ」
学者「ナハハハハ確かにそーっすね…1カ月間があるんならちっと行ってみても良いっすね」
ローグ「ミルクが来たら相談してみよう」
カラン コロン
いらっしゃいませ…2名様で?
狼女「フフン…」ツカツカ
学者「お?噂をしてたら何とやらっすね…テーブル確保しときやしたぜ?」
狼女「どうだ?」チラリ
戦士「髪の毛を手入れしたか…悪くない」
狼女「毛も剃って来たぞ」
戦士「毛?」タジ
女盗賊「ミルク!それは言わなくて良いの!」
狼女「そうか…それでミルクの席は何処だ?」
学者「あら?そういや4人用のテーブルでしたね…」
狼女「無いならカルアの膝でも良いぞ」
戦士「え?ま…まぁ…構わんが」
女盗賊「ミルクは席に座って良いよ…私が一番小さいからどこか隙間に…」
狼女「どうするカルア?」ジロリ
戦士「落ち着いて席に座ったらどうだ?」
狼女「ふーん…」ストン
戦士「分かった分かった…そう拗ねるな…俺がミルクの膝に座る」ドスン
狼女「ちょっと!それは逆だ!!」
戦士「まだ借りがあっただろう…俺が勝ってる筈だ」
狼女「それとこれは話が別だぞ」
学者「まぁまぁ…どっちでも良いんで飲み物を注文しやしょうか」
女盗賊「ウフフ…」
『翌日_宿屋』
うなーー ゴロゴロ ノビー
…って事で皆さん…昨夜はお金使うばっかだったんすけど各自小銭を稼いで欲しいっす
狼女「そんなにお金足りんか?」
学者「ミルクちゃんいくら持って居やす?」
狼女「銀貨がちょっとだな…」
学者「俺っちもそんなもんす」
狼女「ミスリルの武器を売る話はどうなった?」
学者「売れりゃ良いんすけどフィン・イッシュじゃなかなか売れんすよ?」
狼女「じゃぁ早くアンドロイド売ってどうにかしろ」
学者「すぐにお金が手に入るか分からんので小銭稼ぎをお願いしてるんす」
狼女「おいフーガ!金貨を隠し持ってただろう」
ローグ「もう無い…ミルクが食べるバナナ買ったり肉買ったり…」
狼女「カルアは黒曜石の矢尻をどうした?売ったんじゃないのか?」
学者「昨夜の食事代はカルアさん払いっすね…当面の食事はカルアさんにお願いする感じになりやす」
狼女「じゃぁもう魔石を売るしか無いな…」
学者「バヨネッタが使えんくなったら狩りも厳しくなりやすぜ?」
狼女「ぐぬぬ…じゃぁミルクがシカを狩って来る!それで解決だ」
学者「おなしゃす!」
狼女「おい!フーガ!シカを狩りに行くぞ」
ローグ「おいら絵描きで稼ごうと思ってたんだけど…」
狼女「カルアは…まだ走れんか…ミファと一緒に行ってもシカを持って帰れんな…」
戦士「荷物運びくらいなら役に立てそうだが?」
狼女「よし!それで行こう…確かシカは一匹金貨6枚くらいだ」
学者「ほんじゃ俺っちは娼館の方に行って話しして来るんで小銭稼ぎはお願いしやす」スタ
狼女「シカは結構山奥まで入らんと居ないから急ぐぞ」シュタタ
『新市街地_街道』
スタスタ
やっぱドワーフとオークが多いせいかギスギスした感じが無いっすね…
エルフが見当たらんのがちっと気になりやすが…
機械と戦うのから一歩引いてるってのも関係してるのかもっすね
そういや海賊王もミライ君も開拓でどっか行っちまったんで
人間達とは向いてる方向が違うのかしれんすね
いやぁ…それにしても
人間達が多くなりそうな娼館とかに近付くほど
聞きたくない喧噪が聞こえて来やすね
金の話やら女の話…
よく聞きゃそこら中で揉め事ばっかすね…
ドン!!
学者「どわぁ!!とととと…」ヨロ
謎の人「…」スタタタ
ごろつき「待てごるああああ!!」ドドド
学者「ななな何なんすか…あの人…」
ごろつき「クソ!逃げられたかあのクソあまぁ…」
学者「スリか何か合いやした?」
ごろつき「おう…お前も何かスられて無えか?」
学者「いや…大丈夫っす」ゴソゴソ
ごろつき「今度会ったら只じゃ済ま無え…人狩りに付き出してやる」ブツブツ
学者「何だったんすか?」
ごろつき「あいつは借金抱えて逃げ隠れてる娼婦だ…ほんで俺は取り立て屋だ」
学者「あらら…」
ごろつき「お前もこの辺うろついてるって事は娼館行くんか?」
学者「いや…なははは」
ごろつき「金を落として行って貰わんとここらの金回りが悪くなる…まぁ楽しんで行け」
学者「そらどうも…」ペコリ
この界隈に住んでる者がどんなんか想像付きやすねぇ
ここだけ経済圏が別世界なんすよね
俺っちほとんど一文無しなんすが…
そもそも建屋に入れて貰えるんだか…
『娼館』
ウフフ…じゃぁ又ね…チュ
学者「ええと…受付とか何か無いんすか此処は」キョロ
支配人「これはどうも…どちら様で?どの嬢とアポを?」スタ
学者「あのっすね…ここにアンドロイドの買取してくれる人が居るとか聞いて来たんすけど…」
支配人「はて?アン?そんな嬢は居りませんが…」
学者「あれれ?これもしかしてガセネタ…」
支配人「何の話でしょう?ここは高級娼館で嬢と約束なされた方のみご案内出来る様になっておりまして…その…」
学者「なはは…なんか俺っち場違いっすね…」
支配人「その様で…」ジロジロ
学者「さーせん…ちっと出直しやす…」
支配人「ええと…次来られる場合はもう少し身なりを整えていらっしゃらないと…」
学者「へいへい…さーせんさーせん…自分でつまみ出されやす」スタ
支配人「ハハ…ご機嫌よう…」
学者「あいやぁぁぁ…参ったっすね…」
忍びのしの字も無いじゃないすか…どうなってんすか此処は…
こりゃマジで金貨1000枚稼がんと船を取り上げられちまいやすね…
『街道_帰り道』
トボトボ…
学者「あれ?フーガ君こんな所で…」
ローグ「あ!ゲスさん…取り引き上手く行った?」
学者「いやぁ…ちっとダメっすね」
ローグ「あらら…」
学者「フーガ君の方は絵描きどうっすか?儲かっていやす?」
ローグ「全然…」
学者「そんな簡単にお金は稼げんすか…」
ローグ「ドワーフとかオークは絵に興味が無いみたいだよ…多分場所が悪い」
学者「ほんじゃ俺っちと狩りにでも出かけやせんか?」
ローグ「シカ狩り?」
学者「昼間だとそれくらいしか無いっすよね?」
ローグ「他のは遠そうだったね」
学者「金貨1000枚の借金をどう返すか考える必要がありやす」
ローグ「ウラン結晶を一個売る?」
学者「それも勿体無いと思ってですね…てかちゃんとお金払ってくれる人が居るのかどうか…」
ローグ「あれ?なんか腰巻に紙が挟まってるけど…」
学者「うお!!いつの間に…」
ローグ「まだ取り引き中って言う事かな?…なんて書いてあるの?」
”深夜
”太鼓橋にて待つ
学者「こりゃ…」ボーゼン
ローグ「忍びのやり方かな?」
学者「どこでこんなん仕込まれたか全然気付かんかったっす…」
ローグ「それってもう暗殺されててもおかしくないって事だね」
学者「忍びはヤバイっすね…」
『夕方_宿屋の裏』
ジュゥゥゥ モクモク
狼女「はむっ」ガブリ ムシャムシャ
学者「ミルクちゃん達こっちに居たんすか…探しやしたよ」
狼女「んん?遅かったのはそっちの方だろう…お金は用意できたか?」モグモグ
学者「まだ取り引き中っすね…それにしてもなんか汚れ酷くないっすか?」
狼女「仕方ないだろう…山に入ってシカを追い回すとこうなるんだ」
学者「いやいや…血だらけっていうか…」
狼女「生きてるうちに食わんとマズくなる…今焼いてるのは皆の分だから食って良いぞ」
学者「カルアさん何処行きやした?」
狼女「剥いだ毛皮を洗いに近くの川だな」
学者「それ丸ごと売った方が早いんすけどね」
狼女「今夏だぞ?売れん」
学者「あらら…」
狼女「角付きの頭だけ売って金貨2枚だ…やっぱり運ぶのが大変でこれ以上稼げんな」
学者「まぁ…肉と毛皮入手出来てるんでとりあえずは…」
女盗賊「ねぇミルク!焼くのはゲスに任せて水浴びに行こうか」
狼女「うむ…そうしよう…威厳を保つのも大事みたいだからな」
学者「フーガ君もちっと腹ごしらえしやしょう」パク モグ
ローグ「うん…」モグモグ
学者「やっぱシカ肉美味いっすね…」モグモグ
ローグ「こんな大きい肉は久しぶりだ」ガブリ モグ
学者「それにしても今日一日色々売って金貨2枚足らず…厳しいっすねぇ」
ローグ「ミスリルの武器が売れれば良いんだけど需要が無いんだね?」
学者「フィン・イッシュは元々良質の銀が安いんすよね…ミスリルも良いけどやっぱ割高なんすよ」
ローグ「武器にすると軽すぎるのも良くないかも知れない」
学者「ん?そう感じやす?」
ローグ「ほら?軽いピッケル拾ったけど岩を砕くのにやっぱり軽すぎるかなって…」
学者「ミスリルは防具にするのが一番良いのかも知れんすね」
ローグ「そう思うよ…」
『夜_宿屋』
むにゃむにゃ…すぅ…
狼女「むにゃ…」zzz
学者「なんか完全にやる気ナスモードっすね…」
女盗賊「昼間無駄に走り回っちゃったから…」
戦士「山からシカを担いで降りるのも中々重労働だったよ…いてて」
学者「肉の大きさからして結構デカかったすね?」
戦士「角付きを狙ったらそうなってしまった」
女盗賊「しばらく肉には困らないね?」
学者「早く食わんと直ぐに腐っちまいやすよ?」
女盗賊「明日にでも塩漬けか干し肉にする」
ローグ「ミルク怒るんじゃない?」
女盗賊「古い肉は食べないから一応聞いてみる」
学者「さてと…俺っちはそろそろ取引にでも行きやすかねぇ」
ローグ「少し早く無い?」
学者「忍びの行動が良く分からんのでちっと観察したいんすよ」スチャ
ローグ「あぁ…ヘッドギアか」
学者「何されたのかも分からんのでちっと悔しいんすよね」
ローグ「おいらも後方で隠れておこうか?」
学者「そーっすね…その方が行動見えやすいかも知れんすね…一緒に行きやすか」
ローグ「あいさー!!」
女盗賊「帰りは遅くなりそうかな?」
学者「分からんす…あんまり遅いようだったらミルクちゃんの鼻で探しに来て下せぇ」
女盗賊「分かった」
学者「ほんじゃフーガ君!行きやすかね?」スック