九瑠璃バージョン
九瑠璃は最後のコマに沢山の人が来ているのに不自然さを感じながらも、長君に後期の授業の為に来ているんじゃないかなぁ?
なんていう怪しさが増しそうな言い分を信じて、昼の一コマを終える。先生が教室から出て行った所でホワイトボードに九瑠璃ちゃん快気祝いと可愛い紙が貼られた。
九瑠璃はいつも通り教科書などを直していて気づかない。
暫くして九瑠璃があからさまに戸惑っていると、教壇に立っている男子が合図をおくり、皆んなで『我らがアイドル九瑠璃ちゃん俺らはベンチメンバー。3才児になるのは」の後にそれぞれの名前を入れ、一呼吸置いてまた教壇の子が合図をいれ「一先ず九瑠璃ちゃん快気で安心した3才児達でした」と言われる中、九瑠璃は感動して泣いていた。
「皆んなありがとう。私何も出来ないよ?」なんて言いながらも笑顔をみせる。
長が鞍馬盾子から紙袋を受け取り九瑠璃に話しかける。
「お菓子皆んなで買ったんだ。少しづつ食べるんだよ」
「うん。ありがとう。」
拍手が起こり九瑠璃はなんとなく頭を下げる。
その後鞍馬ちゃんと長くんが九瑠璃とご飯に行く事に。
鞍馬は私お邪魔じゃない?などと笑顔で皆んなに言っている。
どういう事なのか理解できずにいる九瑠璃
長が九瑠璃と鞍馬にじゃあ行くかと言うので、鞍馬と九瑠璃も茶化されながら教室を後にする。
「こないだできた新しいファミレスに行くよ」
と笑顔で長が言う。
「私もまだ行った事ないんだよねー」
鞍馬も続ける。
「そんなのできてたんだ!!楽しみ!」
九瑠璃はまだ興奮しているようだ
何気ない会話の中で九瑠璃の様子が好転している事が二人ともわかって、一方で九瑠璃は馴染みの二人といる事で、それぞれ安心感を得ていた。