第1話 輪廻転生
時は平安暮れ時、京都上空は薄気味悪く赤黒い色に覆われた。
陰陽寮 陰陽の間には伝説の陰陽師 安倍晴明と2人の側近の姿があった。
大勢の陰陽師達が陰陽の間の周囲を囲んでいる。そして目の前の庭園には清明に勝るとも劣らない陰陽師、蘆屋道満が姿を現した。
「道満よ、お主の思惑通りと言う訳か」
「お前ごときが晴明様をハメやがって」
「生きて帰れると思うなよ」
側近の八咫烏と猫又が怒号を飛ばす。
「何を仰る、私は何もしてませんよ。さぁ罪を償って貰いましょうか」
「式神装飾 十二神将伐折羅」
晴明は最強の式神 十二神将伐折羅を身に纏った。
時を同じくして蘆屋道満は無数の式札を取り出した。
「闇の奥より、怨念の影を呼び覚ませ。悪しき妖よ、我に応えよ! 天逆毎 八岐大蛇」
2人が術を唱えると同時に陰陽寮と周辺一帯が更地と帰した。そして晴明達の前には道満を筆頭に50人を超える陰陽師達の姿があった。
「これ程の陰陽師達がお主に味方するとは儂も相当の嫌われ者よ」
晴明は高らかに笑った。
「言い残すことはそれだけですか?」
蘆屋道満は不敵な笑み浮かべた。そして陰陽師達が一斉に晴明に襲いかかった。
どのくらい時間が経っただろうか。八咫烏と猫又はボロボロになりながら陰陽師達のほとんどを倒していた。
「はぁ..はぁ...」
2人は今にも倒れそうだった。
「八咫烏・猫又苦労かけてすまんな」
道満が拍手をしながら近づいてきた。
「やはり皆さんとてもお強いですね。それでは第2回戦に参りましょう」
更に100人ほどの陰陽師達が道満の背後に姿を現した。
「もはやここまでか...八咫烏・猫又、まだ儂のワガママにつきおうてくれるか」
「もちろんです」
2人は声を揃えて言った。
「輪廻転生」
眩い光が晴明達を包んだ。




