おみくじはいかに!?
神田神社に到着した三人は門をくぐり、境内に入っていく。
「やっぱり神社って落ち着くね」
智留がチルらしい事を言う。
「そうだな。正にゴーウェイしてきて、御みくじを奢って貰うには良い場所だね」
結衣が笑みをこぼし応える。
「御朱印押して貰うから先にお参りしてて、後だと時間かかるとよくないから」
張さんはノリには乗らず早足で授与所に歩いていく。
「御朱印そういえば好きだったかー」
智留が王偉に投げかける。
「おう。ゆっくり行ってて」
「了解。焦らなくて良いからね」
結衣も応える。
賽銭箱の前に着くと見慣れないが、QRコード決済が出来る様である
一応チルにも確認する
「賽銭もデジタル決済なの?」
「あーそういえばそうだったか。此処は最新で行きますかね。」
「わ、わ、私は小銭出しちゃったからこれでする」
其々の邪念をおとし、清らかに祈りをおくる
私がお参りを終えて後ろを向くと、張さんが立っていた。
「今御朱印かいて頂いてます。多分御みくじ引く頃には出来てるって」
「了解。お参りしてくださいな」
智留もいつの間にか終わっていた様だ。
張さんもお参りを済ませて、三人は授与所に向かう。
まずは御みくじからだ。
言っていた通り張さんが御みくじのお金を払ってくれた。
三人は各々御みくじを手にして、開ける
張さんが凶で、智留は中吉、私は末吉だった。
張さんはお金で祓ったからとか言い出したり、智留は単純に大喜び、私が芸のない感じに二人をこき下ろしていた。
御みくじを引いた所で、張さんの御朱印が仕上がり、なんだかんだ時間も経っていたので、解散が張さんから告げられた。
駅まで送ろうかと二人は言ったけれど、大丈夫と言いそのまま解散した。
九瑠璃からメッセージが来ていた。お惣菜を買ったと言う事らしいが、多分長君に言われたんだろうなと思い、一人笑みが溢れる