その「生き辛い」は書き手の才能かもしれない?〜HSPという視点から〜
初めまして、またはこんにちは!
私、しがないなろう書き手兼読み手です!
さて、突然ですが!
今、「つらいなー」って思ってる方……おりますでしょうか⁉︎
今思ってなくても、日常の些細なことで思ったりする事、ありますよね。
特にね?
エッセイなんてもん読んでる人はね?
日頃から色々考えてる人だと思うんですよね。
だからこそ、悩みも溜まろう!
時には「自分だけでは?」とも思うかも。
実際他人は、そこまで考えてなかったりします。そんな風に考えちゃう人は、まぁ良く言えば、感受性が豊かなんだと思うのですよ。
でも、見た目じゃ分からんしね?
だから気を遣ってもらえるわけでもなく。
むしろ気を遣っちゃったりするかも?
なんか疲れちゃうなー、なんでだろうなー。
そんな人もいると思います。
そんな人の中にーー『HSP』という分類になる人もいるんです。
知ってますか、『HSP』。
多分知らない人が多いと思うんですよね。
ちなみに病気じゃないですよ。
「なろう」にはーー特に、書き手さんには多いんじゃないかなーって思ったので。
なんで辛くなっちゃうのか。
なんで苦しくなっちゃうのか。
なんで人と違うのか。
そしてそれは、実は小説の武器で、才能です! っていう話をしたいと思います。
まぁ気分転換にゆるーく読んでくださいな。
【そもそも『HSP』とは?】
『HSP』とはーーHighlySensitive Person の略称の事です。めっちゃ繊細な人って意味です。(超意訳)
心理学者のエレイン・アーロン博士によって提唱された概念だそうで。
刺激に対して非常に敏感で、繊細な気質をもって生まれた人、という意味です。 病気じゃなくて、先天性のものになります。
だから他人の感情が気になりやすくて。
外からストレスを感じやすい傾向があるんです。
良く言うなら「感受性が高い」
悪く言うなら「繊細すぎ」です。
〈例〉
・誰かが怒られていると、関係なくても緊張。
または辛くなってしまう。
・人が多いと疲れる。
そして人と会うだけでも疲れたりする。
・ニュースに必要以上に辛くなる。
まぁ最初のは分かると思います。
いや分からない人には分からないかもですけど。
それが普通なので。
ピリピリした空気を感じやすいというか……共感性が高いんですね。だから逆に周りが楽しそうだと、自分も余計に楽しくなったりします。
2つ目はというと、感じ取りやすいからこそ、ですね。
『HSP』の人は、常に人の空気とか、雰囲気とか。そういうのを気にしてます。気にしたくなくても、感じ取れてしまう。
これ、一対一ならまだ良いですけど。
人が多いとその分気にする事が増えるって事です。
そりゃ疲れるわーってなるでしょう?
1人でも気を配るのって、大変ですし。
しかも、要らないとこまで気にしてしまう。
気にしたところで、解決できるかとかはまた別なんですよ。そこも気にし始めると負のスパイラルですけれど。
普通の人の場合。
おしゃべりする事でリフレッシュしたりとか。
そういう事もあると思うんですね。楽しいしね。
まぁ『HSP』の人も、仲良い人なら気分転換にはなるんですがーー基本、疲れます!笑
なんだろうか……?
おしゃべりで充電か、放電するか……みたいな?
何かがすり減ってます。
普通と逆なんですよね。どんなに楽しかったとしても、放電してたらバッテリーは空っぽです。ゲームやりすぎてるスマホ状態です。
ですので、『HSP』の人の充電ーー疲れを取るには、1人の時間がどうしても必要になります。いたわり充電です。電源オフの。
電子機器だって、電源オフしないと壊れるんだから。人間だって、電源オフ必要ですよ。
『HSP』には、それがちょっと多めに必要になります。
スマホだって性能良くなるとどうですか?
電池減りやすくなるでしょう? それですよ。
まぁスマホは性能良くなったら、大抵バッテリーも増えるんですけどね。
でも人間のバッテリーは増やせません。
限界があります。
特に、心の方はね。
稼働し続ける事はできないのです。
だって人と会ったら放電だから。
普通の人はそこで充電もできるんだけどね。
仲良いのに付き合い悪い子いたら、『HSP』かもしれないので……連休の最初の方とかに誘ってみると、遊んでくれるかもしれませんね。
嫌いなわけじゃなくて、動けないだけなので。
だから周りにそういう人いたら、無理強いしちゃダメですよ。感覚が違うんだなーって思ってあげて下さい。
そして、心当たりある方は……周りに合わせようとしないで、ちゃんと休んで下さいね!
合わせようとしても無理です笑
いや無理すれば出来るんだけど。
辛くて辛抱たまらんくなると思います。
それじゃあ長続きしないからね。我慢しないで1人の時間を作って下さい。
で、3つ目。
コレも意味わかんない人、いると思います。
いやね、ニュースって。
暗い話とか、重い話、多いでしょう?
ここに必要以上に、引っ張られちゃうんですよ。
ある意味、想像力豊かなんです。
ニュースの痛ましい事件を聞いただけで、涙を流しちゃうとか。そのまま心が当分重いまま、とかね。
大袈裟でしょう。でもこれが、『HSP』においてはよくある事です。感受性が要らぬとこまで影響します。
見なくて生きていけるなら、見ない方が平穏でいられるくらいには……支障が出ます。
ね、繊細でしょう。
ガラスのハートなんですよ。
そして深く考え過ぎます。
そうです。『HSP』は「感受性が高い」だけでなく、「深く考える」気質もあるのです。
コンボですよコンボ。ダブルパンチですよ。
そしてそれは自分で得ようとはしてません。
勝手に入ってくるものなので。
1から10を感じ得るのが『HSP』です。
さて、ここまで『HSP』の「感受性の高さ、繊細さ」について語りましたが。
全部内面的な事でしたね。
でも幸か不幸か。
内面的なだけでは大抵おわらないです。
実はこの、『HSP』の特徴である「感受性」。
何も感情的なものだけじゃないんですよね。
物理的にも感受性が強い事が多いです。
ただこれは全て当てはまる、と言うことではない事が多いみたいです。どれが一部か、または影響を感じない方もいたりします。
〈例〉
・大きな音に驚いたり、不快になりやすい
・眩しいのが苦手
・コーヒーが苦手
・匂いに敏感
・肌触りが気になる
まとめるとつまり、物理的にも影響を受けやすいってことです。五感が人より強く働いたり、薬が効き過ぎたり。そんな感じです。
「大きな音」なら、例えばサイレンの音とか、電話の音とか。自販機のガコンッて音が苦手とか。些細な音で眠れない、とか。
あと喧騒が苦手な人が多いですかね。
人混みとか飲み会とか。
『HSP』には地獄です。
さっき言った通り「感受性」もあるので……。余計に疲れると思います。
「眩しいのが苦手」とかだと……日差しとか。あとはPCやスマホのディスプレイとかね。
人からは「暗い!」って言われるくらいが、楽だったりすると思います。
本人的には暗くないです。
まぁ、視覚的情報は処理する事が多いので。
見えない方が楽ってこともあり得ますけど。
私は『HSP』かは分からないですけど、スマホ画面は、絶対「暗い!」って文句言われます。
逆に人のスマホ画面とかは、眩し過ぎて頭が痛くなるんですよね……。
あとちっちゃい光が気になったりとか。ほら、テレビとかエアコンとかパソコンの、電源入ってるよ〜みたいな赤とか青の光とかね。
あれで寝られないとか。ないかな?
「コーヒーが苦手」っていうのは、何も味が苦手なのではなく……いや、五感が優れてる事が多いので、味も多少あると思いますが……。
よくいわれるのは、「カフェイン」です。
皆さんご存知「カフェイン」には、不眠効果がありますね。30分くらいしないと効かないんですけど。
これが効き過ぎるんですね。
テストとか忙しい時には良いですけど、寝れなくなっちゃうと困る時には、困ると思います。
あとこれは、ご存知な方少ないかもしれませんが……「カフェイン」には、不安感が増す効果もあるんですよね。
だからそれも影響して寝れない、という事になり得ます。ぜひ気をつけて欲しいですね。
「匂い」ですけど……これは単純に、強い匂いに酔ったりしやすかったりします。
だからデパートの化粧品売り場とか、香水売り場とか……苦手な人、いるのでは?
調子良い時は、少し大丈夫だったりとか。
その時の体調にもよると思います。
とにかく、強い匂いに弱いので。
時には食べ物の匂いにも酔ったり……。
車酔いの時に、食べ物の匂いを嗅いだような感じでしょうか。普通に辛いはずです。
「肌触り」は……ゴワゴワした服とか、気になり過ぎて注意散漫になったり、パジャマなら寝られなかったり、ですかね。
私が一番びっくりしたのは、枕カバーが麻素材なだけで、ゴワゴワして寝られないとか。
そんなの髪もあるのに⁉︎ って感じですが。
頭皮がチクチクするので。
それくらい過敏です。
そんな感じで、精神的なだけなら「気のせい」とか「気にし過ぎ」で、片付けられそうですが。
『HSP』は「気のせい」、「気にし過ぎ」ではありません。
鬱(後天的な性質)やADHD(注意散漫、多動性衝動性など性質がある)などの病気でもないので、治せもしません。
まぁ、「気のせい」とかで片付けられがちなので、『HSP』の人たちは傷付きやすかったり、自己肯定感低かったりしますけど……。
でもこれ、小説においては武器でしかないですよね?
だってたくさん考えられるんだよ?
感情は小説の餌だよ?
書きたい事書いたら良いのできると思うよ!
いや何書こうかと迷うと思うんですけど、多分湯水のようにネタが出てきて、そして豊かな表現が出来得るのが『HSP』です。
まぁ、基礎があってこそ、ですけどね。
小説の読者としてもーーのめり込める才能があるって事ですよ! 人より楽しめるんだよ‼︎
実際、芸術家肌の方に多いとされております。
悲観するより、もっと生かしていこう!
というか才能ですからね!
むしろ欲しい人いると思う‼︎
そんな「才能持ち」は、どれだけいるんでしょう?
【どれだけいるのか?】
でもあんまりいなくない?
見た事ないけど?
そう思った方! 聞いて下さい‼︎
なんと、『HSP』はーー5人に1人と言われております‼︎ めっちゃ多いぞ!
でもね、人に得意不得意があるように。
『HSP』にも「感受性」の強弱があります。
だからそこまで支障ない人もいれば、支障ありまくりな人もいるんですね。個性です。個性爆発です。
私が上げた例は一部です。
でも当てはまった方。
それはだいたい『HSP』だと考えて良いでしょう。
先天性なので、子供の時からそうかは考えてね!
ちなみにここのサイトが、判定とか分かりやすいと思います。選択式なので、気になる方はやってみてね!
〈HSP診断テスト〉https://hsptest.jp
【『HSP』の良いところ】
今まで悪いところばかり言ったので!
良いところも、たくさんあるよって事をお伝えします。
・楽しいのは人がいると2倍になる
・よく気がつくし、気遣える人が多い
・本質を見抜き、多角的に物事を考えられる
・相手に寄り添える
・芸術作品を深く味わう事ができる
・観察眼がある
・優しい人が多いと言われている
・人を喜ばせる事に人一倍喜びを覚えやすい
という訳で、向いているとよく言われる職業もあげておきます。
・先生
・医療従事者
・サービス業
・カウンセラー
・エンジニア
・クリエイティブな仕事
要は人の役に立つ仕事や、細やかな気付きが必要な仕事、あとは本当に芸術系とかですね。
まぁサービス業とかは、クレームもあるので……諸刃の剣かなぁと思うんですけど。
でも目の前で人が喜んでくれるのは、仕事してよかったと思える瞬間だと思います。(経験者は語る)
エンジニアはSEとかならそのうち、フリーランスとかにもなれる可能性あるので、人が苦手だったら良いかもしれないですね。
【生きやすくなるコツ】
そんなもんあったらみんなが知りたいんですけど……と思いつつ。
よく言われる事は以下の通り。
・1人の時間を作る
・自分の意見も言えるようにする
・居心地の良さを大事にする
・情報を制御する
・無理のない範囲で刺激に慣れる
・人と距離を保つ
・バリアを張るイメージを持つ
「1人の時間」は前述の通りです。充電のためですね。
「意見」は、『HSP』は空気を読み過ぎて、自分の意見が分からなくなること、または言えない事が多いからとされるからです。
社会では意見を求められるので……空気をあえて読まない練習、と言ったところでしょうか。結構大変だと思います。
「居心地」は、場所にも人にも言えます。
五感が優れてるので、物理的にも安心感があると尚よし。そして理解してくれる人の側は、ストレスが減り安らげます。
(誰でもそうだと思いますが、『HSP』は特に耐性がないというか……ストレスを受けやすいので、気をつけて欲しいところです)
「情報制御」は、処理する事が多いとパンクするからですね。
1から10を考えるので、『HSP』はもともとの処理する情報量が多く、疲れがちです。考え過ぎてしまうんです。
それを根本から絶ってしまえ! って事ですね。
考えないようにしよう! って事でしょう。
またまた難しいですけど。
でも出来たら、楽になるかもしれません。
「刺激に慣れる」は、まぁ……麻痺させちゃえってことですかね。
日常生活でどうしようもない事なんかは、やはりこうするしかないでしょう。
距離を置けるならそれでいいですけど、現代社会そうもいきません。
ただ体調おかしくなったら、流石にやりすぎなので無理のない範囲で……うーん難しいなぁ。
「距離」については、これ心の距離です。
物理的な方ではありませんよ!
『HSP』は共感性が高いので、相手の気持ちなどにも左右されがちです。
仲良くなるなって言ってる訳じゃないです!
ただ小さな事とか気にしがちだったり、もしくは相手の気持ちより、先走りがちになるので。それを抑えるためですね。
『HSP』は嬉しいと超嬉しがったり。
仲良くなったと思うと全力になりすぎる。
それで一喜一憂が余計増えちゃうんですね。
(『HSP』警戒心の強い犬みたいだな……。)
「バリア」は、心のバリアらしいです。
要は心の距離と同じだと思います。
自分の周りにバリアがあるイメージを持つと、相手に共感し過ぎなくて済む、らしい。
これやると、ミラーニューロン……あくびのうつるやつとかも、うつらないそう。地味にすごい。
人のあくびがうつるのは、共感性故。
仲間意識が高いとうつるんです。
だからうつらないって事は、心の距離ができてる証拠ですね。
【最後に】
『HSP』の方には、人が苦手な方もいます。
嫌いではないんですけど、疲れるし。
あとは理解されてこなかった、経験からですかね。
どんな人も、まずは自分を基準で考えます。
それはとても当然な事ですよね。
でもだからこそ、「違い」に気付かなかったり、それを認められなかったりします。
自分の中の「常識」が「当然」で。
それ以外は「おかしい」。
「ありえない」と思いがちです。
けれど、世の中には色んな人がいます。
『HSP』も、そんな内の1人です。
嘘ではなく、本当に「そう」なのです。
それを是非、認めてあげて下さい。
これを読んでくれた読者さんが、「そういうものなんだ」と知ってくれたら……多分『HSP』は少し生きやすくなるし、私も嬉しく思います。
そして『HSP』の方!
もし良ければ、ぜひ小説を書いてみて欲しいです!
その葛藤や感情、多くの想いを言語化できれば、とても面白いお話が書けるはずです。
何より、思いを吐き出すのは。
ストレス発散にもなります!
しかも周りが喜んでくれるよ!
多角的に考える事ができて。
だからこそ、知識も深くて。
感情が豊か……これは小説書くしかないですね!(!?)
それに小説は「人を楽しませるもの」です。
「なろう」は反響も分かりやすいし、『HSP』の方に、とってもピッタリだと思います!
まぁブクマやポイント、感想を気にし過ぎないようにしないとですが……やりがいありますよ!
何より、私が読んでみたいです!(ただの欲)
是非趣味の1つとしてご一考下さい!
【おまけ】
もっと『HSP』について知りたい方は、本もありますよ。多分これが読みやすいですし、よく薦められてる気がします。
『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』【著者:武田友紀】