第2話 陰陽師結社
時は流れ1000年後、東京 陰陽師結社本部。
「皆さんようこそ陰陽師結社へ」
そこには1000年前と変わらぬ蘆屋道満の姿があった。
「今日は陰陽師結社に新しく皆さんが仲間になるという事で心から嬉しく思います。皆さんは妖神徒として今日からは我々と共にこの日本を変えていきましょう」
会場からは大きな拍手が飛び交った。
陰陽師結社とは昔から妖といった人ならざる者から表舞台には姿を表さず、影ながら日本を守り支えてきた陰陽師が現代で強力な力を持ち権力を得た結果生まれた組織だ。
そして蘆屋道満は陰陽師ではない一般人にも霊力と式神の力を与え戦力としている。この者たちを妖神徒と呼ぶ。式神の力はその人物の特徴や霊力の大きさによって決まるため、式神を選ぶ事は出来ない。
「ドンッ」
会場の扉が勢いよく吹き飛んだ。
「1000年振りだな」
扉の蹴り飛ばした 八咫烏がゆっくりと会場の中に入る。
「何だお前!?」
近くにいた陰陽師達が八咫烏に向かっていった。
「部外者が勝手に入って..」
瞬きをする間も無く10人程の陰陽師達は床に倒れた。
「随分と偉くなったもんだな〜道満さんよ」
「何もんだお前!?」
「ん?俺か?俺は...」
廊下から会場内に陰陽師が吹き飛んできた。そして遅れて猫又が会場に入る。
「私は猫又にゃ!晴明様の右腕である」
「あのな右腕はお前じゃなくて俺だ」
「じゃあ今決めようじゃにゃい」
2人はお互いに睨み合っていた。
「おやおやこれは懐かしい顔ぶれですね」
道満が笑みを浮かべながら壇上から降りてきた。
「何だ全く姿が変わってないな、どうしてお前が1000年前のままの姿なのか教えてくれよ道満」
「晴明の姿がありませんが、彼だけ輪廻転生に失敗したんですか??」
「晴明様が失敗するわけにゃかろうがバカ」
「ふふふ、そうでしたね。まぁ簡単に言えば私が1000年前の姿なのは妖の力です」
「妖を私欲の為に使役してはいけない。陰陽令第1条の禁制を破ったという訳か」
「それは晴明の時代の話ですよね?今はわたし蘆屋道満の時代ですよ」
八咫烏と猫又はその言葉を聞いて激しい怒りを覚えた。
「舐めた口を聞くなよ」
「2度はないからにゃ」
「おやおや私を殺しに来たのではないのですか?」
「今すぐにでも殺してやりたいが今日は伝言を伝えに来ただけだ」
「あはははははははは」
道満は高らかに笑い、八咫烏と猫又の目の前に立った。
「1度負けた男がまた負けに1000年の時を超えて来たと」
道満は異様なオーラを放った。
「晴明様はこう仰ってた。現代ではお前が陰陽師の顔、正義なのだろう。ならそれはそれで良い、儂がお前の全てを消し去る巨悪となろう。1000年前の決着をつけに来たぞ道満」
八咫烏は一言一句しっかり晴明の伝言を伝えた。
「伝言は伝えたことにゃし、私達は帰るとするにゃ」
「お前達無事に帰れると思うなよ!」
会場にいる陰陽師、妖神徒が戦闘態勢に入った。
「お前ら如きが」
「お前ら如きにゃ」
2人の体からとてつもない殺気が放たれた。
「やめなさい、貴方達では到底かすり傷すら付けられる相手ではありませんよ。では晴明に私からの伝言もお伝えください。今回はどちらかが死ぬまでと」
そして八咫烏と猫又は陰陽師結社を後にした。
「やっと来ましたか晴明。しかし、未だに傘下に降らない名家達。無法者達の集団といい面倒な人達が随分と増えてしまいましたね。それでは、そろそろ極妖神13徒を招集しましょう」




