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第8話 父の訃報

 レーティ(わたし)が側室入りをしてから早一ヵ月が経ちました。


 王城のお掃除もすっかり慣れて、侍女の皆さんとも打ち解けました。皆さん、わたしにとてもよくしてくれているので、毎日楽しくお掃除をしています。


 陛下からのお声はまだ掛かっていません。もしかしたら、王妃殿下の予想通りに今後もお声が掛かることはないかもしれませんね。


 わたしの存在をこのまま忘れてくれたなら嬉しいなと思う反面、そうなると、当家領地の税率軽減についてもお忘れになっているでしょうから悩ましさもあります。


 もちろん陛下はお忙しい身の上ですから、たった一つの地方領地を気に留めておくのも難しいとは思いますが……


 それともう一つ心配事があって、それは父の容体です。


 王都から派遣して頂いたお医者様も長くはないとの診断でしたので……


 王都のお医者様には、そのまま当家に残って頂き、引き続きの治療をして頂いてますが、わたしが王城に来る前に父の見舞いをしたときも、顔色がよろしくありませんでした。


 なんとか連絡を取りたいところなのですが、今のわたしにはその(すべ)がありません。どこかで数日のいとまを頂いて、父を見舞いたいところではあるのですが……


 そして、そんな心配をしていたからでしょうか。


 その日、わたしのもとに父の訃報がもたらされてしまいました……

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