夕飯の約束
「美味しかったー!ご馳走様。」
暫く単語帳を見ていた結衣が腰をあげる
「じゃあ洗っとくね。」
「自分でやるもん」
「じゃあよろしく」
結衣はまた腰を下ろし反芻する
「結衣が話してるの聞いてたんだけど、訳が解らなくてとても良い催眠術の様だった」
「寝とったんか!アンタ本当にどんな寝方しても静かよね」
「結衣の言葉は眠気を誘う最強の武器だよ」
渇望する目をする九瑠璃
少し間をおいて結衣が反応する
「変な感じで持ち上げないで、マジで何言って良いか分からない」
「そんな表情も正しく美女、、いや美人というべきか、、」
「フェミニズム気にすんな!アンタは酔ってるのか?」
「未成年に何を言う。私はそこら辺はきっちりした女だ」
「何処ら辺がダメなのか私はよく知ってるよ」
「完璧な私に盲点は無い、、はず、、」
「例えばさっきまで、アンタが洗い物という行為をしてたけど、ガチャガチャとお皿を置いたりしたら、完璧じゃ無いと思うよ」
「なんだとー、、そうか洗い物はそういうものか!!」
「そうだよ。後食べるだけじゃなく、勿論ご飯も作るよね」
「完璧は無理難題なんだね」
「そう思うアンタが片腹痛いよ。ちょっとずつで良いから、自分のご飯で練習したら?いつまでも私が作ってあげられないよ」
「うーん。晩御飯作る様にしようかな?」
「夜が一番時間あるし良いと思う」
「じゃあ夜食は結衣が作ってくれるよね?」
「アンタまさか夕飯作らないつもりじゃ無いでしょうね?」
「保険だよ保険」
「もっとポジティブに考えなさい。」
「はーい。がんばります。。。」
九瑠璃のやつ少しへこんだか、、