第9話 七つの不思議 [前編]
この学校には七つの不思議がある
1つ目は、夜な夜な練習用のダミーが動く
2つ目は夜に女子トイレから声がする
3つ目は教室が音楽が何もないのに流れる
4つ目は夜に動き出す校長像
5つ目は夜に1段多い階段
6つ目は夜に七つ目の不思議を見たものは死ぬ
7つ目は夜に魔法練習場に行くと…
…
《学校》
「おはようレイ、レルス」
エレナはいつもどおり気さくに話しかけ
「よう、エレナ」
「やあ、エレナ」
いつも通りレルスはさわやかにレイは暗い声で挨拶をする。
「ねえねえ、レイたちは知ってる?この学校の七不思議」
「七不思議?」
「何それ気になる」
レイたちは興味深そうに聞く
「うん、昨日友達から聞いたんだけどさ」
もう友達いんのかよコミュ力たけーな。
「ここの学校って昔から七個の不思議があってね
一つ目は、夜な夜な練習用のダミーが動く
2つ目は夜に女子トイレから声がする
3つ目は教室が音楽が何もないのに流れる
4つ目は夜に動き出す校長像
5つ目は夜に1段多い階段
6つ目は夜になると七つ目の不思議を見たものは死ぬ。
で七つ目がわからないの」
なんだそれほとんどあるあるじゃねーか。
けど七つ目気になるな。
「でさでさ七つ目気にならない?」
だからなんでみんな俺の心読むのなんで?そんなに顔に出てる?
「まあ確かに気になるね」
「確かにな」
「ねぇ今日の夜にさ一緒に行かない?」
「でもばれたら…」
「そうだよまだ始まってすぐなのにそんなのまずいだろ」
「大丈夫だってほかのみんなだっていってるみたいだし」
マジかよここの学校セキュリティがばがばじゃねえか
「でもそれなら真相とかわかってるんじゃないの?」
「それがねみんな真相がわからないままものすごい悪寒がして逃げ出しちゃったんだって」
「なるほどねでも危険じゃないか?それ」
「そう!だから試験の時に成績トップのレイと射撃テストで満点以上の成績をとったレルスがいれば安心じゃない!」
マジかよこいつそんなすごかったのか
「いやだからと言って…」
「いんじゃねえか確かに気になるし」
「じゃあなんでそんな足ガクブルなの?」
「は、は?!これはあああ、あれだよ武者震い」
「何?ビビってんの?レイ」
「んんんなわけあるか!」
「はぁ…まあいいけどチャチャっといってすぐ帰るよ悪寒がしたらすぐ帰ること」
「はーい」
そして、仕方なく夜に学校に行くことにした
あああああ怖えええええ。
《夜の学校》
「はぁじゃあ行くけど本当に警戒していくよ」
「わかってる分かってる早くいこ」
なんでこんなに元気なんだか。
「んで最初はどこに行くんだ?」
「んとね最初は剣術練習場に行くよ」
「じゃあ行くよ」
「おー!」
そういうと剣術練習場へ歩き始めた。
《剣術練習場》
「特に何にもないね」
「うーん残念動けばよかったのに」
「それはそれでこえーだろ」
「じゃあ次行くよ」
「もーもうちょっといようよ」
「僕は一刻も早く帰りたいんだ」
「次は、女子トイレだから教室で待ってて」
「わかった」
「へいへい」
そういってまた教室へ歩き始めた。
コツコツ
「ん?なんだ今の」
何か気配っぽいものを感じた気がする。
「どうしたレイ?なんかあった?」
聞こえてすらいないのか俺の勘違いか。
「いや何でもない」
「そう、なんかあったら言ってね」
「おう」
《教室》
「どうだった?」
「何にもなかった」
「こっちも何も音しなかったよ」
「うーんやっぱデマだったのかな」
「そう残念がる大体この手のものは大体デマだ」
「まだ3つあるし!」
「早くいくよ」
「次は屋上への階段ね」
《階段》
「数えるよ、1、2、3、4、5…あれ?12段のままだ」
「そりゃそうだ」
「次!校長像!」
《校長像まえ》
「まあ知ってたけど動かないよな」
「もー!全部デマじゃない」
「けど無事に終われてよかった」
「まだ終わってねーよ偶然にでも七つ目に出会ったらやべーだろ」
「縁起でもないこと言わないでよ」
「残念だなー」
「さ、変えろ」
「おう」
「うん」
ゴゴゴ
「ん?」
なんだこの魔力、奥に続いてる。
「どうした?レイ」
「レルス、お前はエレナを連れていったん戻っててくれ、ちょっと寄り道する」
「それはいくら君でも危険だよ一緒に行こう」
「いや大したことじゃないから」
「私もそれ気になるしそのために来たんだし何しろこれでも私創造魔法は班で1番なのよ何かあっても大丈夫よ」
「いやでもな…」
「君大体怖がってたじゃないかなのに寄り道なんておかしすぎる」
なんで読めてんだよだから。
「はぁ…まあいいや…いくぞ」
俺も変わったよな前世だったらさっさと帰ってただろうに、どこで正義感なんてついたんだろ今の自分に自信があるから?
そういって歩き出した。
《魔法練習場》
「ここだ」
「たしかになんかここだけ薄暗いというか不気味というか」
「みてなんか練習場の真ん中に黒い渦みたいのが」
「なにかにまとわりついてるみたいだ」
渦の勢いを増すその物体はあまりにもおぞましくそして禍々しく、一目でヤバいものだと分かるようなそんなものだった。
「やっぱ危険だレルス達先生を呼んできてくれ」
「こんな時間じゃいないし1人じゃ危険だよ」
「じゃあどうんすんだよ」
「逃げようよ」
「でもそれで明日とかにもっとすごくなってたらどうすんだよ」
「レイ、僕たちにできるかはわからないけど食い止めてみようよ」
「けどどうやって」
「聖魔法だよ」
「お前聖魔法なんてほとんど使ったことないしあんな高等魔法おれにはつかえん、使えても光だ」
「なら光魔法でいい、エレナ聖魔法は使えるかい?」
「まあ少しなら…」
「じゃあ3人同時に一気に打つよ」
「OK、エレナ今からできるだけ耐久力の高い剣作れるか」
「わかった」
そういうとエレナは石の剣を作り出しレイに渡した
「ありがとう、じゃあ行くぞレルス」
「うん、いくよ」
そういうとレイは石の剣に光魔法をレルスは聖魔法の気弾をエレナは聖魔法の槍を作り出し
「3…2…1…発射!」
それらを発射しレイは思いっきり振り下げた。