天国へ行ってしまった大切なあなたへ
私とあなたの出会いは、私が小学5年生くらいの時でした。
あなたはよく「遊んでー!!」と言いたそうに私のところへ走ってよく来ていましたね。
あなたはとても頭の回転が速くって、私が軽くいたずらしてもすぐに箱を開けてしまいましたね。
私は、あなたと過ごして、とても幸せでしたよ。楽しかったですよ。いっぱい笑えましたよ。本当は、もっともっと長い間、あなたと一緒に楽しく過ごしていたかったんですよ。本当です。
なのに、あんなことをしてしまってごめんなさい。本当に、本当にごめんなさい。私は、あなたと居たかったんです。殺そうとは思わなかったんです。思えなかったんです。あなたと居て、楽しかったし、幸せだったし、今まで以上に笑えました。愛していました。家族として。
許してもらえませんよね。知ってます。わかってます。でも、ごめんなさい。言い訳なんて見苦しいことはしません。ただ、そのときの学校であったことなどの、あなたの知らない思い出話をさせてください。
あなたと一緒に暮らしたいと思ったのは本当です。親に何度も頼みました。そのおかげか、あなたとともに暮らし始めたんです。
そのとき大嫌いだった学校も、早く帰ったらあなたが待っていてくれると思い、うれしく思いました。
あなたは知らないと思いますが、私には友達と言える人が少なく、クラスでは孤立していました。先生にも「人と話しなさい」と何度も何度も言われました。クラスメイト以外の人にもよく悪口を言われたりするような人間なんです。今も昔も。
でも、少しとはいえ、友達は居ました。けど、やっぱり女の子は怖いですね。裏で私の知らないところで悪口を言われたりしましたよ。苦しかったんです。
そこからだったんです。私は今まで以上にストレスが溜まってしまい、人に愚痴を言うこともできない状況が続き、結果、大切なあなたに当たってしまったんです。本当に、最低なことをしてしまいました。
まず、私を噛んできたら1週間ご飯をろくに上げませんでした。それ以外にも、理不尽な暴力に走ってしまいました。そして、私はすぐに助ける予定だったビンに入れるという虐待。そのときに何も知らない親が買い物に行こうと言ったので、付いていってしまいました。本当に最低です。私はやってはいけないことをしてしまったのです。
あなたは一人で死んでしまいました。最低ですよね。私は。恨まれたって、祟られたって文句は言えません。がんばって戻ってきてくれるようにできることは全部しました。でも、間に合わなかったんです。
あなたが居なくなってしばらくして、また新しいあなたが来ました。でも、結局あなたと一緒の扱いになってしまい、今度は私が寝ている間に死んでしまいました。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
私は、あなたが居なくなったとき、両方とも、その日は眠れませんでした。寝る気にすらなりませんでした。悲しかったです。苦しかったです。
今、私があなたたちへしたことを今でも私は許せません。でも、もう何もできないんです。私はもう中学三年生になるんですよ。
中学生になって、少ないけれど、新しい友達もできました。また影で言われていたらショックを受けちゃいます。
でも、私は今幸せなんです。あなたたちに申し訳ないくらいに幸せになってしまったんです。許して欲しくないと言えば嘘になります。でも、本来私は幸せにならず、不幸な人生を辿らないといけないんです。
どうやって、このことをあなたたちに伝えればいいんでしょうか。どうやって、あなたたちにお詫びをしないといけないんでしょう。
ごめんなさい。と、何度言ったでしょう。私には考えることはできません。
今、あなたたちに届けたい手紙があったんです。でも、もう届かないんです。
今、私は自分にできることをすべてするつもりです。伝えたいこと、いっぱいあるんです。
ごめんなさいと言うこと以上に、たくさんのありがとうを伝えたいんです。
一緒に居てくれてありがとうと、生きていることの苦痛を和らげてくれてありがとうと、これまで以上に、生きたいと思わせてくれてありがとうと、他にもいっぱいあります。
でも、もう手紙を届ける必要は無いんです。もう、苦しいくらいに謝りたい気持ちにいっぱいになる必要も無いんです。
病気だそうです。それも脳で、手の付けようがないんだそうです。長くても3ヶ月だと言われて、今日でちょうど3ヶ月になるんです。
天罰でしょうか。こんなにも幸せになれたのに、もうすぐ私も死んでしまうんです。
でも、がんばったと思いませんか?3ヶ月ももったんです。十分ですよね。
あなたたちに会ったらまず、謝らないといけませんね。そして、ありがとうとも言いたいです。それから、あなたたちの納得いくまで私は拷問でもなんでも受けるつもりです。こんなお詫びしか思い浮かばないんです。ごめんなさい。
でも、友達にもう会えなくなるのは寂しいですね。今、誰も居ない病院の個室なんです。みんなに出て行ってもらったんです。想像していたよりも苦しいですね。死んでしまう直前なのに、誰もそばに居ないという状況は。
――――そろそろお迎えの人が来たんでしょうか?音が無くって、真っ白な空間に居ます。病院とは違う、どこを見ても壁も、天井も無い空間。床のようなものがあるのに、床に触れている感覚が無い。
私もついに死んでしまったんでしょうね。
今から、会いに行きます。
そして、私はあなたたちに言いたかったことを全部全部話しますね。
そして、飼い主とペットの関係ではなく、家族として愛していましたと。
今回はじめての投稿をさせていただきました。「呉羽」です!
初めてなのにこんなに悲惨(?)なものを投稿しちゃって大丈夫かなと1時間くらい悩みました!!
書いちゃったものはしょうがない!初心者丸出しだけど気にしない!たぶん!!
誤字、脱字あったらすみません!!
また、作品はちょこちょこ様子を見ながら出していく予定です。
では、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!