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第96話 苦もなく対峙することができる程度のモノに過ぎん

『直撃しなかった6脚!!突撃開始!!後続も!!』

(どどどどどどどどおぉぉぉん)

「うわぁ…閉所だからか…」

「爆風が凄い事に…」

「緑が凄い勢いで舞い散ってますぅ」

「そんな中を格闘6脚が飛んでるな」

「格闘6脚の最大加速度は5G程度だ、後端まで約20秒だ」

「ブースターがなければその程度なのか」

「盾ナグールが10G程度だ」

「地上兵器なのにそんだけ出る盾ナグールがオカシイのか」

「うむ、そういうことだ、5Gはかなり出る方だからな」


『歪曲砲で掃射しろ!!

レイボムはソレを抜けた奴に!!

2種は前端を火球封鎖だ!!』

(ばがががががぁぁぁぁん)

紫に雷線が走り抜ける!!

(きゅどどどどぉん)

そして爆発するビームっぽい魔法!!

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

『6脚!!中央飛行侵攻から市街地遮蔽侵攻へ!!』

「1射で戦術方針転換…」

「判断が早すぎる…」

「これも戦況展開速度爆速の原因ですよね…」

「そうだ、その思考に躊躇というものがなかなか存在しないからな」

「そして…射撃戦ができるなら…圧倒的に優位だと…」

「そうだ、所詮は格闘専用機、距離さえあれば敵にならない」


『歪曲砲で遮蔽ごと薙ぎ払え!!レイボムで土葬しろ!!』

『市街地が更地になりますぜ!!』

『構わん!!やれ!!』

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

「こちらも躊躇がなかった…」

「あっさり市街地諸共に…」

「てか…あの山や丘、巨木に見えてたの…」

「都市構造物だったのか…」

「次々と崩落していきますね…」


『6脚!!なお遮蔽をとりつつ散開中!!』

『うぬぅ!!迎撃効率がだいぶ落ちたな!!』

『しかし!!侵攻も止まってますや!!』

『グレイシャー、悪い知らせだ、そいつら10機で組体操始めてるぞ?』

「組体操?」

「なんでまたそんなことを?」


『ゲェリエイル?動力連結か!!投射砲を1/3まわせ!!』

「うわっまたぞろ悪巧みを…」

「繋げてなにを?」


『くっそ!!2種奇数小隊!!瓦礫の山を消し飛ばせ!!』

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

『こりゃいけませんや!!火球封鎖もだいぶ!!』

「あぁ、火球を抜けてくるのが…」

「明らかに増えましたね…」


『ゲェリエイル!!どれくらいだ!!』

『50秒前だ、侵入7万内3万撃破、遮蔽の裏に4万だ』

「ぽんぽこ増えよる…」

「もうそんなに…」


『ぐむぅ!!現状維持だ!!撃ち続けろ!!』

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

『グレイシャー、さらに悪い知らせだ、組体操で歪曲だ』

『くそっ!!道理で遮蔽の裏の減りが悪いわけだ!!

投射砲と歪曲砲は火球封鎖に戻せ!!

レイボムは組体操を撃ち続けろ!!』

「その為の組体操…」

「なんてもんを実装してるんだ…」

「格闘専用機なんだ、突撃するために無理くり実装したのだろう」


『2種奇数小隊!!全火力中隊!!火球封鎖に戻れ!!』

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

『ゲェリエイル!!』

『45秒前だ、侵入9.5万内4万撃破、遮蔽の裏に5.5万だ』

『ぎっりぎりだな!!』

「あぁ増えてる…」

「どんどん増えてますぅ…」


(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

『ゲェリエイル!!』

『40秒前だ、侵入12万内5万撃破、遮蔽の裏に7万だ、

そしてなおさらに悪い知らせだ、連中始めるつもりらしい』

「うぁぁ…ついに…くるのか…」

「ついに…といってもあっという間でしたが…」


『7万もあれば充分か!!その判断後悔させてやる!!

援軍にも状況を!!迎撃射撃戦後は近接白兵戦とな!!』

『あぁ、もちろんだ』

『全員!!撃ちながら聞け!!

組体操が飛び始めたら火球封鎖終了!!

全火力で組体操を墜とせ!!

15秒だ!!乱戦突入後15秒稼ぐぞ!!

師団全員で近接白兵戦だ!!

各自の生き様を!!刻み込んでやれ!!』

『『『『『『『『『『応っ!!』』』』』』』』』』

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

『35秒前だ、侵入14.5万内6万撃破、

遮蔽の裏に組体操7000と単機が1.5万だ、飛んだぞ』

『迎撃射撃戦開始だ!!』

『援軍も到着した、迎撃射撃戦をしながら急行中だ』

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

『30秒前だ、侵入17万内7.5万撃破、

組体操5500と単機が1.5万が第1陣だ、

後続が秒間5千の2.5万だ』

『ふん、援軍が無かったら危なかったな』

『まったくだ』

「あぁ…墜としきれないのか?」

「このペースでは…」


(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

『25秒前だ、侵入19.5万内9万撃破、

組体操4000と単機が1.5万、

後続が秒間5千の5万だ』

「やはり、墜としきれない…」

「後続の数も…」

「なんてこった…」


『むぅ、1.5個師団の最大火力で秒間300組3000機か』

『真正面から撃ちこんでだからな…堅いな』

『最後部の真ん中が積んでるようだな』

『1機だけ2腕で背中にバックパック背負ってるからな』

『反応弾背負ってる奴も同じ形状していたな』

『いろいろバリエーションも多そうだ』

「えっ反応弾?」

「あぁ、5t27Mt級を背負ってる奴がそれなりの数混じってる」

「それでか、6脚のマナ転化突入時も

その後の乱戦時もマナ転化を切れずに格闘戦を強いられるのは…」

「そうだ、自爆されない為だ」

「そうか…そして今…自爆しないのは…」

「急所に27Mtを届ける為というわけだ」


『8m級10機か…17m級1機くらいか…』

『マナ化素材のない連中では鈍重な機体にしかならんな』

『だが…この運用でなら専用機もアリだな』

『こりゃ第5の後も大変だな』

『だろうな、既に専用機はあるのだろう』

『それを出せないから組体操なのだろうさ』

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

(ばがががががぁぁぁぁん)

(きゅどどどどぉん)

『20秒前だ、侵入22万内10.5万撃破、

組体操2500と単機が1.5万、

後続が秒間5千の7.5万だ』

「あぁ、来てしまった…」

「届いてしまう…」


『さてお互い格闘のみだとキルレシオ0.5で不利だが?

射撃ありの近接白兵戦だと?どうなるかな?』

『第5の後の戦場で参考にされるな?

25000機と16000人の数量差からだ、

1秒ごとに5000機増えるからな?』

『ふん、性能試験してやるとするか』

「その状況を…」

「性能試験と評するのですか…」


『中途半端な成績遺すと?』

『後から来られる憤懣な我らが武神様に…

再度、有難い教育的指導を施されるからな』

『あの武神様に10年の辻斬り戦闘禁止…』

『アングリス総司令…見上げ果てた漢だよな…』

「あれ?荒神扱い?になってますよ?」

「総司令が英雄扱い…命令しただけ…なのに…」


『そういえば…師団で教育的指導を受けたんだったな?』

『あぁ、いらいらされているところを我が師団員が失言してな』

『今ならば結果を教えてくれるか?』

『師団全員で全力戦闘した…理論上の全力だ…

完敗した…我らは怒れる神を見た』

『教育実習機が拝まれるわけだ…』

『そうだ、アレは生ける神の社だからな』

「神格化が…」

「すごい勢いで進んでます…」

「もう拝まれてるじゃないですか…」


『ソレに比べれば目の前のコレは?』

『神威もなければ絶望感もない、

苦もなく対峙することができる程度のモノに過ぎん』

『それほどか…なるほどな』

「神威とか言われてるんですが…」

「どういうことなんですの…」

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