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思春期
山田は、俺は学校の勉強をする意味がいまいち分からない、と母親に言った事をぼんやりと思い出していた。
あなたねえ、お父さんがあなたのことを、あの子は高卒で十分だから、さっさと就職させる、って言ってたわよ、あなたを見ていると、お父さんホントに賢いわ。
その後数年間、俺はぼんやりと過ごし続けているんだな、と思って、考えを締めくくる。この繰り返しだ。
情報操作された世の中の波にさらわれてしまう、みたいなネットニュースを見たのを思い出した。それと同時にクラスメイトの伊藤らんの白い肌と厚い柔らかそうな唇を、ぼんやりと思い浮かべて、山田は数分間ぐらい、ぼーっとしながら興奮した。




