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第7章:王国姉妹の戦争

~会議室でのやり取り~


「周りの理解も得られたことだし、タカシにはこの世界のことを知ってもらうために簡単に説明するね。」


そういったリリアは教壇机上に地図を広げる


「この世界はアストアリアといって、3つの大陸と5つの王国に分かれているの。中でも我々のハルーン王国は一番の大国ではあるのだけれども、大きな問題を抱えているわ。それは、私の父、前ハルーン王が亡くなられ、母もとうの昔に他界したために私含め3姉妹が王国の後継者になる争いが起こっているの。」


「姉妹同士、、、つまり後継者を巡った内紛ってことか。」


「そう、、、その中でも長女が一番有力でありハルーン王国の6割はディノお姉様の領土だわ。同時にこの争いを引き起こした張本人、、、、」


「だから元々ハルーン王国の兵団だった奴らや他にも義勇兵を募り出来上がったハルーン王国リリア王女領の兵団が第3特殊兵団、、ってわけだ。とはいっても、リリア王女の姉貴2人の兵力に比べるととても太刀打ちできないのが現状だ。」


(だからリリアはこの世界を救ってほしいって、、、、)

俺は最初にリリアが発した言葉の意味を理解した。


「大体のことは分かったよ、リリア。これからも俺にも力になれることがあれば協力させてほしい。」


「ありがとうございます。ハルーン王国の王女としてこれほど嬉しい言葉はないわ。」

リリアは静かにだがどこかせつなげに俺に微笑んでそう言った。




リリアは円卓の前に立ち、地図を指さしながら説明を始めた。


「さて、アッシュ・ボーイルドが今回の首謀者であることは間違いないでしょう。しかし、彼が単独でこれほどの規模の計画を立てたとは考えにくい。彼の背後には、さらに大きな力が働いているはずです。」


オウガ団長が疑問を投げかけた。


「姉妹王女の差し金、、、、か?」


リリアは少し沈黙してから答えた。


「それはまだ分からないわ。ただ、アッシュが持っていた情報によると、我が王国に迫る新たな脅威が存在するようです。それが何かは、アッシュを尋問して聞き出さなければならない。」


タカシはその言葉に反応し、前に進み出た。


「もしアッシュから情報を聞き出すことができるなら、俺が行きます。彼とは戦ったことがあるし、彼の考えを理解できるかもしれない。」


リリアは俺の申し出に驚きながらも、その決意を感じ取り、頷いた。


「わかりました、タカシ。あなたに任せます。」


オウガ団長も、俺の提案に賛同した。


「いいだろう。だが、アッシュは油断ならない相手だ。俺もついていくぞ、坊主。」


俺とオウガ団長は城地下の牢まで向かったのだった。


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