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第95話 ここは艦内ですよ…艦外じゃないのですよ…

『グレイシャー、コロニー内に侵入したのは2万だ、

そして今は秒間5000程度で後続が続いてる』

『ふん、ここでなら全力戦闘ができる、

我ら第01080705師団しかココに残っていないが、

それでも60秒程度は稼げるだろう』

「その数字が…現実化すると…」

「とてもキモいですぅ」

「めっちゃワラワラでてきおる」

「アレ全部8mの大きさなんですのよね…」


「それを1個師団で迎え撃つのか…」

「1個師団10,272名だ、

作戦本部32名に10大隊だ、

大隊は1,024名の

本部16名、4歩兵中隊、1火力中隊、1工兵中隊、1補給中隊だ、

中隊は144名の本部8名

1正規兵歩兵小隊、3贖罪兵2種小隊。1衛生分隊だ、

小隊は4分隊32名になる」

「1歩兵中隊で32機と五分なんだったな…」

「全部歩兵中隊としても約2200機相当にしかなりませんよ…」

「その数字はお互い格闘戦のみを強いられた場合の数字だ」

「というと?」

「見てればわかるぞ?」


「そして艦内コロニー…こんな感じなのか…」

「端以外の内面が全て地面なんですのね…」

「というか、緑がスゴイな…都市というより森なんですが…」

「うむぅ…形状的に閉鎖型シリンダーは当然としても…」

「…回転してるのか?」

「しとらんぞ?」


「うぇ?じゃぁ重力は?」

「重力スラスタと慣性制御があるだろ?

それの複合応用だ、最大加速の5Gでも内部は常に1Gだぞ?」

「めっちゃ力業解決だな…」

「希薄マナ自体には相当に余裕があるからな」


「ソレがあるなら容積バカ食いのシリンダーの意味は?」

「真ん中を通ってる照明あるだろう?」

「あぁ、シリンダーの中心を貫いてるヤツか?」

「あれがマナ化浸炭容器でもあるんだ、

あそこでマナ化処理をするためにシリンダー型を採用している」

「あぁ、順序が逆なのか…」

「そうだ、マナ化素材内製可能とするために、

円筒シリンダーコロニーがあり、

ちょうどよいから居住区にしたわけだ?」

「ん?じゃぁ地表では?」

「直径6.4km深さ10kmの縦穴でやっとるぞ?」

「マナ化素材のコストが高いって…」

「照明含む環境生態系維持コストだな?

年単位で時間もかかるからな」

「そういうことか…」

「少し脱線したな、続きだ」


『35秒前には緊急通路から200個小隊が出てくる』

『早いな?どこだ?』

「早すぎるだろ…」

「なんで間に合うんだ…」


『第1軍集団の面々に決まってるだろう?

後部ハッチと隔壁を開き始めた時点で動かなければな?』

『くくく、そうだな、その時点でなければ間に合わんな?』

『そんなことができるのは50年来の戦友達だけだ』

「あぁ…納得してしまう」

「それができてしまう…やれてしまう…」


『道理だ、6脚どもは?』

『突撃陣形を組んでるところだな』

『側面は?』

『地の利がないことを自覚してるらしい、力押しだな』

「森だもんな…3mと8m…その差は大きい…」

「艦内に天然要害…」


『ふん、待つ必要もないか、やるぞ』

『あぁ、ソレをするとは思ってないようだからな、盛大にやるといい』

「そして…不穏発言…」

「何する気だ?」


『傾注!!予定通り最大火力戦だ!!心配するな!!

我らの最大火力をいくら叩き込んでも!!

コロニー前端の構造体は破れん!!』

「まじか…」

「…ほんとに破れないのか?」

「あぁ破れん、シリンダーの端は前後ともゆるやかに湾曲し、

カップ状になっているが構造材だ、

前部は中央の搬入出口以外に穴すら開いておらん、

シリンダーの側面部、つまり地面下も構造材だ、

それらはこのフネを支える竜骨だ、

艦砲でなければ穴が開くことはない」

「…成程」

「そうか、だから芯部コロニー…」

「全長59999m最大総質量1Ttを支える竜骨だ、

その強度は生半可なものではないということだ」


『はっ!!全歩兵小隊軽量ハンドキャノン!!

弾種は光火複合術式レイボム!!』

「…これは」

「以前に出てきた軽量大威力の盾ナグール方式ハンドキャノンだ、

弾種は熱光線と同じ光火だがより火が強めだ、

着弾対象を急速に蒸発、気化する、つまり爆発だ」

「だから…レイボム…」


『全2種小隊!!小隊反物質投射砲!!』

「それを…携帯砲にしたのか…」

「4人で運用する砲だ、1小隊8門になる、

1人が歪曲生成、2人が反物質生成、1人が歪曲延伸制御だ」

「分担してるのか」

「さすがに一人では不可能だった、そして運用中は全く動けない」

「確かに、据え置いてるもんな」


『全衛生分隊!!軽量ハンドキャノン!!

弾種は光火複合術式レイボム!!』

「衛生分隊も…」

「そうだ、正規兵歩兵分隊と同様に戦える」


『全火力中隊!!大魔法空間歪曲砲起動!!連続掃射モード!!』

「まさか…これは…」

「そうだ、超極大魔法のアレから超と極を外したダウンサイズ魔法だ、

盾ナグールがあるからこそ個人レベルで発動できるようになった」

「白兵戦至上主義者を薙ぎ払ったやつか…」


『全工兵中隊!!大魔法マナ転化塹壕起動!!』

「石壁が…いっぱい生えてきた…」

「石壁は単なる目印だ、その前にマナ転化フィールドがある、

6脚の突撃対策だ、動けない2種を守るために必要だからな」

「なるほどですぅ」


『全補給中隊!!軽量ハンドキャノン!!

弾種は光火複合術式レイボム!!』

『吹き飛ばせ!!』

(ぺぺぺぺぺぺぺぺかぁ)

あの輝きは!?反物質の輝き!!

「ほんとに撃ちおった…」

「ここは艦内ですよ…艦外じゃないのですよ…」


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