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第79話 我らが踏み砕くべき目標です

『9100層まで…』

『丸々地上兵器だったな…』

『どう考えても作りすぎだろう…』

「こんな数が必要な理由がわからない…」

「いくらなんでもおかしいだろう…」

「普通の惑星100個分の面積なんですよ…」

「それが全部埋め尽くされてるなんて…」

「あんまりですぅ」


『そして…資材置き場と各種製造施設群か…』

『これが9500層まで…400層か…』

『資材搬入口が短距離ゲート施設のみとはな…』

『地上兵器の階層移動も短距離ゲート施設のみかもしれん』

「どんだけ籠城戦重視なんですか…」

「物理的に階層間が繋がっていない…」

「そんな可能性まであるなんて…」

「艦隊ではなく…なぜに惑星天体籠城戦要塞を選んだんだ…」


『そしてー装甲板とー柱はー』

『えぇ…かなり古いようね』

『概ねー1249~1250万年前だー最上部約100層だけがーここ最近だー』

『つまりはあの大口径レーザーも…か』

『そもそも1250万年前の外敵に対してコレを造ったということか』

「なんと…」

「元から?」

「そんな前に造り始めたモノなのか…」

「工事期間…1万年…」


『装甲板増築よりも地上兵器の更新に手間がかかっているかもしれん』

『この400層…どの層もフル操業だったわね…』

『コレをここまで造りこむ程度には星間戦争を継続したのか…』

『そしてソレに足る相手だったということか…』

「こんなものが必要な相手が…」

「1250万年前にいたという事か…」

「そして1万年も星間戦争していたと…」

「なんて空恐ろしい戦歴をもってるんだよ…」


『さてこの下は…』

『融合炉群…のようね…』

『パワープラントがもう出てくるのか…?』

『最深部までまだだいぶある筈なのに?』

「最深部?」

「また全部融合炉?」

「500層丸ごと?」

「そんなん総出力いくらになるんだよ…」

「コマイン…いったい何と戦ったんだよ…」



『結局…9999層まで全て融合炉群だったな』

「やはり…」「全部だった…」

「コピペじゃないんですよぅ…」


『どういうことかしらね』

『まぁ潜り続ければわかるだろう』

『さー記念すべきー10000層目はー?』

『…これは…海?…海洋惑星だったのか?』

「海?」「ここにきて?」「なんで海?」


『んー?これー全部ー純水だー燃料だー』

『マジか…燃料保管庫だったのか…』

「おぅふ」「燃料て…」「保管庫が海…」

「設計思想が籠城戦…星間文明が…天体籠城戦…」



『最後の装甲板から水面まで…約1000mか…』

『潜ってみるー』

『融合炉の奥に燃料…どうゆう事なのかしら』

『普通は逆だよな…』

「ん?確かに普通は逆になるか」

「籠城戦でも…たぶんそうなりますわよね?」

「なんでまたそういうことに?」



『水深5000mからーなんかあるーそれも大量にー』

『これは…ビル群…ではないようね…』

『うむ、それらはビル群ではない』

『歴史公…じゃぁこれは?』

「名探偵きた」「その答えは如何に?」


『コマインの本体予備だ』

『!?つまりは演算記憶装置群だと?』

「なんと!?」「指し手そのもののバックアップなのか」

「えっじゃぁ海は燃料も兼ねた冷却用なのか?」


『そうだ、我らには文殊があるがコマインにはない、その結果だ』

『高さー20kmはあるー』

『これが…最終層全面にあると…』

「そりゃまた…」「なんつー規模の…」

「処理能力えらい事になってそうですぅ」


『そうだ、我らは文殊があるがゆえに分散できているが、

総量で見ればコレとさして変わらん規模だ、

我やハム公ならば特にそうだ』

「えっ!?そうなのか?ハム公?」

「うむ、たいして変わらんな、

オレでこれの半分くらいはあるんじゃないか?」

「本体そんなんなんか…」


『通信の問題で分散できない…からこうなったのか』

『そして動けないからこそ…』

『この要塞を必要としたのか…』

「そうか、動けないのか…だから艦隊ではなく…」

「空前の規模の惑星天体籠城戦要塞を…」

「1万年もかけて造り上げてしまったのか…」


『そしてここは本体予備あるいは旧本体なのであろう』

『水鏡の範囲の先に在るコマイン情報重心…』

『其処が現在の本体であろうな』

「指し手にとってここは」

「最後の退避先」

「最終保険なのか」


『だからこの星系は特別なのだと…』

『さすがのコマインもこの規模のモノをそう複数造るのはムリなのであろう』

「それで鉄壁星系になっていたのか…」

「全てはココを守るためか…」


『ふむ…そうなると…主戦場はココで決まりですね』

『教官…』

『そうだな…ココにしかなるまい』

「は?」「へ?」ほぇ?」


『つまり…層数1万層の装甲板に覆われたこの要塞が…』

『えぇ、主戦場です』

「えっ?ここ攻めんの?」「はい?ウソですよね?」


『あの直径300kmのレーザーが…』

『我らが行く手を阻む城門です』

「えっ?抜かないといけないの?」

「アレをですか?」


『100層を埋め尽くす地上兵器群が…』

『我らが1体残らず屠るべき守り人です』

「はい?殲滅?要殲滅?」

「間には9000層ありますわよ?」


『400層に及ぶ施設群が…』

『我らが蹂躙すべき後方です』

「まって…そこまでいかないといけないの?」

「なんか言い方が…宇宙戦ではないような…」


『499層に及ぶ融合炉群が…』

『我らが息の根を止めるべき心臓部です』

「おいおい…まさかまさかだぞ…」

「そんな…うそでしょう…」


『使い魔の目の前に在るコレが…』

『我らが踏み砕くべき目標です』

「踏む砕くっ!!」

「ここでっ!!」

「地上戦をっ!!」

「したのかっ!!」

「だからっ!!」

「あの数の戦死者にっ!!」

「至ったのかっ!!」


『まじかーココなのかーココでー思う存分にーやりあうのかーうはぁーさいこー』

『なんてこった…なんてこった…ここが到達すべき目標…』

『考えられるうる中でも最悪の戦場だ…』

『地獄になるわね…』


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