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第98話 な?だいぶハードル下がってるだろ?

「第8惑星、その第2衛星、

そこにおける汎用マスドライバー術式の運用は180日間だった、

襲撃回数は716回、

陥落したのは65隻、

贖罪兵1種MIAは約58万人、

その総質量は約55兆tだ、

地上軍MIA人数は約1億4320万人、

その総質量は約1億t、

片道投入された格闘6脚は約28.6億機、

その総質量は343億t

指し手にとって大いに満足できる結果だろう」


「あぁそうか…1隻でも陥ちれば…コマインにとっては勝ちなのか…」

「拠点艦1隻で700億の格闘6脚と同質量なんですね…」

「そうだ、艦内攻城戦ができる手段があるなら、

それを主軸にして当然なわけだ」


「そして…65隻に対して…58万人…」

「そうだ、結局新兵が狙われたのは7隻だ」

「アレが7回も…行われたのか…」

「そうだ」

「彼我の損失をみるに…」

「確かに…コマインにとっては…満足できる結果ですわね…」


「…帝国にとっては?」

「想定よりだいぶ少なかったことに…安堵した…

現地の勇戦奮戦努力と工夫に感謝した…」


「…どれくらいだったのです?」

「この5倍は超える…それを覚悟していた…」


「この5倍…その理由はなんだったんだ?」

「動けないに等しいからだ」

「…動けない?」

「術式運用中、軌道を変更できない」


「…それは…」

「あの数で、あの規模の術式を運用するのだ…当然だろう?」

「そうなのか…」

「そうだ、結果として100個大艦隊の同時着弾砲撃は確実に降りかかる」


「となれば格闘6脚もなのでわ…」

「そうだ、5光年アンテナがなくとも…囲める」

「つまりは…避けられるのに…避けられない」

「そうだ、少なくとも砲弾は簡単に避けられる、

発射点から観測しているのだ、当然、避けるだけの時間がある」


「格闘6脚も…動ける状況なら…」

「5光年アンテナ露呈を覚悟のうえでなければ、

指し手も行わないであろうことが容易に想像されるな」


「つまり…動ければ…この襲撃は成立しないのか」

「そうだ」


「あれほどの襲撃をされる…それでも?」

「必要だったのだ…その犠牲の上でもだ…」


「うむぅ、そこまでする理由は?」

「盾にするためだ」


「第5の…あのレーザーか…」

「そうだ、いかに帝国でもあのレーザーは艦レベルでは防げない」


「質量攻撃は?帝国は惑星をも動かせるんじゃ?」

「第6以外は100光秒以内に到達するとレーザーに破砕される、

第6はレーザーで点火して褐色矮星になるだろうが…

結局はインパクト後に空間歪曲を抜けずに磨り潰される…

そう試算された」


「だから…要塞なのですね…」

「そうだ、衛星規模でならレーザーは止められる、そう試算された」


「だから第2衛星のコアなのか?」

「そうだ、現地で短期間低コストで要塞化できる天体2つが、

第8惑星氷結型第2衛星と第7惑星氷結型第1衛星、そのコアだったのだ」


「…なんで…氷結型から…わざわざ?」

「その他の岩石型衛星や真球型小惑星は採掘でもう構造がボロボロでな…

要塞転用には耐えられないと判断された」


「その要塞でも…空間歪曲は抜けないと?」

「抜けない、あくまでレーザーに対する盾だ」

「どうしても…必要だったということですか」


「帝国門主砲は?」

「アレは天体の内部全てに魔法陣を刻み込んで漸く実現している、

帝国門建造とほぼ同義なのだ」


「純科学方式であればどうなんだ?惑星間射撃は可能だろう?」

「必要な出力を満たす為にサイズが膨張する、

結局は同じことなのだ」


「1万年掛けた要塞…容易い筈はないとはいえ…」

「近づく前準備から…これほどの苦難を強いられるのか…」


「当然…建造中も襲撃される…のですよね?」

「当然だな、そして砲撃もされる、

艦隊は…砲弾迎撃により一層注力せねばならないな」


「その地を守るのは…地上軍…」

「とはいえ、艦隊は動けるのだ、局所艦内戦闘でもないのだ、

だいぶマシな戦闘になることが想定されていて、

実際にそうなった」

「そうなのか?確かにだいぶハードルが下がった気がするが」

むっ…騙されるなクロカゼ中尉…帝国式表現っぽいぞ!!


「うむ、だいぶ下がったぞ?おかげでだいぶ第5の資源備蓄を削れた」

「……資源備蓄を削れた?」

「んん?下がったのですよね?ハードル?」

オトナシ中尉とナカニワ中尉も違和感を憶えたか…


「そうだぞ?桁が二桁増えたからな?」

「…増えているんですの?」

「二桁も?」

ほらオカシイだろ?オオトリ中尉とクロノ中尉よ


「まさか…襲撃の機体数が?」

「そうだぞ?本来の使用用途だからな?

だから降下ゲートと呼称するんだ」


「それじゃぁ…MIA数は…」

「二桁も増えたのにたいして変わらなかったんだ」


「其処が変わらず二桁ふえた…」

「な?だいぶハードル下がってるだろ?」


「あぁ、そうだな…」

「その風景を次は見てもらおう」

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