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異世界転生・西野:ep.5竹取物語編「月より団子、団子より利権」

光り輝く竹の中から見つかったのは、絶世の美女……ではなく、西野にとっての「超高利回り案件」だった。

かぐや姫を商品としてマネジメントし、群がる貴公子たちに几帳面なパチモン細工を売りつけて利権を貪る。

月の使者さえもハイテク兵器の「素材」としか見なさない西野の荒っぽい交渉術が、平安の情緒を宇宙規模の地上げ工作へと変貌させる。

「月に帰る? 違約金と、その空飛ぶ車の設計図を置いてから行けよ」

不死の薬さえも一気飲みして「飽きた」と吐き捨てる、最悪の月見が今始まる。

桃太郎を社会的抹殺の淵に追い込んだ西野が次に現れたのは、光り輝く竹が自生する平安の里だった。



1. 資源の独占


竹取の翁が光る竹を見つけ、中からかぐや姫を取り出そうとした瞬間、西野が背後から声をかけた。


「じじい、待て。その竹、素手で触るな。それ希少鉱物による発光現象だぞ。あと、その中にいるガキ、戸籍はどうするんだ? 密入国扱いで検非違使けびいしに突き出されたいか?」


西野は怯える翁を言いくるめ、即座に竹林の地権を買い取った。彼は几帳面な手つきで「かぐや姫・マネジメント契約書」を作成し、赤ん坊の養育からプロモーションまでを全て一手に引き受けた。



2. 無理難題の「代行サービス」


かぐや姫が成長し、その美貌を聞きつけた五人の貴公子たちが求婚にやってきた。かぐや姫は彼らを追い返すため、「仏の御石の鉢」や「蓬莱の玉の枝」などの無理難題を出す。


西野はニヤリと笑い、貴公子たちを一人ずつ裏部屋に呼び出した。


「お貴族さん、あんなの本物を探すのは非効率ですよ。俺が完璧なパチモンを作ってやりましょう。ただし、お宅の領地の通行税の利権、俺に譲渡してください」


西野は几帳面な工作技術を発揮した。


「仏の御石の鉢」→ すすで汚したただの鉢を、それっぽく古びさせた逸品。


「蓬莱の玉の枝」→ 腕の良い細工師を拉致監禁し、24時間体制で作らせた超高精度フィギュア。


西野は五人全員から利権とワイロを絞り取った。最終的に偽物だとバレて貴公子たちが自滅する様を、西野は高いところから酒を飲みながら眺めていた。


「やり方が荒い? いやあ、需要と供給に応えただけだろ」



3. 月の使者 vs 西野


いよいよ八月十五日。月からの使者がかぐや姫を迎えにやってくる日だ。翁や兵士たちが泣いて防衛準備をする中、西野だけは**「飽き性」**ゆえに、かぐや姫の美貌にもう飽きていた。


「月からの迎え? ちょうどいいわ。あいつら、重力を制御する超技術持ってるんだろ? 捕まえて解体すれば、宇宙ビジネスで一儲けできるな」


西野は屋根の上に、几帳面な計算で配置した巨大な「とりもち(鳥餅)」と「高圧電磁ネット(雷神の加護と嘘をついて作らせた)」を設置。さらに、月の使者の目が眩むように、巨大な鏡を数百枚並べて光を収束させた。


やってきた月の使者たちは、西野の放った荒っぽいトラップによって、優雅な音楽を奏でる暇もなく地面に叩きつけられた。


「おい、月の連中。この姫を返してほしければ、月の不動産権利を半分よこせ。あと、その空飛ぶ車の設計図もな」



4. あっさりした幕引き


月の使者との交渉が数時間に及んだ頃、西野はふと空を見上げて呟いた。


「……あ、やっぱ月とか行くの面倒くさいわ。空気なさそうだし」


西野は交渉の途中で、月の使者から奪った「不老不死の薬」を自分だけ一気飲みすると、かぐや姫のことも、号泣している翁のこともあっさりと見捨てた。


「姫さん、これ、月の連中に返しとくわ。じゃあな、俺はもっと文明が進んでる異世界探すから」


西野は月の使者の乗り物を一台パクると、操縦マニュアルを数分でマスター(頭脳明快)。パニックに陥る平安京を眼下に、猛スピードで成層圏へと突き抜けていった。

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