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11.古代の箱舟

『古代の箱舟』



コンコン パラパラ



学者「これ船体が燃えたかなんかで炭化していやすね…」


狼女「どのくらい放置されてたか分かるか?」


学者「いやぁぁ…埃の積もり方からして10年とか20年すかね?…はっきり言って分からんす」


ローグ「どうやって此処まで来たんだろう?」


学者「飛んで来たと思うんすが…もしかして崖に引っかけて墜落したのかも知れんす」


ローグ「空が見えないけど…」


学者「その仕組みも謎っすね…しかしデカい…」アーングリ


狼女「探索に時間掛かりそうだな…もう一つ明かりは無いか?」


学者「風防無いっすけどオイルランプなら有りやすぜ?」


狼女「それを一つ置いて置けばゲスのライトはフーガに渡せんか?」


学者「まぁ…俺っちは暗視メガネあるんでそれで手分けしやすか…」


ローグ「それ助かる…」


学者「ちっと待ってくだせぇね…」チッチ



ユラユラ



学者「ふむ…酸素もちゃんとありそうっすね…」


狼女「ミルクは軽いから上に登って調べてみるな?」


学者「船体がボロボロなんで踏み抜かんで下せぇよ?」


ローグ「じゃぁおいらは一回りしてみる」タッタ




『10分後…』



ピョン シュタ



狼女「ゲス!ちょっと見てくれ…」


学者「どうかしやした?」


狼女「なんか腕の皮が変色して剥けてるんだ…」


学者「えええええ!?」


狼女「これ毒のせいか?」


学者「ちょちょちょ…ミルクちゃんエリクサー点眼忘れて無いっすよね?」


狼女「あ…」


学者「だから言ったじゃないすか!!今すぐ飲んで下せぇ」


狼女「済まん…」


学者「VXガスは5分で体が腐り始めるんす!これマズいっすね…」


狼女「消毒してもダメか?」


学者「兎に角今すぐにエリクサー飲むんす!!」


狼女「分かった…」ゴクリ


学者「ちっと静脈注射も併用しやすね…」ゴソゴソ


狼女「痛みはそんなになくて痒いな…」


学者「皮膚からの浸透で奥まで毒が回ってなきゃ良いんすが…」チクリ チュゥゥ


狼女「どうなる?」


学者「毒が回ってる様なら腕を切り落としやす…覚悟して下せぇ」


狼女「痛く無いぞ」


学者「他にどっかおかしい場所は無いっすか?」


狼女「背中が痒いな」


学者「だあああああああ!!切り落とせんじゃないすか…」


狼女「ミルクは毒で死ぬのか?」


学者「兎に角洗浄しやす…今すぐ全部脱ぐんす」


狼女「分かった…」ヌギヌギ


学者「フーガ君!!緊急事態っす!!消毒液持って来て下せえ!!」



タッタッタ



ローグ「どうしたの?」スタ


学者「ミルクちゃんがVXガスにやられやした…今すぐ洗浄が必要なんで消毒液を全部下せぇ」


ローグ「え…あぁコレか…」チャプン


学者「でも何処でVXガスに飛散したんすかね?」


狼女「ミルクは何も触って無いぞ?」


学者「5分か10分前っすよ?」


狼女「何も無い…」ヌギヌギ


学者「背中を見せて下せぇ」グイ


狼女「どうなってる?」


学者「あれ?なんで局所的に…」


狼女「おっぱいも痒いな」


学者「ミスリルの胸当てを装着してた場所だけ火傷みたいになって居やすね…なんすかコレ?」


狼女「腕の所も小手を付けてた場所だ…痒い」


学者「電磁誘導の火傷?」


狼女「日焼けした後みたいな痒みだ…アランから貰った鈴の所も痒い」


学者「これもしかしてアンドロイドのエネルギー充填は電磁誘導なのかも知れんす…」


狼女「意味が分からん」


学者「どっちにしろ消毒は必要なんで全身触りやすよ?」チャプン 



シュワーーーー モクモク



狼女「うわっ!!沁みる…」


学者「皮膚がめくれてるんでしょうがないっす…ガマンして下せぇ」


ローグ「ゲスさん…箱舟の中にミライ君の家に有ったガラス容器がある」


学者「お!!?もしかしてエリクサーも入って居やす?」


ローグ「うん…なんか皮膚だけ漂ってた」


学者「使えやすね…ミルクちゃんをそこに漬け込んじまいやしょう」


ローグ「ミルクは自分で歩ける?」


狼女「大丈夫だ」


学者「結構火傷が広範囲なんでこの後熱が出て来る筈っス…しばらくエリクサーに浸かった方が良いっすね」


狼女「痒いだけなんだけどな…」


学者「衣類は消毒するんで全部脱いで下せぇよ?」




『ガラス容器』



ドプドプ ドプドプ



学者「ミライ君の家に有った奴と全く同じっすね…」キョロ


狼女「こっちの容器で横になれば良いのか?」


学者「そうっす…これ治療終わったら後でエリクサー持って帰りたいすね…」


狼女「入るぞ?」ドプン


学者「なんかお尻の穴から何から全部丸見えなんすが…全然色気を感じんすね…」


狼女「黙れ」


ローグ「ゲスさん…この機械ってアンドロイドの皮膚を作ってたんだよね?」


学者「多分そうっす…皮膚が傷んで来たらここで再生させるんすよ」


ローグ「古代人も此処で治療出来るんだろうか?」


学者「出来ると思いやす…手足が無くなってもホムンクルスの体をもう一回与える事も可能な筈っす」


ローグ「じゃぁ古代人はコレを守ってたんだ…」


学者「多分顔の形とかも変えられるんで古代人が暗躍してた理由の一つっすね」


ローグ「なるほど…王様の側近になったり出来る訳か…」


狼女「ゲス!寝ても良いか?気持ち良いぞ…」プカプカ


学者「エリクサーに浮いちゃってるんで適宜回しやすよ?」


狼女「任せる…なんか良く眠れそうだ…」zzz


学者「いやぁ…でもVXガス浴びたんじゃ無くてマジ良かったっすわ…」


ローグ「あ…別の部屋に瓶に入った液体が何個か有ったよ」


学者「それっすね…」


ローグ「どうしよう?」


学者「ちっと見たいっす…案内して下せぇ」


ローグ「こっちだよ」スタ




『薬の部屋』



学者「これ…どれが何の薬剤か分からんすね…」


ローグ「全部VXガスじゃ無い?」


学者「作りかけっちゅうか…そもそも錬金術の機械が何なのかもさっぱりっすわ…」キョロ


ローグ「持って帰っても瓶を割ったりしたら大惨事になっちゃうよね?」


学者「う~ん…かと言って放置するのもどうかと思うんすよ…」


ローグ「エリクサーと混ぜちゃうとかは?」


学者「不活性化っすか…薬剤にも寄ると思うんすが…それが一番安全な気もしやすねぇ」


ローグ「エリクサーを持って帰るにしても容器が無いから沢山は持って帰れない…だったら混ぜてしまおう」


学者「そうしやすかぁ…」


ローグ「錬金術の機械はどうする?」


学者「これ後で破壊の剣でバラバラにしやしょう…あと他にお宝とか見て無いすかね?」


ローグ「まだあまり探索出来て無いんだ」


学者「じゃぁ2人で手分けしやすか」


ローグ「うん…奥の方は燃えて崩れてるからそんなに広くは無さそう」


学者「分かりやした…ほんでどっかにウラン結晶が補器エネルギーで使われてると思うんで探しといて下せぇ」


ローグ「もう外しちゃって良い?」


学者「勝手に通信してるかも知れんので出来るだけ早く外したいっすね」


ローグ「分かった」


学者「じゃぁ俺っちはこっち側から探索しやす」




『1時間後…』



プツン… シーン…



学者「あ…」キョロ


ローグ「ゲスさ〜ん!!取れたぁぁ!!」


学者「これ気付かんかったんすけど耳に聞こえん音みたいなのが有ったみたいすね…電磁誘導の音っすかね…」


ローグ「ウラン結晶ちょっと軽い!ゲスさんこっち来れる?」


学者「今行きやす」ドタドタ


ローグ「これ!!」


学者「あらら…期待したより小さいっすね…2年持つかどうかって感じっすか…」


ローグ「でもこれで今年の冬は越せる!」


学者「まぁそうっすね…ちっと思ったより危険なんで一旦お宝探しは終わりにしやすかぁ」


ローグ「それが良い…ミルクも大怪我しちゃったし心配だよ」


学者「フーガ君アヌビスの仮面は見てないっすか?」


ローグ「え?」


学者「何処探しても見当たらんのですよね…狼の頭みたいな形してるんすよね?」


ローグ「エジ・プト遺跡の壁画だとそんな感じだけど…」


学者「仮面を奪われたって誰に奪われたんすかねぇ…」


ローグ「待って…それどういう話になってるの?」


学者「ミルクちゃんが古代人の会話を地獄耳で聞いてるんすよ」


ローグ「エジ・プト遺跡で盗まれた仮面がここにある?」


学者「古代人が奪われた仮面を取り返しに来てるって話なんす」


ローグ「なんか全然関わり無さそうだけどな…」


学者「まぁでも気球で飛んで来ればここまで運んで来るのも時間的に可能なんすよね…」


ローグ「アンドロイドが気球を動かす?」


学者「いやぁ…分からんす」


ローグ「もしそうだったとして48時間の活動時間を考えたら無理だと思うな」


学者「ガラス容器が有るじゃないすか…ホムコさんと同じホムンクルスって線も考えられるんすよ」


ローグ「…」ボーゼン


学者「あんま考えたく無いんすけど…ホムコさんも敵の可能性がありやす」


ローグ「信じられない…」


学者「名も無き島で眠りに付いたって言う話なんすけど…本当なんすかね?」


ローグ「…」


学者「眠りに付いたフリをしながら本当は衛星を通じて機械をコントロールして居やせんかね?」


ローグ「だからこの5年間名も無き島には行ってない?」


学者「それは兄貴からの指示っす…近付くなって言われていやす」


ローグ「なんかショックだ…」


学者「まぁどっちにしろドワーフが居ないと場所分からんので行けんかったんすが…」


ローグ「いや…違うよ…妖精は嘘を付かない…ホムコさんは敵じゃない」


学者「それが聞けて俺っちも少し安心しやした…でも兄貴の指示は俺っちには絶対なんで理解して下せぇ」


ローグ「おいら仮面を探して来る」


学者「頼んます…どうも俺っちは探し物が苦手かも知れんす」


ローグ「休んでて良いよ」


学者「ミルクちゃんでも回しときやすかねぇ…」




『休息』



シーン…



学者「…」---ここは隠れ家で使うんだったらかなり良い場所っすね---


狼女「すゃ…」」プカプカ



でも古代人に場所が知られてるんでいつ襲われるか分からんちゅう問題もありやすか…


箱舟を破壊して帰るのは勿体ないっちゃ勿体無い…


機械に使われない様だったらこのまま残した方が良いのかも知れんすね…


ウラン結晶抜いたんでとりあえず直ぐには使えない…


でも待てよ?


他のホムンクルスが戻って来るとか考えると又再利用ってのも考えられる…


どうしやすかねぇ…



学者「…」ウトウト


学者「…」コックリ コックリ


学者「ぐぅ…」zzz



-------------


-------------


-------------





『フリゲート船』



ザブン ギシギシ



戦士「どうだ?動き無しか?」


女盗賊「火山の方で見失ったっきり見えない…何処かで休憩してるんだと思う」


戦士「小舟が無ければ島の方へも行けないし動き様が無いな…」


女盗賊「大丈夫だよ…救援のサインも出て無いし…」


戦士「そんな伝達法が?」


女盗賊「秘密の伝達法がある…それより小舟がこっちに向かって来るね」


戦士「昨夜の戦闘音を怪しんで確認に来るか…」


女盗賊「上手く言い訳出来る?」


戦士「ココアを呼んで来て貰えないか?」


女盗賊「分かったー」スタタ


戦士「俺がこの船を取り仕切るみたいな事になってしまってるが…そんなので良いのか?」ボソ



-------------


-------------


-------------




『小舟』



ザブザブ スイー



民兵「おおおおお~い!!聞こえるかぁぁ!!」


戦士「どうかしたか?」


民兵「この船は何か異常無いかぁぁ!!?」


戦士「昨夜の戦闘音の件でか?」


民兵「そうだぁ!!」


戦士「この船が何か疑われて居るのか?」


民兵「一応確認だぁ!!…っておい!!なんでココアが船に乗ってる!!?」


機工士「いや…監視所を追い出されそうだから成り行きで…」


民兵「おいおい抜け駆けかぁ!!」


機工士「ここなら俺の宝物を預かってくれるって言うんだ」


民兵「今から焼却処分する奴が出て来るってんでザワついてるんだぞ?お前も来い!!」


戦士「今はこの船を守る任に付いてると言えば納得してもらえるか?」


民兵「それなら他の奴らにも一言ぐらい挨拶して行けぇ!!」


機工士「昨日はそんな状況じゃ無かっただろう…無理矢理荷物を外に出されてしまって…」


民兵「ええいクソ!俺もこの船に乗せてくれぇ!!」


戦士「まぁ…話はしておいても良いが…今は引き取って貰いたい」


民兵「おいココア!!給金はいくらなんだ?」


機工士「まだそんな話はしてない」


民兵「給金次第で俺もこの船で働く!お前からも上手く言っといてくれぇ」


機工士「ま…まぁ…話す機会が有ったら…」


民兵「まぁ良い!!この船は異常無えな?」


機工士「ハハ…」アセ


民営「給金貰えるかどうかも分かん無えのにやってらん無えな…ったく」ザブザブ



戦士「監視所の方はそんなに酷い状況なのか?」


機工士「そもそも住居が足りなくて民兵の詰め所を明け渡す様な事になってる」


戦士「給金の心配もしていたね…どういう事なんだろう?」


機工士「監視所が不要になるかも知れないという話は前々から有ったんだ…そこへ来て詰め所を追い出された」


戦士「なるほど…給金が出るかどうか分からなくなったと…」


機工士「給金を貰っても殆どを島に居る娼婦につぎ込んでしまってる奴も居る…良い環境では無い」


戦士「フフ…切実な問題だ…」


機工士「さて…俺は謎の機械を漁ってて良いのかな?」


戦士「又用が有ったら呼ぶ」


女盗賊「勝手に分解とかはダメだからね?」


機工士「まぁ…ほどほどに…」



--------------


--------------


--------------




『古代の箱舟_ガラス容器の部屋』



ゴクゴク プハァ



狼女「もう飲めん…エリクサーは直ぐに腹が膨れるな…」ゲフー


ローグ「ミルク…装備品を身に付けようか…裸でうろつく癖は直した方が良い」


狼女「何処に脱ぎ捨てたかもう覚えて無いぞ」


ローグ「落ちてる衣服を辿って行けば全部見つかる」


狼女「おお!こんな所に…お!!あっちにも」ゴソゴソ


ローグ「火傷はどう?」


狼女「痒みは治まったな…皮が剥けたら多分元通りだ」ゴソゴソ


ローグ「あとコレ…ミルクに装着出来る?」ゴソ


狼女「ん?なんだコレ?」


ローグ「ゴーグルだよ…頭から被って装着するんだ」


狼女「ふむ…こうか?」スチャ


ローグ「どう?ミルクの目でもちゃんと見える?」


狼女「おおお!?なんか色々光ってるな…」


ローグ「使えそうだね?」


狼女「これは魔石探知機なのか?」キョロ


ローグ「なんかそんな感じ…ウラン結晶とか良く光る」


狼女「向こうの方までなんか見えてるな…」


ローグ「それ多分グルグル巻きにしたアンドロイド」


狼女「おおおおおスゴイなこれ」


ローグ「右横に付いてる丸いのを回すと色々変わるんだ…暗視とか熱探知とかもある」



学者「ううん…」パチ キョロ



ローグ「あ!ゲスさん…」


学者「これ…ガッツリ寝た感じっすね…」


ローグ「もうすぐ日が沈む時間だよ」


学者「マジすか…寝すぎっす…これ回復の角の副作用かも知れんすね…」


ローグ「動くのに丁度良いよ」


学者「ええと…寝過ぎで何するのか忘れちまいやしたね…」


ローグ「まずエリクサーを出来るだけ回収…その後VXガスをエリクサーに混ぜる…そして錬金術の機械を壊す」


学者「そうそう…ちっと変更っす…この箱舟を破壊するのは止めて置きやしょう」


ローグ「ん?それで良いの?」


学者「もしかしたら此処を隠れ家に使えるかも知れんので残して置きたいと思いやした」


ローグ「じゃぁVXガスをエリクサーに混ぜるのも勿体無いね」


学者「どんな反応するか分からんのですけど中和されるのを祈りやしょう」


ローグ「中和か…」


学者「まぁエリクサーは俺っちも作れるんでそんな重要じゃ無いっすよ」


ローグ「そうだね」


学者「それより此処の機械の方が価値高いんで利用出来るなら利用したいっす」


ローグ「まぁ良いか…ウラン結晶を手に入れて目的は達成したし…」


学者「それよりミルクちゃんが身に付けてるゴーグルみたいな奴って何すか?」


ローグ「あぁ…コレだよ」ゴソ


学者「お!?」


ローグ「これ3つ有ったんだ…暗視とかあってスゴイ便利」


学者「ちっと貸して下せぇ」


ローグ「うん…僕も装着しておく」スチャ


学者「どれどれ…」スチャ


ローグ「どう?」


学者「おお!?これもしかして…」キョロ


ローグ「何か知ってる?」


学者「機動隊の兵装っすね…そういやこんなゴーグル付けて飛び回ってるって聞きやしたよ」


ローグ「飛び回る?」


学者「ワイヤー装置を複数使って空中戦やるんす…ほんで光学迷彩とか色々やるんすよ」


ローグ「へぇ…」


学者「おおおおお!これメチャ良いっすね…」


ローグ「右横の丸いの回すと色々代わるよ」


学者「あれ?もしかしてコレがヘッドギア?」


ローグ「え?」


学者「なんか勘違いしてたかも知れんすね…アンドロイドにコレが奪われてたって意味だったのかも知れんすね…」


ローグ「なんか良く分からないけどこの箱舟の中には他に使える物はもう残って無い」


学者「いやでもコレで十分っすよ…ほぉぉぉスゴイっすね」キョロ


ローグ「あと箱舟の外にいくつか武器が転がってた…使えそうだから持って帰れる」


学者「荷車に空きがあるんで全部持って帰りやしょう」


ローグ「うん…」


学者「こっからミルクちゃんがウロウロしてるのも丸見えっすね…遮蔽物透過とか神機能じゃないすか」


ローグ「ミルクって分かる?それ魔石が見える奴だよね?」


学者「まぁそれで想像出来やすよね?」


ローグ「この機能が有ればウラン結晶を探すのも簡単だよ」


学者「あと知りたいのは探知距離って感じすか…ちっと色々試したいすね」


ローグ「逆に言うと機械にも僕達の動きがバレてるという見方もある」


学者「むむ?…アンドロイドに速攻見つかったのってソレっすね…」


ローグ「そう思う…だから弱点を探すという意味でもしっかり調べよう」


学者「とりあえずもう動く準備しやしょうか」


ローグ「そうだね…ゲスさんはVXガスの処理をお願い…僕は持って帰る物まとめておく」


学者「分かりやした…なんかミルクちゃんウロウロしてるんでフーガ君頼んます」


ローグ「ハハ…世話の焼ける…」




『箱舟の外』



ガチャガチャ ガラガラ



ローグ「ミルク?この武器を少し持って欲しい」


狼女「んん?重い物は持たんぞ?」


ローグ「荷車の所までだよ」


狼女「イヤだ…そんな物捨てて行け」


ローグ「この剣一本でシカが買えると言ったら?」


狼女「シカか…ミルクはワニの方が好きだけどな」


ローグ「ワニも買える」


狼女「仕方ないな…生きたワニだからな?」ガチャ


ローグ「ヤレヤレ…」



ドタドタ



学者「お待たせっす…VXガスの処理終わりやしたぜ?」


ローグ「ゲスさんもこの武器を半分持って欲しい」


学者「けっこう在りやすね…10本ぐらいっすか…」


ローグ「錆びて無いのだけ集めたんだ…全部ミスリル製だと思う」


学者「一本金貨5枚くらいだったんで結構な収獲っすね」


ローグ「お宝お宝!!」ガチャ


学者「ほんじゃ行きやすかぁ」ガチャ


狼女「ミルクが先導するぞ?」


学者「頼んます…てかゴーグルのお陰でちゃんと見えて居やすけどね」


狼女「行くぞ」シュタタ




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