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第2章: 少女の名は

「ようこそ、異世界へ。あなたが異世界から呼ばれた殿方ね。」と彼女は微笑みながら言った。


彼女はリリアと名乗り、隆に一本の銃を差し出した。

「私はリリア。この世界を救うため、あなたが必要なの。」


何を言ってんだ、このお嬢さんは、、、。


隆は目の前の美しい女性と差し出された銃に混乱しながらも、その真剣な眼差しに圧倒され、しどろもどろしつつ、銃を受け取る。


「救う?俺が?」と隆は不安げに尋ねる。


「そう、あなたは、、、というより異世界から召喚された人は高確率で特別な力を持っているの。

この世界を守るために私が秘術であなたを召喚したわ。」リリアは優しく微笑みながら答えた。


「召喚秘術・・・・?ごめん、ちょっと何を言っているかわからないよ。」


「そ、そうよねっ!いきなりこんなこと話してもきっと混乱するよね!?」


リリアはついてきて、という合図を出し、俺はその跡をついていった。


道の途中で俺はリリアに元居た世界のことを話した。ゲームをはじめとした娯楽が面白いこと。生粋のFPSゲーマーであること。陰キャ・・・であることは言わなかったが、引っ込み思案現実では目立たない存在だったこと。魔法はなく、戦争もほとんどない割と平和な時代と国に住んでいたこと。


リリアは相槌を打つも興味津々な様子で俺の話を聞いてくれた。

リリアのそんな様子をみた感じ、、、実はいいところのお嬢様って印象がある。

しかも容姿も整っており、年相応の可愛さもある。これは・・・・元居た世界では一軍女子の筆頭に違いない・・・・。


そんなことを思って、俺には一生縁がないなと心の中で絶望しながら苦笑した。


その様子をみたリリアが、

「どうしたの??私、おかしなことしたかしら・・・」


と言いつつ、心配した表情を浮かべた。


「あ・・・ご、ごめん!別になんでもないんだ!気にしないでくれ!」


「え、気になるんだけど!正直に話してくれてもいいんだよ!」

真っ直ぐなリリアの眼差しが俺に向けていく。陰キャはそうゆうの弱いんだよ、特に可愛い女の子には。勘弁してくれ、、、、。


「その・・・・・、俺で良かったのかなって思って。この世界に呼んだのが。」


「え、、、?」


リリアの疑問を傍らに俺は話を続ける。


「俺はただのゲーマーだったんだ。元の世界では何の取り柄もなくて、、、ただゲームの中でだけ最強、、、のつもりでいたんだ。だから、今は君の期待に応えられる自信がないんだ。」


リリアは驚きながらも、少し黙りこむ。そして言葉を選ぶかのようにゆっくりと口を開く。

「それでも、、、、あなたを、、、、隆君を、、、、、」


ーーーーーーーーバアアあああああああンッッ!!!!!

突然、向かっている方向で爆発音が鳴り響いた。


なんだ!?今の音・・・・・!!!


「今の音、、、、、、町の方だわ、、、、、、町の人が危ない、、、、!!!!」


町の方から次から次へと鳴り響く爆発と銃声音に、俺の心の鼓動が早くなっていくのを感じた。

一体、何が起きているっていうんだ・・・・・!!!

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