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お買い物・3

 試着室、広!?


 これもう小部屋じゃね?

 椅子があって、小さなテーブルには小物入れとミニブーケが飾ってある。


 試着室ですよね?

 うん、たぶん試着室だろう。

 壁の一面がでっかい鏡になっているしな。


 ……しかし、こうして全身が映る鏡でまじまじ見ると、レティシアかわいいな!!

 ふーぅ!

 スタイルいーなー、腰の位置が高いな!!


 うーん。

 全身をおっきな鏡でまじまじ見る機会なんかなかったもんなぁ。

 せいぜいガラスに映ったのを見るぐらいだったし。


 いやー、我がことながらマジかわいいわー。

 目覚めた時よりちょっと顔がふっくらして、肌艶もいい!!

 毎朝、毎晩のくっそめんどくさいスキンケアを欠かさなかった結果か。

 俺グッジョブ!!


 そして視点変更ボタンの実装はまだなのか!!

 俺この状態で、何かチート能力あげるよって言われたら迷いなく視点変更の実装を願うな。

 ヤバめの邪神に魂を売り渡してもいい。

 イアイア!


「それでは、測りますので上半身脱いでくださいね」


 ひっつめ髪の店員さんがにっこり。

 あ、そうだ、測定だったけ。


「え、でも」

 

 上半身だけとはいえ、脱ぐの?

 マジで?


「女同士なんですからぁ、恥ずかしがらないでください」


 いやー、女どうしだからこそ恥ずかしいんじゃないんでしょうか?

 ないんでしょうか!?


 それに……レティシアのハダカをこんな大きな鏡で見るのはちょっと。

 自分の視点からはいくらでも見たことも触ったこともあるよ?

 けど、やっぱ借り物の体って意識があるから、どうも……


「うーん」

「ではぁ、こちらのケープをかけてください。その下から測りますから」


 どうにも踏ん切りがつかずにいると、店員さんが白いレースを出してきてくれた。

 うん、ケープをつけるならいいかな?


「じゃあ、そうします」


 レースのケープを首に巻いて、その下でごそごそと服を脱ぐ。

 まず、薄手のカーディガン。

 それから胸元にフリルのついたブラウス。

 で……ブラも取るんだよな?


 全部脱いでしまうと、レースが肌に直接あたってくすぐったい。


「失礼しまぁす」


 店員さんが躊躇なくケープの下に手を入れてくる。


「んっ」


 メジャーがちょっとヒヤッとして、店員さんの指がすっとメジャーと肌の境目を撫でる。

 たるみがないかとかの確認なんだろうけど、くすぐったい!

 そんで、しっとりですべすべですね、店員さんの指!

 女の子の肌を女の子の指が触るとこんな感じなんですか!?


 妄想がはかどるわぁ。


 店員さんはケープから手を出して、数値を確認。

 またケープの下に手を入れて、今度は、その、おっぱいのてっぺんあたりをですね、メジャーですすーっと。


 ……心頭滅却すればなんだったっけ? なんでもいいわ!!

 これは測定、エロくなーい!!


 ぴたりと店員さんの手が止まり、終わったと胸を撫で下ろ――おっぱいを片手で包み込むようにふわっと持ち上げられたあぁぁあ!!


「え!?」

「ブラをつけると持ちあがりますからぁ、その高さを測るんですよ?」


 なるほどー!

 なるほどー!!

 よくわかったけど、なんか、なんかぁ!!


 店員さん、ビシッとした服装で大人っぽく見えるけど、息がかかりそうなぐらいなこの距離から見ると……たぶん同い年ぐらい?

 そんな人に、おっぱいを持ちあげられ……手がすべすべであったか~い。


 キエェェェェェ!!

 キョエェェェェェ!!


「はい。終わりました」


 脳内で奇声を発し、なんとか意識を遠くに飛ばそうとしている間に、測定が終わった。

 疲れた。


「では、少々お待ちくださいねぇ」


 店員さんが出て行ったと思ったら、すぐに山ほどのブラを持って帰ってきた。


「サイズはこのあたりですねぇ。試着してみてください」

「は、はい」


 これ全部?

 まぁ、いくつかは着けてみないとなぁ。


 店員さんが出て行ったのを確認してから、パステルカラーの紫チェックに白いレースが付いたやつを着けて、ケープを外す。


 ふむ。

 チェックがカジュアルさを出しながら、たっぷりのレースに高級感アリ。

 気合は入りすぎないけど、かわいさもあきらめないナイスデザイン。

 さすがミユキ。

 いい仕事してる!



「着けられましたぁ? おサイズどうですか?」

「あ、はい。着けました。たぶんいいと思います」


 いいんだよな、サイズ。

 ちょっとおっきいような気がするけど、測ってもらったやつだし。


「しつれいしまぁす」

「え?」


 なんで?

 なんで失礼すんの?

 もう測定終わったよね!?


 店員さんは当たり前の顔をして、試着室に入ってるとまじまじとブラを見る。

 いや、あの、見てるのブラだとは思いますが、そこはレティシアのおっぱいでして!

 そんなにみられると……


「しつれいしまぁす」


 店員さんはもう一度そういったかと思うと、レティシアの背中とブラの間に両手を突っ込む。


 なんなんなぁぁぁ!?


 そのまま、前の方まで撫で、ブラに手を突っ込む。


 ブラに!

 手を!

 突っ込む!!


 ぼえええぇぇぇえぇぇ!?


 叫ばなかった俺は、褒められるべきだと思う!!


 だって、生おっぱいを、揉まれてしまったのですよ!?

 店員さんは、もきゅもきゅとブラの中のおっぱいを揉むというか撫でるというか、ななな、なにー!?


「はい。おサイズ、いいみたいですねぇ」

「えぇ?」


 胸を見下ろすと、さっきまでちょっと隙間あるしブラがおっきいかなー。っと思っていたのに、今はみっちりとブラからあふれそうなぐらいのおっぱいが!

 おっぱい、でかくなってない!?


「つけるときに寄せてあげるといいですよぉ」

「は、はいぃ。わかりました」


 な、なるほど、今のは揉まれたんじゃなくて、寄せたんだな。

 感覚は揉まれたみたいだったけど。


 うひぃ。

 わかってもドキドキするぅ。


 なんか、思いもよらぬところで、初体験をしてしまった気がする……


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