準備
10時過ぎ九瑠璃達は海浜公園に到着し、廻子さんに連絡すると、やはり先に来ていたようだ。
大まかに場所を教えてもらい、足並みを揃えて歩いていく。
九瑠璃にとっては中々思い入れのある海浜公園。
ここは廻子さんにとって憩いの場なのだろう
事務所から程近く散歩に来ることもあるのだとか。
暫く歩くと火起こしをしている廻子さんと、食材を切っている男の人が居た。
あの人が結城さんかぁなんて思いつつ、九瑠璃が走るので共に駆けてみる
休日。快晴。昼時。。
私たち以外もバーベキューを始めているグループもあるようだ。
「九瑠璃ちゃん。お久しぶり。こないだはありがとう。今日は楽しんで帰ってね」
廻子さんが駆け寄ってきた九瑠璃にまず声をかける。
「結城帝都です。ありがとうね。今日はいっぱい食べてね」
「廻子さん此方こそすみませんストーカーと呼ばれても仕方ないのに、、結城さん美味しく頂きます」
昨日絶対考えてたな。。と思うのは結衣である。
それが少しでも出来たのはまた成長というものだろう。
「坂木結衣です。私は何の役にも立って無いのですが、九瑠璃の保護者として監督しにきました。私にはお気遣い無しでお願いします。」
「結衣ちゃんもありがとう。スケジュール管理してもらってホント感謝」
廻子さんは微笑んでいる
「お話は廻子から聞いています。今日はよろしくお願いします」
結城帝都が続ける。
「私達お手伝いできることは有りますか?折角のバーベキューなので、少しでも次する時に中心になれれば良いなと思うのですが」
結衣が控えめに声をかける。
「じゃあ結衣ちゃんは帝都と一緒に野菜切ってもらえるかなぁ?九瑠璃ちゃんは好きなようにお肉と野菜を串に刺していってくれるかなぁ?」
「了解です」
二人は声を揃える。