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群青の召喚魔術師  作者: ばる
2/9

一話 魔術について

あれから7年の月日が流れた。


「ルター君!今日は面白いことをやりますよ!」

そんな風にして興味を引こうとしてるのは、俺の親代わり兼先生のルイーゼ・グランホルンだ。

見た目は子供、頭脳は大人その名も名探偵ルイーゼ。

見た目は幼いが23歳だ。やったー、僕の実年齢と同じだね。彼女はここ王都では結構有名な魔術師らしい。


そして俺はルター・グランホルンと名付けられた。

一応言語、算術、歴史の一般過程は先生に習って終了している。

本当は初等学校に10歳まで通って終了するらしいが、実年齢23歳の僕には関係ないです。


「今日は魔術の授業をします!」

「おー」

「なんですか?もっと盛り上がってもいいですよ?私が7歳の時は魔術と聞いただけではしゃいでましたからね。」

確かに魔術と聞くとわくわくするが、はしゃぐのは年相応じゃないからな。

「まあ今日は座学だけなんですがね、というわけで始めます!」

座学かよ…、まあ魔術には興味あるから嬉しいな。



今日習ったことを簡潔にまとめようと思う。

まず魔術は、破壊魔法、補助魔法、召喚魔法の3つにわかれている。

まずは破壊魔法の説明だ。破壊魔法は火、水、風、雷、土属性の5つに分かれる。

個人個人によって得意不得意があり、だいたい火、風属性が得意な人と、水、雷属性が得意な人に分かれるらしい。

土属性が苦手な人は稀だそうだ。ちなみに先生には苦手な属性はないらしい。

次に補助魔法だ。

補助魔法はかけた人の身体能力が向上する。

あと治癒魔法とかもこの部類に入る。何かと便利な魔法だ。

最後に召喚魔法。

召喚魔法は魔獣召喚など、従者を召喚するものや、武器や壁などを召喚するものもある。

武器や壁の召喚は土属性魔法でも代用できるため、あまり使われていないらしい。

ここまでが魔術の説明だ。

座学で習ってもやらないとやっぱりわからないな。実践あるのみだ。

「今日の授業はここまでです」

ルイーゼ先生をずっと視野に入れてると目の保養になるが、ずっと座って座学をするのはちょっと疲れる。気づいたら日が暮れていた。


ふと窓を見ると、ホグ○ーツの制服のようなものを着て下校している子供を見つけた。

「あれは王都魔術学校の生徒です。ルター君も10歳になったらあそこに入学するんですよ!」

「おー、あの制服を着れるんですね」

「…先に制服なんですね。私に育てられたので魔術に興味津々になるのではないかと思ったんですが…。まあ私もあそこが母校なので軽く説明しましょう。王都魔術学校は全国有数の実力校です!あそこは厳しい試験をくぐり抜けた人達が入ります。いや、まあ最近は有力貴族やらの子供達であふれ返してますがね。」

なるほど、コネか。

「先生も貴族ですよね?」

「私は名誉貴族です!そこらへんの貴族と一緒にしないでください!…まあそれがやっかいなんですよ。」

ん?なんだ?

「名誉貴族はその家系が貴族になるのではなく、その人個人が貴族になるのでルター君は平民なんですよね…」

「…なるほど、先生は影で僕を見下していたと…」

「いやっ、違うんだよルター君!ルター君は私のかわいい弟子であり、そんな見下したりなど一切ないんだよ?ね?」

なんだこの慌てっぷり、どんだけ俺に嫌われたくないんだよ…。

「わかってますよ。先生が僕のことを愛しすぎてるっことは。」

「わかってくれましたか…!ここまで愛情の強い師匠もなかなかいないでしょう…!というわけでルター君、今日は私、暇なので一緒にお風呂に入りませんか?」

…うん、一緒に入りたいわ。

「いいですよ、先生」

「それじゃあ今沸かすので少し待っててくださいね!」

うーん、本当に一緒に入っていいのだろうか…、俺の中身16歳なんだが…。

まあ見た目は7歳だし問題ないよね…。

…なんてね、もう何回も先生とは風呂に入ってるからもう慣れちゃった。



「ふぅ〜、あたたまる〜」

「毎日風呂に入るなんて先生は綺麗好きですね」

「ふふ〜。そうでしょうそうでしょう。かわいい弟子の前では綺麗好きに振る舞わないといけませんからね」

なんだ?俺を落とそうとしているのか?俺はもうキュンキュンが止まらないんだが。

「前から疑問なんですが、なんで先生はそんなに背が小さいんですか?」

「うーんとそれはですね…、そうですね、ルター君が王都魔術学校に合格したら教えてあげましょう。まあ私がいれば合格なんて簡単ですよ!」

うん?なんか秘密があるのか?

「そんなことより明日からは魔術の実技に入るので詠唱を予習していてくださいね。ルター君の才能がどのくらいか、楽しみで仕方ありません!」

そんなに期待されても困るんだがな…





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