逆
夜食の時間までアレよコレだと九瑠璃は引っ張り出している。
そんなに服持ってたかなぁ?と思いながら勉強を進める。
学生の本分を全うしなければならない。
九瑠璃みたいには私はいかない。
結衣が立つと九瑠璃はやっと踏ん切りがついたようで服を決めたみたいだ。そのまま話しかけてくる。
「コレに決めた!というか夜食何?」
というかで良いのか?と思ったものの言わないでおく。
「夜食だけど今日私はアイスにする。私はホントにお腹いっぱいなのよ。リクエストが有れば作ってもいいけど。九瑠璃頑張ったし」
「アイスで良い。私もアイスの気分。結構動いちゃったし、暑い」
「お風呂もう一回入る?」
「大丈夫」
「そう。じゃあアイス食べよっか」
「今日はソフトクリームにする。」
「私はカップアイスにしようかな」
「いつもの逆だね」
「たまには良いものよ」
お腹いっぱいでもあり、九瑠璃に食べさせようと、違うのを選んだのは内緒である。
私のアイスを予想通り九瑠璃は三口分ぐらい食べている。
狙ったとはいえなんか悔しい。。。
夜食を食べ終えた九瑠璃と結衣は勉強に勤しむ。
九瑠璃は夜食までの時間を挽回するように机に向かっている。
結衣はその様子をみて安心しながら明日の予定を精査していた。
きっと早くから準備してくれて居るだろうし、廻子さんには家を11時に出てと言われけど、1時間前にはいた方が良いよなぁ。
でも今から九瑠璃には言えない。
明日の朝あの子のことだからきっと早く起きるし、早めに出れる事を祈るのが一番の選択かな?
夜が更けて、いい加減に寝ようという話になり二人床につくのであった。