少年よ、カコを知る
とある少年が、夏休み過去の旧友と会う約束をしていた。だがその少年は約束を忘れてしまい、30分以上遅れることに、途中で紳士と会い、不思議な気持ちになり、、、、
ミーンミーン
おや、セミか、もうこの季節かぁとなかば眠りながら考えていた。今日は夏休みなので、部活もないし、もう一眠りしようと考えたところだった。
ん?
ふとなにか忘れてるような気がした。なにかを、、なんだったか思い出せずふとあたりを見まわした。すると音が聞こえてきた。
チクタクチクタクっと
時計の針は11時半ば前だった。私は頭に血が上った。私は横綱にビンタされたかのごとく目が覚めた。だった!、と思い私はベッドから立ち上がり、階段をかけおり、朝ごはんを食べずに家を出た。家を出た時隣の母のママ友にあったがあいさつをする暇などなかった。
なぜなら、、、おや見えてきたぞ、住宅街を過ぎ広くなった所に駅があるそこで小学校の時、離れ離れになった友達と会う約束をしていたのだ。10時半に約束をしていたのだが、私が寝坊したために11時半になってしまった。まだ待ってるかな、と思いながら自転車を思いきり走らせた。 ダダンダダン バタン 自転車が倒れた。私は周りをよく見ていなかったために目の前の段差に気がつかなかった。
イタタタ、足が痛む、全力を出し切ってこいだので、立てないのも納得がいく。あと少しなのに、と思いながら立とうとした。だが足が思うように立ってくれない、イタタタ、またひざをついてしまう、がんばって立とう、そう思いながら立ち上がろうとした、そこに誰かがやってくる音がした。タンタンタンと、顔を上げて見ると、いまどき珍しい、紳士の格好をした男が手を差しのばした。
大丈夫かい?と声をかけてくれたので、私は大丈夫です。とその手を思い切って引っ張り立ち上がった。男はユラっとよろめいたがすぐそのリンとしたスーツが地面に足がついたありがとうございます、と言いながら私はちゃんと顔を見た。するとどうだろう、なんだか懐かしいよう気がした、こんな気持ちは過去に経験した事があるだろうか、私は声をかけてしまった。
あなたどこかで会いましたか?
なにいってんだ俺、バカじゃないか、と思いながら紳士の顔を見た。ん?私は紳士の顔を少し疑った、なぜならその紳士は首を縦にふっているではないか、そしてその紳士の口が開いた。
私もそう思いました。
私はびっくりした。私と同じ気持ちになっていたなんて、ますます懐かしいさが増した。すると、どこからか紳士の足音よりもけいかいなステップをふんだ足音が聞こえてきた。
タタンッタタンッと
私は後ろを振り返ってみると、一人の男の子がいた。顔からして、幼いから小学生中学年から上学年ぐらいだろう。
すると男の子の口から思いがけない言葉がでてきた。
あなた達は、過去に会っています。
普通の人なら笑みをこぼすはずなのに、私たちは笑みをこぼさなかった。するとまた、その男の口が開いた、、、、続く