表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集 サンズ・シールド  作者: 仲仁へび
7/7

06 犠牲



 どうせ通り過ぎていくもの だったら

 わずわざ覚えておく必要なんてないよ


 ただの 命

 ただの 生命


 どうせ消費されるものだから

 育むもの時間なんてもったいないよ


 忘れ去っていくものに愛着を抱く

 気にかける必要なんて 皆思ってた


 ちっぽけで 小さくて 弱っちくて 不完全で 未完全な私達


「わざわざ観察するほどのものじゃないでしょう」


 ただの 実験動物

 ただの 人間


 ガラスケースに保存して 


「そんなに大事に育てて 一体どうするつもりなの?」


「どうせすぐに消えていくのに」


 何度だって 何度だって 間違える

 正解なんてたどり着けない それほどの愚か

 救いようなんてない


「どうせすぐに飽きてしまうのに」


 目を覚ませよ 頭を冷やせよ

 目をそらせよ 頭から消してよ


「ねぇ どうせすぐ滅びてしまうのに」






「ストーリー」


 悲しい命 残酷な運命。

 壊れわれてしまった魂の成れの果てが魔女だった。


 隕石災害で生まれた世界の歪み。

 それをおさえるために、彼らは自らの全てをなげうったのだ。

 

 彼等には、神の手が及ばなくなり、その魂が癒されることがなくなった。


 だから、太陽がその癒し手を引き継いだ。

 これでもう、悲しい魔女は生まれない。


 でも、それなら 誰が犠牲となった彼を助ける?


 世界は悲劇を繰り返す。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ