特集2 海外の小説サイトについて
有名どころを集めてみました。投稿機能がないものもあります。
「Hi, Evryone. I'm fine thank you and you?」
「やっぱりグローバル化している今は英語くらいは話せないといけないですよね」
「そんなわけで今回は海外の小説サイトの紹介をしていきますよ!」
「もちのろんですよ。言語人口も全然違いますからね。因みにですが、それぞれの言語のインターネット上の使用者数はこんな感じみたいです」
『Top Ten Languages Used in the INTERNET』Internet World Stats(April 30, 2019)
https://www.internetworldstats.com/stats7.htm
「英語、中国語がバーンと来て、あとはスペイン語やアラビア語とか色々あって8番目に日本語が来てます。まぁ概ね1億ちょいですね」
「日本語の小説サイトを作っても見てもらえるのはせいぜいその人数。英語だとか中国語では同じ割合で見てもらえたとすると、規模がぜんぜん変わってきますよ」
「そんなわけで今回は海外の小説サイトを簡単に紹介してみますよ。語学の勉強にもつかえるよ」
『Wattpad』
https://www.wattpad.com/
2006年に誕生したカナダの小説投稿サイト。
7000万以上のユーザー、50以上の言語が使用され、4億を超える小説が投稿されている。50以上の言語が使用されているが、8割の作品は英語で書かれている。
参考記事:
『Wattpad触ってみた―6500万ユーザーの小説プラットフォーム』note
https://note.mu/tansoaya/n/n35bf46f00925
『これからの小説は「チャット×音声」?ストーリーで世界を席巻するプラットフォームの快進撃』AMP
https://amp.review/2018/03/19/wattpad/
『YouTubeのテキスト版、「Wattpad」のクロスメディア戦略:データを武器にコンテンツ販売』DIGIDAY
https://digiday.jp/platforms/wattpad-using-platform-data-sell-shows-tv-studios-streaming-services/
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『Hooked』
https://hooked.co/
2015年9月に開始されたアメリカのチャット小説アプリ。アメリカの10代を中心に人気を得ている。
膨大なデータを調べて、ティーンエイジャーが読んでくれる新しいフォーマットを試した結果、現在のチャット形式が読了率が高いことを発見し、今のHOOKEDが生まれたとのこと。ストーリーは約1000語で構成されており、約5分程度で読めるようになっている。
またそれが日本に輸入され、流行に目を付けた企業が参入し多くのチャット小説アプリが作られた。
参考記事:
『How We Got 10 Million Teens to Read Fiction on Their Phones』Medium
https://medium.com/@prernagupta/how-we-got-10-million-teens-to-read-fiction-on-their-phones-19a2a475084c
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『inkitt』
https://www.inkitt.com/
2012年に誕生したドイツの小説投稿サイト。160万人の読者、11万人の作家を有し、35万本以上の小説がアップロードされており規模としては小説家になろうと同じくらい。
創設者曰く「編集者が主観で作品を選ぶのではなく、サイト上のエンゲージメントやその他の指標から売れる作品を抽出できるのではないか。そう考えてInkittのプロジェクトを本格的に始動させた」
例えばある作品を読者が夜を徹して読み続けているのをシステムが検知したら、Inkittのスタッフがマーケティング支援を行い、社内で製本した後にアマゾンに送り込む。Inkittのシステムは読者の行動分析に基づいて稼働している。
参考記事:
『ひと口サイズで読ませるクラウドソーシング小説の出版社Inkittが17億円を調達』TechCrunch
https://jp.techcrunch.com/2019/08/30/2019-08-28-inkitt-raises-16m-led-by-kleiner-perkins-to-publish-crowdsourced-novels-in-mini-episodes/
『「ベストセラー」を発見するシステム、ドイツの出版社が考案』Forbes
https://forbesjapan.com/articles/detail/17944
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『起点中文網』
https://www.qidian.com/
2002年から存在する中国の小説投稿サイト。開始初期から営利目的の電子出版作業を行っている。マネタイズに関しては日本よりかなり積極的で、文字数による収益に加え、投げ銭システムなども行われている。
参考記事:
『10億円稼ぐ作家も!中国で「小説投稿サイト」ビジネスが爆成長中』現代ビジネス
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64547
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SCP Foundation
http://www.scp-wiki.net/
SCP Foundation(SCP財団)とは、自然法則に反した物品・場所・存在を取り扱う架空の組織の名称であるとともに、それについての共同創作を行う同名のコミュニティサイトのこと。
簡単に説明すると、ホラーやSFジャンルの超常現象を扱うシェアワールドを舞台にした創作群。大本は英語だけど、11の言語を使用するサイトがそれぞれ存在しており、日本支部も存在する。
SCP財団日本支部
http://ja.scp-wiki.net/
特徴として、このサイトの創作物はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能。
世界中に多くの愛好家が存在する。
参考記事:
『SCP財団』wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP財団
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『Archive of Our Own』
https://archiveofourown.org/
Archive of Our Own 通称 AO3(みんなのアーカイブ)
このサイトはファン小説、ファンイラスト、ファン動画、SS朗読などのファン作品を投稿できるサイト。
要するに二次創作に特化した投稿サイト。
2009年11月から運営されており、2014年2月には投稿されたファン作品数が100万に到達。2018年6月には作品数が400万を突破した。
参考記事:
『Archive_of_Our_Own』ピクシブ百科事典
https://dic.pixiv.net/a/Archive_of_Our_Own
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『Project Gutenberg』
https://www.gutenberg.org/
1971年に開始された、著者の死後一定期間が経過し、著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画のこと。
最も歴史ある電子図書館。(青空文庫はこのプロジェクトの日本版に相当)
参考記事:
『プロジェクト・グーテンベルク』wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/プロジェクト・グーテンベルク
「色々とサイトを紹介してきましたが、英語や他の言語ができないとあんまり楽しめないかもですね。
ただ今後は精度の高い自動翻訳されるサイトも出てくると思われるので、そのうち英語を勉強しなくても読める時代になるかもしれません」
「ということで今回は海外の小説サイトの紹介でした。また次回☆」




