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第1章: 異世界への転移

ーーーカタカタカタカタッ。バンバンバンバンッ!!!

画面の世界の向こう側で銃声音が鳴り響く。

でも現実の世界では、狭く四角い箱の中では、パソコンのキーボードが叩く音だけが虚しく鳴る。


現実ではできないことが、ゲームの世界ではできてしまえる。偽物のフィクションだけれどもこのFPSゲーム”ウォー・ガン”をやっている時だけは本当の自分自身でいられる、そんな気がする。


敵と対峙している時のスリル、敵を倒した時の爽快感、そして日に日に上達していく自身を振り返っては更なる成長に向かって邁進していく。今ではゲームで稼げる時代であるし。


この俺、田中隆は生粋のFPSゲーマーだ。その実力は全国レベルで、現実世界では勉強は普通、運動神経も普通、そして目立たない存在の陰キャ高校生。でもオンラインでは「ダークシャドウ」の名で知られており、恥ずかしいからその素性は周囲に隠している。


去年は全国大会で準優勝した。今年の目標は前回の優勝者である「ライトウィング」という憧れのプレイヤーに勝つこと。どんな状況でも瞬時に最適解を導き勝利を収める冷静沈着な戦闘スタイルに心を奪われていた。


その目標のために俺は今画面に集中してプレイ中ってわけだ。

ーーーカタカタカタカタッ。バンバンバンバンッ!!!

完璧なヘッドショットを決めた瞬間、達成感に包まれた。しかし、突然眩しい光に包まれた。


「これは一体…?」

驚く間もなく、俺の視界は真っ白になり、意識を失ってしまった。


目を覚ますと、見知らぬ場所に立っていた。周囲はまるでファンタジーの世界のようで、俺の知る現実とは全く異なる風景が広がっていた。

「ここは…どこだ?」

と呟く隆の前に、一人の金髪の女性が現れた。


彼女はどこかで見たことのあるような、親しみを感じさせる容姿をしていた。

「ライトウィング…?」

俺の心に疑念がよぎった。


女性は彼をじっと見つめ、微笑んだ。

「ようこそ、アストリアの世界へ。あなたが呼んだ異世界の住人ね。」


俺はその瞬間、自分が新たな冒険に巻き込まれたことを悟ったんだ。



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