特集4 複数サイトの運営さんについて
 「話数が多いのでハイペースで更新してきましたからね。まぁ読んでる人も大変ですね。まぁ図とか規模とかだけ見ている人も多いかも」
はっ! もしかして私たちの特集ページも読み飛ばされているのかな」
ということで今回の特集は複数のサイトの運営さんについてデスよ。小説投稿サイトを複数運営しているところも結構あるのでご紹介します!」
 「個人開発でも姉妹サイト作る人もいますけど、やっぱりリソースが分散するのか作っても管理しきれないようですね。
特にアップデートされなくなるとサイトの勢いがなくなりますから。複数作るメリットがあんまりないんですよ。
わざわざ未来の見えないサイトより今はいくらでもありますからね。できる限り力入れないとすぐ衰退してしまいます……」
 「まぁこれだけあればな。そういえば、個人運営と企業運営ってどれくらいの割合なんだ?」
 「うーん、多分参入は多いのだと思いますよ。でも閉鎖されるところが多いんですよね……。企業はなんだかんだお金かけてやるぶん、そこそこがんばりますからね。とりあえず現状維持っていうところも多々あります。
個人で立ち上げても相当頑張らないと、今はほぼ成功しませんね。また管理できなくなるのですぐ閉鎖しちゃいます」
 「まぁ、成功しているところもあるけど、やっぱ個人で作ってもなかなか成功しないな」
 「世知辛い。ということで、今回は複数のサイトを運営している企業を今回は見ていきます。どこが姉妹サイト関係にあるのか見てみましょう。なにか傾向はあるんですかね」
■株式会社ファインシード
https://fineseed.net/
・運営サイト
-エムペ! (2004年)
-リゼ (2008年)
-nano (2008年)
-Blove (2013年)
-DLOVE (2017年)
-BLoveChatNovel (2019年)
レンタルスペースサービスやBL, 夢小説系のサイトを持っている。
前半はレンタルスペース系、2013年あたりから小説投稿サイト系を立ち上げ始めた。
メインはnano, Bloveかな。女性向け。
-☆-☆-
■株式会社エースオブハーツ
http://ace-of-hearts.co.jp/
・運営サイト
-ちょっと大人のケータイ小説 (2011年)
-夢小説サイト ドリームノベル (2013年)
-ポケットBLノベルクラブ (2015年)
-ミステリー・ホラー小説サイトFeard (2015年)
ケータイ小説を意識したサイトデザイン。基本システムはどこもほぼ同じ。
メインはちょっと大人のケータイ小説、夢小説サイト ドリームノベルかな。
どちらも女性向け。
あとは大人の官能小説というサイトも運営しているがここでは割愛。
-☆-☆-
■株式会社GMW
http://www.g-m-w.jp/
・運営サイト
-dNovels(2008年->2017年閉鎖)
-pictBLand (2013年)
-pictMalFem (2015年)
-pictGLand (2015年)
BL,GL、NLの隠れ里を運営している。昔は別の小説投稿サイトも運営していたけどそっちは閉鎖。メインはpictBLand。ただ機能はどのサイトも同じ。共通システム。
-☆-☆-
■スターツ出版株式会社
https://starts-pub.jp/profile/profile
・運営サイト
-野いちご (2007年)
-Berry's Cafe (2011年)
-ノベマ! (2019年)
ケータイ小説ブームに誕生した野いちご。
その世代が社会人になり、野いちごから卒業するのを防ぐために年齢層を高めに設定したBerry's Cafe。
最近では男性向けのユーザーを確保するために作られたノベマ!が作られた。
メインは野いちごとBerry's Cafe。
-☆-☆-
■株式会社MUGENUP
・運営サイト
-fujossy (2016年)
-HEROES+ (2017年)
-Petit Princess (2017年)
腐女子向けのfujossy、ファンタジー向けのHEROES+、TL好きのためのPetit Princessをほぼ同時に立ち上げた。
ただ、反響が大きかったのはfujossyでそれ以外は現在は放置気味。
メインはfujossy。
-☆-☆-
■株式会社講談社
https://www.kodansha.co.jp/about.html
・運営サイト
-プロジェクト・アマテラス (2012年->2015年閉鎖)
-NOVEL DAYS (2016年->2018年運営変更)
-セルバンテス (2019年)
講談社はもともとプロジェクト・アマテラスというサイトを運営していたが、色々とあって閉鎖。
2018年にトークメーカーの運営を引き継ぎNOVEL DAYSに名称変更。また2019年にセルバンテスを立ち上げた。
期待は高かったが、今はどちらも芳しくない。
-☆-☆-
■株式会社KADOKAWA
https://ir.kadokawa.co.jp/company/outline.php
・運営サイト
-魔法のiらんど(1999年->2010年運営変更)
-カクヨム (2016年)
魔法のiらんどの運営は株式会社ティー・オー・エスだったが、2006年ごろからドワンゴと提携を始め、2010年にアスキー・メディアワークスが親会社に。2013年にアスキー・メディアワークスがKADOKAWAに吸収合併された。
カクヨムは2016年にはてなと共同開発された。
メインはカクヨム。魔法のiらんどはこれまであまり手を入れられていなかったが、2020年にリニューアルされる予定で今後どうなるかは不明。
-☆-☆-
■株式会社ビジュアルワークス
http://visualworks.co.jp/
・運営サイト
-フォレストページ(2003年)
-フォレストノベル(2005年->2014年閉鎖)
-フォレストページ+(2017年)
-POCH(2017年->2018年運営変更)
多くの黒歴史を生み出してきたフォレストページの親玉。
フォレストノベルというサイトも運営していたが閉鎖。
2017年にスマホ対応のフォレストページ+、2018年にチャット小説アプリの運営を引き継いだ。
今のメインはフォレストページ+。
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■ピクシブ株式会社
https://www.pixiv.co.jp/company/
・運営サイト
pixiv (2007年)
pixivFANBOX (2016年)
pixiv chatstory(2017年->2019年閉鎖)
(ピクシブ文芸 2016年)
2007年に世界最大級のイラスト投稿サイトpixivを運営開始。
2016年にパトロンサービスを開始、オリジナル作品を分離するためにピクシブ文芸が作られた。
チャット小説のpixiv chatstoryも作られたが2019年に閉鎖。
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■株式会社言語社
・運営サイト
ノベルスフィア (2013年)
Script少女 のべるちゃん (2014年->2019年運営変更)
ノベルゲーム作成ツールの開発元。
最近Script少女 のべるちゃんの運営を引き継いだ。
女性向けは個人サイト時代から色々と検索避けやゾーニングが進められてきましたからね。見たい人だけが見られるように隔離したり、そういった知識がない人の目には触れられないように進化してますから」
 「小説家になろうだと必須タグとかでなるべく分けようとしていますけど、なかなか難しいですよね。サイトを分けてしまえばそういう心配もなくなるということです」
 「タグ忘れとか、思っていたのと違うとか地雷もありそうだしな」
 「まぁ、ただ細分化すると登録してくれるユーザーが少なくなるので、広告を収入源にしていると厳しいのですね。やっぱりメリットが少なくなりますね」
ということで今回は以上。次回もお楽しみに☆」
 




