六 ハロウィンにちなんで
Halloween。
もとは、古代ケルトを起源とする秋の実りへの感謝と、悪霊を追い払う意味合いがあったようですね(wiki)。
作者はとくに仮装をしたことはないのですが、オバケや空想上の生き物の格好をした子らを眺めては、お菓子を振る舞うのであれば楽しそうです。
ほんと、あげなきゃどんなイタズラされちゃうんでしょうね……!?
では、最後の頁へようこそ。
Trick or Treat !
* * *
(1)餌付けする鳥、される猫
「あーーーん」
(『湖の精と歌長』より雪花と、『楽士伯の姫君は、歌わずにいられない』よりアルユシッド幼年期)
(2)無欲な吸血鬼
「今日は姫君のお供だからね。血は、いいよ」
(『楽士伯の姫君は、歌わずにいられない』よりエルゥとアルム)
(3)小悪魔王子
「いたずら? うん。いっつもしてるねぇ」
(『楽士伯の姫君は、歌わずにいられない』よりシュナーゼン)
(4)魔女を気遣う狼男
「……大丈夫か?」
(香月よう子さまの『十七歳は御多忙申し上げます 【完全版】』より、純ちゃんと守屋くんをお借りしました)
(5)おっとり魔女(?)の衣装の見立て
「ねぇ、これ……魔女とは言えないわよね?」
「……」
(チャーコさまの『年下魔術師が依頼した惚れ薬』より、ベンジャミンとシンディをお借りしました)
(6)ちいさな白魔女の探検
「ここかな……?」
(『翠の子』よりエメルダ)
(7)紳士だけど悪そうな吸血鬼
「――何もしませんよ」
(マヒロ(有沢真尋)さまの『半熟魔法使いの受難』より、エリスとエンデさんをお借りしました)
(8)人懐こい小ギツネ
「お菓子くれなきゃ、ぎゅー、するわ!」
(『楽士伯の姫君は、歌わずにいられない』より、キリエとエルゥ)
(9)恥じらう魔女
「えっと……おかしくない?」
(水瀬さくらさまの『リディアの魔法学講座 ―魔法師団を追い出されたので、先生になります!―』より、リディアをお借りしました)
(10)子のいたずらを夢見て
「わたし、お邸中のお菓子ぜんぶ隠しちゃうわ。だってこの子のいたずら、すごく、すごく見てみたいもの」
「……同感だね。愛しいひと」
(『湖の精と歌長』より、アルムとユナ……と、『楽士伯の姫君は、歌わずにいられない』より新生児エルゥ)
* * *
以上、まったくジャック・オー・ランタンの出ないこじつけハロウィン、計10枚でお送りしました。
大切なキャラクター達を快く貸してくださった書き手の皆さま、本当にありがとうございます。
おかげさまでとっても楽しく描けました。ほぼ一日に一枚ペースでしたね(所要日数:九日間)。しみじみ……
お越しくださった方々にも、深く感謝申し上げます。
――冬を前のひととき。いつもとは違う装いの人びとで街が賑わう、このお祭り。
作者は好きです。知らない人達も、親しい人同士も、どこかにこにこと楽しげで。
ですので、この、異国の不思議な祝祭にちなんで。
皆さま方の元にこれからも、心おどる時間や穏やかな幸せがたくさん、たくさん訪れてくれますように。
ハッピーハロウィン!
※おまけ
(今度は背景も入れて、五人以上でごちそうを囲むシーンなど挑戦してみたいものです)
おしまい
10/31朝、一部自作品に関しては訂正を入れたり足したりいたしました! (絵に変わりはありません)