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第10話 百鬼の森 4

「お嬢さん方こんにちわ」


木の影に隠れていた2人に緊張が走った。


「そこの木の影に隠れてるおふたりですよ」


出雲は咄嗟に雫の手を掴んで走り出した。


「雫、今すぐ赤い札を破...」


「どうして逃げるんですか?」


突然目の前にさっきの男が現れて出雲の首を掴み上げた。


「出雲ちゃん!!」


雫は特殊な白い藁人形を取り出し霊力を込め、擬人式神呼び出しの詠唱を唱え始めた。

雫が使役する式神七福神は神霊と呼ばれる式神であり呼び出す為には3段階のステップが必要だ。


1.呼びかけの文

2.目的の明示

3.感謝の言葉


この3段階の詠唱を唱え終えなければ神霊は呼び出す事が出来ない。


1.呼びかけの文

(とうと)毘沙門天様(びしゃもんてんさま)()こし(くだ)さい。無限(むげん)(ちから)勇気(ゆうき)(わたし)(さず)けたまえ。」


2.目的の明示

毘沙門天様(びしゃもんてんさま)、あなたの守護(しゅご)(ちから)に...」


「おや、お嬢さんも神霊の式神を扱うのですか。神霊の詠唱は長いですからね、ただ私は待ってあげるほど優しくはないですよ」


出雲に加えて雫の首も掴み上げ2人を大木に投げつけた。


「ぐはぁ...なんなんよあんた」


「これは失礼。申し遅れました、私極妖神8徒を務めております。天城(あまぎ)真琴(まこと)と申します」


「それでは私が神霊の詠唱のお手本をお見せしましょう」


天城(あまぎ)は黒い藁人形を取り出すと詠唱を始めた。出雲と雫は動くことが出来ず詠唱を止めることは出来なかった。


1.呼びかけの文

過津日神(まがつひのかみ)よ、(わたし)(まえ)にお(あらわ)(くだ)さい。貴方(あなた)(ちから)をこの場所(ばしょ)(あつ)めたまえ」


2.目的の明示

(じゃ)(まと)い、災厄(やくさい)(おこ)し、邪悪(じゃあく)なエネルギーをもたらしたまえ」


3.感謝の言葉

禍津日神(まがつひのかみ)よ、あなたの(ちから)感謝(かんしゃ)します」


天城が詠唱を終えると黒い藁人形から邪悪なオーラが溢れ始めた。そして黒い藁人形が禍津日神の姿に変貌した。禍津日神が姿を現すと禍々しい邪気が辺りを覆った。


「今回はあえて意志を持たせずに呼び出しておいたので、苦しませられることはありませんからご安心を」


不敵な笑みを浮かべながら出雲達に言った。


「それでは私もやる事があるので楽に殺して差し上げます」


禍津日神(まがつひのかみ)邪気(よくき)(けん)


禍津日神の手元に邪気の剣が現れた。禍々しい邪気の籠った剣を2人に振り下ろす。


「きゃぁぁぁー!!」


2人の断末魔が森中に響いた。


「こんな所に何の用だ、極妖神」


八咫烏が間一髪の所で邪気の剣を八咫(やた)(つるぎ)で弾き返した。


「八咫烏隊長!?」


少し前天城が詠唱を唱えている隙に雫は赤い札を破って緊急事態を知らせていた。


「お前達遅くなって悪かったな」


「やっと姿を現しましたか八咫烏」


「極妖神がこんな所に何の用だ」


「最近何やら貴方達が、ここ日光の何処かで組織を作って居ると聞きましてね。道満様から拠点を探し出してこいと命じられましたので」


「そうか、道満は俺達に戦力を集められるのが嫌な様だな」


「またまた、ただ目障りなだけですよ」


禍津日神が再び八咫烏に斬りかかり、激しい斬り合いが繰り広げられた。



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