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まるで英雄 ~DダンジョンでピンチのDアイドルを救ってバズった俺の異能力は二匹の見えないゴリラだ!~  作者: 川獺右端


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第56話 『モグ』に隠し宝箱につれて行ってもらう

 ケインさんは真面目に剣術修行をしているが、俺達はそろそろ飽きたのである。

 人の修行を見ているのも何だしね。

 アイドルの二人も『モグ』に夢中だが、ケインさんの修行にはあんまり興味がなさそうだね。


「ケインさん、俺達は三人で狩りでもしてきますよ」

「そうか、お昼になったら来てくれ、みんなでどこかにランチに行こう」

「そうしますか」


 みんなでお昼は良いね。

 それまで、カスミちゃんとユカリちゃんとで、どこかに狩りに行こうか。


「狩りって言ってもねえ」

「言ってもねえ」

「三人で十階から下は危ないね」


 それもそうだなあ。


「五階まででぶらぶらしますか」

「それが無難かなあ」

『ゴリラ達がいれば、十階以下でも平気とは思うが』

『まあ、安全第一だよ、アイドルだしね』


 そうだねえ。

 『モグ』が何か言いたそうに、こちらを見上げていた。


「なによ」

「きゅきゅーい」

「何か着いてこいって言ってるみたいよ」

「ユカリちゃん、なんでわかるの」

「なんとなく」


 やっぱり才能というか霊感あるよね、この子。


「面白そう、『モグ』くんに案内してもらおー」

「おー」

「そうだね」


 『モグ』を先頭にして歩き始めた。

 一面の草原なんだが、どこに連れて行ってくれるのかな。

 だまって『モグ』の後を付いていく。


「結構歩くわね」

「迷宮の端まで来て無いかな?」

「端まで来るとどうなるの? 行き止まり?」

「なんだか空間が歪んでいて、上の端に着くと下の端からでてくるよ、左の端だと、右の端からでてくんのよ。凄く広い草原に見せかけているんだけど、実はそんなに広くは無いらしいよ」

「なんだか、凄い魔法だなあ」


 ん? なんだか草が茂ってゲートみたいになっている場所に『モグ』は入って行くな。


「どっかでー……、あ、トトロだこれ」

「そうそう、あったねえ」


 『モグ』の大きさは子トトロぐらいだけどねえ。

 レベルアップしたら大トトロぐらいになるのかな。


 草のトンネルをかがんでくぐっていく。

 なんだか、子供の頃の森の冒険みたいで楽しいね。


『草迷宮……、こんな所あったか?』

『三階は大昔に居ただけだけど、見た事無いなあ』

『というか、三階は、スライムに角兎であまり美味しく無いから、すぐ四階行っちゃうんだよな』


 草で出来た迷宮を『モグ』に案内してもらってしゃがんで移動する。

 いたた、もうおじさんなんで腰が痛いね。


「あれ?」

「宝箱だ」


 草迷宮の中心あたりに、銀色の宝箱が置いてあった。


「え、隠し宝箱?」

『すげえ、三階にそんな場所が』

『うおお、『モグ』の歩いたルートをプリントアウトだっ!』

『銀箱すげえなあっ!』


「おーー」

「おーー」

「おーー、どうしよう」

「ヒデオさん、宝箱の鍵は?」

「え、そういう物持ってるもん?」

「もんだよ、私持ってるよ」


 ユカリちゃんがポケットから小さな鍵を出した。


「開けよう開けよう、銀箱だと良い物入ってるよ。収納袋とか」

「いや、それは超大当たりでしょうよ」


 ユカリちゃんが宝箱の鍵穴に鍵を入れて、回した。


 カチリ。


 銀の宝箱が開いた。

 中身は!!


「おー、ポーション三、キュアポーション二、毒消し二の薬品セットだね」

「まーまー」

「買うと高いんでしょ、この手のお薬」

「高いからヒデオさんが持っていてよ」

「いいのかい、君たちの分け前は?」

「『モグ』くんの贈り物だから、ヒデオさんに権利があるし、ヒデオさんが薬品もってたら、みんなに使ってくれて安心でしょ」

「でしょでしょ」

「ありがとうね、二人とも、あと『モグ』も」

「きゅーきゅー」


 俺は薬品類をウエストポーチに入れた。

 何か合ったときに回復できる手段があるのは良いね。


『三階に隠し迷宮とは……』

『端が解りにくいから盲点だったんだなあ』

『まあ、三階のポップ宝箱だから中身は知れているが』

『子供とかに良いんじゃね?』

『だが取るのはうろうろしているおじさんw』

『おじさんは楽して宝箱取る所が大好きだからなあ』


 さて、『モグ』と一緒にうろうろしていたら、お昼ぐらいになったね。


「厳岩師匠のところに戻りますか」

「「帰ろう帰ろう」」

「きゅーきゅー」


 こうして見ると『モグ』は結構良いなあ。

 土のある階だと潜って偵察に行けるし。

 ただ、岩場の洞窟とかだと駄目かもね。

 シチュエーションによって使い分けだね。


 厳岩師匠の元に戻ると、みんな修行を一休みしてお茶を飲んでいた。


「おう、来た来た、ランチに行こうぜ」

「みんなで行きますか?」

「そうそう、俺が奢るよ」

「おお、ケインさん太っ腹」

「いいのかえ? ケインや」

「師匠への福利厚生ですよ、あと、兄弟弟子とのね」

「ゴチになりますよ」


 霧積くんはにっこり笑った。


さて、みんなでランチに行こうか。


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[一言] 各地に地元民しか知らないスポットがあるのかな?
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