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~よりも…

作者: R

電車で寝ている君のまぶたには、薄ピンク色の化粧が塗られている。


露骨に見える濃いピンクのマニュキアなんかより、はるかに美しい。


ブランドのダウンよりも、安物のスニーカーを履いている君が好きだ。


誰かの悪口を言うときの君より

笑ったように泣いている君の方が心配だ。


そして、誰かに向ける作り笑いより

僕だけに見せる無邪気な笑顔の方が最高だ。


けれども、近すぎるあなたより

近くて遠いあなたの方が

好きなのかも…


そう思うほかない。



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