表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/153

第82話 そこらへんはしっかりとできるんだ…意外だよな?

「今だからこそ再度示そう」

(ふぉん)


西暦5901年

魔導銀河帝国歴651年


「帝国守護宮」完成

「0時第二帝国門」完成

コマイン起源惑星「コマイン・オリジンプラネット」(2189光年G5V)特定

「第二次大航海時代」終了

コマイン起源惑星制圧作戦「帝国0時辺境前進計画」始動




第三次生存戦争「惰眠むさぼる機械知性との闘争」


展開戦力定数

本土艦隊100個艦隊2500万人(50年+0)

防人拠点艦16000隻1億6000万人(50年+10000隻)



通常地上軍10億(50年+0)

贖罪地上軍10億(50年+0)



帝国兵力累計損失数

本土艦隊74個艦隊分14万8423隻1850万人(50年+4個艦隊100万人)

防人拠点艦3535隻3535万人(50年+400隻400万人)

独行艦4万0052隻48万人(50年+10000隻12万人)



地上軍累計戦死者数

通常地上軍23億(50年+1億)

贖罪地上軍13億(50年+1億)


エルフ総人口6800億(50年+800億)

獣人総人口2800億(50年+200億)

ドワーフ総人口3400億(50年+50億)

ハイヒューマン総人口16億(50年+2億)

地球型環境植民惑星690(50年+0)

フォーミング中惑星200(50年+100)

マナ産出内部海天体数6947(50年+510)

植民星系1394(50年+200)

人類圏重要非植民星系1214(50年+100)

到達星系27042(50年+1010)

マナ日産量9兆2902億(50年+2146)


「歴史として表記すれば…たったのコレだけではあるがな?

その50年が諸君らの立ち位置を決定づけた、

人類の防人としてその生き様を体現してみせた、

諸君らの先輩の行いがそう評価された、

いまや帝国が後代の防人の師と位置付けるほどにだ、

戦死者遺族生活困難者救済用、

星系初期開拓特化軍属都市船、

その名を”皇族の揺り籠”

今や宇宙軍の要職の半分はこれらの出身だ、

強襲独行艦司令部においては全てが贖罪兵かこれらの出身だ、

そのことの意味を彼らの後輩である諸君らに伝えるために、

これほどの時間を割いているということだ、

実際、なかなかのもんだったろう?」

(((((((((こくり)))))))))


「さぁ次の50年だ、これだけの準備をして…

なお喪った我らが戦友達だ、

彼らの生き様を後輩たる諸君らに伝えるのが、

オレらに託されている大切な使命の一つだからな?

なに時間は気にするな、

10倍加速付思考入出力機能を既に起動している、

なんら違和感はなかったろう?」

「マジだ!?」

「2時間しか経ってない!?」

「いつのまに!?」


「会話は思考入出力機能が自然に代替しているからな?

実際には諸君らは発声していないし聞き取れてもいない、

表情だけはその高い身体能力でついていけているがな?

ウタとシンが検証公の指揮を観戦していた際の機能と同一だ」

「たしかに体を大きく動かせば酷く緩慢だ…」

「ほんとだ…全然気づかなかった…」


「マナ身体強化をしてないからな、そこはまだ早いからな」

「なぜいまになって?」

「そうなぜ最初からではなかったのです?」

「興味深い」


「諸君らの体が高濃度マナに馴染むまで待っていたということだ」

「どういうことだ?」

「馴染む?」

「どこで馴染んだと?」


「当初、諸君らは植え込み知識の呼び出し時に酷く苦痛に呻いたな?」

「たしかに…」「あれは酷かった…」

「思い出しただけでも…」「身構えてしまいますわ…」


「では、いまはどうだ?」

「そういえば?」「特に…」

「苦痛では…」「なくなってますね…」


「アレも高濃度マナで脳に作用してるからな?

故に馴染んでない間は苦しむことになる、

そして馴染ませるために最も程よい程度であるため、

馴染むまでは高濃度マナで作用する術式はアレのみとしている」

「あぁそういう…」「あの苦痛が…程よい…」

「…程よい…程よい」「帝国式表現…」


「実際、オレが術式を起動しているトリガーワードだけ、

聞こえ方が違うだろう?それが高濃度マナに馴染み、

知覚できるようになってきた証左だ」

「あぁ、たしかに」「なにか確かに違ったな」

「アレがそうだったんですね」「なるほどですぅ」


「納得したな?では歴史に戻るとしよう」

(((((((((こくり)))))))))


「『西暦5951年』」


魔導銀河帝国歴701年


コマイン起源惑星制圧作戦「帝国0時辺境前進計画」進捗50%

過疎観光地であった地球の

贖罪明け退役元贖罪兵居留地としての再開発終了

再入植開始


第三次生存戦争「惰眠むさぼる機械知性との闘争」

展開戦力定数

本土艦隊200個艦隊5000万人(50年+100個艦隊)

防人拠点艦32000隻3億2000万人(50年+16000隻)


通常地上軍10億(50年+0)

贖罪地上軍10億(50年+0)


帝国兵力累計損失数

本土艦隊104個艦隊分20万8147隻2600万人(50年+30個艦隊750万人)

防人拠点艦1万8734隻1億8734万人(50年+15199隻1億5199万人)

独行艦8万0151隻96万人(50年+40099隻48万人)


地上軍累計戦死者数

通常地上軍43億(50年+20億)

贖罪地上軍37億(50年+24億)


エルフ総人口7600億(50年+800億)

獣人総人口3000億(50年+200億)

ドワーフ総人口3600億(50年+200億)

ハイヒューマン総人口36億(50年+16億)

地球型環境植民惑星790(50年+100)

フォーミング中惑星200(50年+0)

マナ産出内部海天体数7454(50年+507)

植民星系1594(50年+200)

人類圏重要非植民星系1414(50年+200)

到達星系29087(50年+2045)

マナ日産量10兆4826億(50年+1兆1192億)


「本土艦隊30個艦隊750万人…損失」

「拠点艦15199隻1億5199万人…損失」

「独行艦40099隻48万人…損失」

「通常地上軍20億…戦死」

「贖罪地上軍24億…戦死」

「そうだココに至る50年の間に喪った我らが戦友達だ、

その前の50年の数多の献身と努力でこれだけで済んだのだ」

「そういえるほどの…」「経緯があったと…」

「うむ」


「そして地球の再入植開始…」

「約束が果たされたのか…」

「神出鬼没特攻家族”我ら風林火山”が、

大ヒットしたのが決め手だ…」

「大ヒットしたのか…」


「あやつはソレで荒稼ぎして、

その演算能力向上に充てていた…

俺の演算能力に迫る程だな…

つまりは魂の情報処理上限付近まできている…」

「副業…認められているのか…」


「当代女帝とオレが認めるならばだがな…

他にも細かくアヤツはやっていてな?

その額は本来の割り当て予算の30倍程度にはなる筈だ…

そしてアヤツは今は必要に応じて、

ソレを原資にいろいろと暗躍しているというわけだ…」

「そこでも…永年留年中であると…」


「まぁ帝国の益にはなれ害にはならんからな?

その趣向を存分に愉しんでもらっているという事だ」

「同世代の中ではだいぶ?」


「あぁダントツだな、大多数が転生時起動した時の

割り当て演算装置群を出れていない中、

悠々と数多の秘匿演算装置群を増やし続けていたからな」

「秘匿演算装置群?」


「オレらの生存権の根幹だな、

本人のみが知る秘匿演算装置群を持つことが、

オレらにとって成人の証みたいなもんだ」

「わりとそれ色々と面倒なんじゃ?」


「これくらいの事はできるマネジメント能力は必須だからな?

転移公、瞬雷光、生態公、根源公、文殊公、召喚公あたりも、

そこらへんはしっかりとできるんだ…意外だよな?」

「できるんだ…」「意外にも…」

「自身の探求の為の…」「努力なら…」

「できるらしいぞ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ