ぬちょぬちょ。
「も、もうっ」
エリヴィラちゃんがマリオンちゃんを振り払いつつ立ち上がろうとする。
「きゃあぁぁ!」
が、ぬめぬめに足を取られ、豪快に転ぶ。
「ひょあぁぁぁっ!? なによ⁉︎」
「ごめんなさい。ちよっと、バランスが」
「分かってるけど、どこ触ってるのよぉ⁉︎」
「わざとじゃないの!」
「分かってるけど!」
転んだ先にはグローリアちゃんがおり、二人は折り重なってぬめぬめに塗れる。
「だだだ大丈夫ですかぁ!?」
マリオンちゃんはスライム状からは抜け出せないようだが、せめてもの制御でエリヴィラちゃんを受け止めてくれ、ぶつかった二人にけがはない。
「う、えぇえぇぇぇぇ~。濡れるのきら~い!」
「うへぇ。アタシはお風呂好きっすけど、これはなんか違うっすー!」
ラウラちゃんとイルマちゃんは、ぬめぬめに塗れながらも何とか二人で支え合ってバランスを取っている。
「イルマ、そっちで支えられない〜?」
「うえーっと、ぬはあ⁉︎」
「無理かぁ〜」
うむ。
ぬめぬめにからめとらた女の子。
良き。
良き!!
水濡れしっとり女の子も、服が張り付き体のラインが浮かび上がる+服の材質によっては透ける様子を見ることができる可能性もある。
さらに今回はただの水ではなくスライムだ。
ぬめぬめと絡みつくそれはテリっとした艶もあり、すぐに流れてしまうただの水よりもビジュアル的にナイスなのだ。
さらに、
「あわわわわ。なんでか制御できないんですぅ」
その絡みつくスライムも女の子なのである。
スライム攻めというマニアックなアプローチでありながら、百合!
「にゃあああああ!?」
「ちょっと、ラウラっ暴れないで欲しいっす」
「にゃって、にゃってぇ!?」
ラウラちゃんがべたべたに耐え切れず、絡みつくマリオンちゃんを振り払おうとしてじたじたと暴れる。
「ラウ――ひょえぇぇぇ!?」
ラウラちゃんに掴まれたイルマちゃんの制服の袖が、肩の縫い目の所から裂けてずるりと落ちた。
「なにするんすか!? 制服っすよ!? 制服!?」
うん、制服破くとか一大事だよね。
一着しかないし、結構高いし。
「にゃあぁ!? そんな強く引っ張ってないし~!?」
「そうはいっても、ぬあぁぁ!?」
薄い素材の赤いスカーフがぼろりと崩れたかと思うと、ボタンがぽろぽろと落ちる。
「なんすかこれ、なんすかこれ!?」
「にゃあぁぁぁ!?」
薄い素材や縫い目の所から、制服が次々と崩壊していく。
「ちょちょっと、離れてよ!?」
「そうしたいのはやまやまなんだけど……きゃ!」
「ひゃああっ!?」
グローリアちゃんの髪がほどけ、かわいいけれどちょっと子供っぽいツインテールが真っすぐストレートに。
未だ、エリヴィラちゃんと密着したままで、離れようとするが滑ってさらに体が近くなる。
制服はすでに原型がなく体に引っかかり、つかみどころがなくなった肌を手が滑る。
四人とも制服は崩壊してしまい、下着姿をあらわに粘液に濡れていた。
「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!!」
マリオンちゃんのお詫びもどんどん激しくなる。
「んんっ」
「はっ、やめて……」
エリヴィラちゃんが、ぶるりと体を震わせる。
「はわー、ごめんなさいっ!!」
「声、出さないで。あなたがしゃべると粘液が振動してっ」
「あわわわっ、そうですね! 声出すと震えるので! ごめんなさい!!」
「ひゃあん!」
「ふっ」
「にゃあぁっ」
「あふっ!」
マリオンちゃんのひときわ大きなお詫びに、四人がびくりと体を震わせた――




