第7話 百鬼の森 1
数日後。日光・華厳の滝の直ぐ近く、百鬼の森に影は集められた。
「八咫烏隊長、ここってあの有名な百鬼の森じゃ...」
雫は怯えた表情をしてる。
「お前達にはこの百鬼の森で、2人1組のペアで3チームに別れて対決してもらう。これは各々の実力の再確認だと思ってくれ。」
八咫烏が百鬼の森をくんれあの場所に選んだのはたまたま近くにあったからだ。
「面白そうじゃねーか!」
「なになに!?楽しそうじゃーん!!」
剣と音羽はノリノリの様子だ。
「じゃあチーム分けを発表するぞ〜」
チームA 稲荷・剣
チームB 音羽・雫
チームC 土御門・無一
「以上のチームで対決してもらう」
「八咫烏さんルールはなんですか?」
ルール1
各チームに青い札を渡す。この結界内の何処かにその札を貼ってその札を守る事、札を壊されたチームは失格とする。
ルール2
この森の主を倒す事。1番初めに倒したチームの勝利とする。
「制限時間は日没までだが、何か緊急事態があればこの赤い札を破れば俺がすぐに駆け付ける」
「つまり妖から札を守りつつ、どのチームよりも先に森の主を倒せという訳ですね。いいでしょう、ここで名家と貴方達との格の違いを見せつけてあげます」
土御門は啖呵を切って我先にと森の中へ入っていった。
後を追うように無一も続けて森に入った。
「雫〜!私達も行くよ〜!」
「よし稲荷!いざ妖退治へ!」
遅れてチームAチームBが森へと入って行く、しばらくして全てのチームが札を貼り終えた。
すると青い札から霊力が漏れ出し、その霊力に妖達が反応し始めた。
「出たな妖!」
多勢の妖が剣と稲荷に一斉に飛びかかってきた。
「神器乱舞 」
剣は空中に創造の紋を刻み霊力を込めると7種類の武器の中からランダムに武器が出現する。そして出現した武器を得意とする英霊を身に纏い戦う。
英霊を宿らせる時、極限の集中状態に入り英霊を宿らせている間の記憶がない。そのため本人は単純に武器を扱うのに長けているのだとしか思っていない。
「天極の双刀か、悪くない」
いくら斬っても妖は無数に湧いてきた。
「このままじゃキリが無いな」
剣は目を閉じると凄まじい集中力を見せた。
「刀の英霊よ、我が前に顕れ、剣の道を共に歩まん。沖田総司 (英霊式神)」
「雷鳴の舞」
双剣を胸の前で重ね眼を瞑る。眼を開けた瞬間、鋭い雷鳴の様な斬撃で妖を一掃した。
「剣くん凄いよ!あんな数の妖が一瞬で」
武器が消え極限の集中状態から元に戻った。
「俺は剣の天才なんだぜ!」
一方その頃チームB。
「キャー!!」
「音羽ちゃん何でそんな逃げてるのー!?」
「だってあれ河童でしょ!?無理無理無理!!キモイー!!!」
そこには札を貼った石を抱えながら走る音羽と雫の姿があった。




