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傷心

会見も無事終わりゾロゾロと記者達が会場から出てくる。

今度は黒川が雰囲気を変えたメイクで陽川の後を追う。

メイクを変えても記者なら判る範囲だと思いつつベストを尽くした。

陽川は記者仲間と少し話した後一人駅に向かう。

会話の内容は軽い挨拶程度から始まり、才田廻子について陽川は訊いていた。

陽川は言える事を教えて欲しいと言い、内容としては才田の事を良く思わない政治家が居るらしいという事、与党からは祭り上げてはという話も出ているらしい。。才木道治の権威も有り、文句を言えない空気感もあるという事。

まぁ考えてみればそれぐらいは想像がつく

才田の年齢。発言の鋭さ。性別からくる偏見。

まぁ立ち話程度でこれ以上は望めないだろうと思いつつ聞き耳をたてる。

「そういえば才田の事務所の経理の女の子金遣い荒いらしくて取り入るならそこだと思うよ。遠藤良子だったかな?」

「そうかーまぁ聞き流しとくよ。俺の趣旨とは違う風になりそうだ」

「書ければ金になると思うのになぁ」

「まぁそうだけどね。俺は才田のやろうとする事に興味があるんだ」

「才田政治家やる気になってんの?」

「しないみたいだよ」

「だよな。じゃあ何なんだよ?」

「お前には話しても無駄だよ。銭塚地蔵尊の様にまつのもいいのだろうが、俺は待てないかもしれない」

「お前もご傷心の方か?」

「そんな事今言われるまで思いもしなかったよ」

陽川は笑って話を切り一人道を離れる。

黒川は一度交差点の自販機でジュースを買いつつ陽川を注視し、距離をかなり空け尾行を再開する。

駅に予定通り到着し電車に乗ってこのまま尾行を続け、若菜にも連絡しておく。

今日はもう才田の事務所前にに行くだろう。。。

精神的に洗脳されているだけで、目的が見えにくい可能性が出てきた。。

記者をも取り込むのかクロノスは、、

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