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私と仕事、どっちが大切なの?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

これに対する本能的な答えがこれなんですよ。

――私と仕事、どっちが大事なの!?

恋愛のシーンで時折見られるこの場面、今は映画で見ることになった。

私は死んだ目でポップコーンをボリボリやり、『ケッ』と侮蔑混じりに唾を吐き捨てたくなる。隣で其れを見ていた彼はニヤニヤと笑いながら、私に問い掛ける。

「私と仕事、どっちが大事なの?」

取り敢えず、映画を止めよう。其れからお茶を煽ろう。よし。

「あのね、君、まず感情論を優先するのマジやめて。

はいじゃあ答えると。どっちも大事だわ。君の事も大事。でも、君を守る為、仲を円滑に回す為の手段として、金は絶対必要。だから仕事も同じくらい大切。

借金取りに追われる生活がしたいか? 余裕がなくなって、カリカリした人生送りたいか? ちげーよな? だったらそんな不毛な質問辞めろ。考えてから物を吐け。以上です」

話し過ぎて頭が痛い。取り敢えずお茶を煽ろう。一通り追い付いてから、彼を見ると、変わらずにニヤニヤと笑っていた。楽しそうで何よりだわ。

「私が女の子ならば泣いていたかも」

「其れは君の見る目がない。貴方と付き合う前から再三この一面は見せてきた。其れを見向きもしないで付き合う時点で君が悪い。もっとよく見ないと詐欺に引っ掛かるよ?」

畳み掛ける様に理論を捏ねくり回したあと、その回答に満足した様に切れ長の目を見開いた。どうやら合格点が出たようだ。

「全く……何でこんな可愛げのない回答に満足するのか」

彼の性格は少々変わっている。恋人に対して、女性特有の感情の柔らかさを求めず、男性特有の無駄を省いた理論を求める。可愛げがないのではないか? 問い掛けた事があるが、当の本人は何処吹く風だった。

「いいかい? 恋人というのは誰よりも時を共有する。だから価値観が合った子の方が長続きする」

「つまり、貴方が考えていた回答と同じ答えを出したと?」

時折、大喜利めいた事をするのも、自分の価値観を確かめる為なのかも知れない。

「ひねくれてるなぁ。君は」

仕事帰りに思ったんですよ。

私と仕事、どっちが大事なの!?

という問い掛け。


あのね、巡り巡って深く考えれば君の方が大事。

何をするにも金は必要。君を幸せにするのにも必要。

だから一過性の感情論爆発的させた、そういう問い掛けはちょっと待って欲しい。


この問い掛けに『じゃあ私の事優先してよ!!』と返ってきたら、多分距離置きます。

大変失礼なから、付き合いきれない。

そういう方は、仕事投げても貴方を優先させる方を探していただきたい。

これが多分、私の価値観です。


品とか穏やかさって、余裕がないと無理なんです。

サバイバルとか、未曾有の大災害の時に、形振り構っていられなくなるのと同じ理由です。


品も穏やかさも欲しいなら、お金は絶対あった方が良い。何にでも変えられるから、余裕を持ちやすいんです。

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