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第78話 コマイン…どうして造ってしまったんだ…

『ふむ、各所の年代も概ね推察を裏付けるモノか』

『では依頼は?』

『完了でよいぞ』


『次は

・第5の構造調査

・第5の兵力調査

ね…』


『通信ハブ星系にのみ存在する、

監視小惑星直通ゲート通信由来と、

そう推測されている微小次元震発生個所が、

地下3000kmに存在する、

直径1.6万km級の無大気光沢惑星、

第5惑星』


『コマインの指し手がココを特別…とする理由がわかるだろう』

『その分…警戒態勢も高いのだろうな…いくか』

『『『『『あぃあぃよぉう』』』』』

「名探偵はすでに察している?」

「そんな感じだな…」



『工事中だな…』

『地表全面工事中ね…』

『一部の隙間なく全面工事中とは…』

「想像を絶する光景だな…」

「惑星表面全域で突貫工事すると…」

「目にするだけで喧しいんですね…」

「無大気だから無音な筈…なんですけど…」



『ウタ?』

『むーなんとかーうぬー隙間にーくぬーココだー』

『よくやった』

『工事中の部分の側面の充分な観測データ』

『いい感じに取れてるわ』

『各所に送りつつ見てみよう』

「さすがに苦労するよな…」

「こんだけ喧しく騒々しい環境ですものね…」



『ぬぅーむぅー使い魔ー出せる場所ーどこだー』

『頑張ってみてくれ…』

「無理難題…だもんなぁ」

「ですよねぇ…」



『これは…』

『本気か…』

『えっまさか…』

『厚さ20mの装甲板…』

『その下にぶらさがってるのは…』

『ぎっしり空間歪曲フィールドジェネレーター…』

『サイズも高さ30メートルはあるな…戦列砲艦のだな…』

『250m下に見えるのは…下の装甲板と…その下にもぶらさがってるのか…』

『3000km下までずっとコレなの?1層300mとしても層数が1万層にもなるわよ?』

「これ…どんだけコア掘りつくしたんだ?」

「周辺のゲートから出てくるフネの荷物…」

「元はゲートの先に在る天体のコア…」

「なんでしょうね…」



『ぬぉーどこだーどこならーいけるー』

『ウタ…悪いが頑張ってくれ…』

「切実になってきた…」

「そりゃそうなる…」

「先を見ずには帰れんよ…そりゃ」



『赤道付近の均等4か所と南北極点に在る円形構造物…』

『コレ…口径300kmの核融合反応収束レーザーよね…』

『多重円構造、最外縁直径が3000km…最内径が300km…』

『あぁ…そう見える…中央の穴は…深さ3000kmの収束バレルなのか…』

『底は…半開放融合炉なんだろうな…』

『磁場式…歪曲式…どちらかしら…』

『歪曲式だろうな…効率が違う…』

『100G加速でも25光秒以遠でなければ…』

『50G加速ともなると37光秒以遠でなければ…』

『どうあがいても避けきれんな…』

『15光秒交戦距離に対する回答がコレか』

『面制圧思考も…ここまでくるともう…天晴れとしか…』

『たしかにこれなら質量融合弾どころか』

『どの強襲独行艦であっても』

『1撃で屠れるだろうが』

『いくらなんでも徹底しすぎだろう…』

「なんてもんを…据えてやがるんだ…」

「ここにおいてはコマインの方が有効射距離…」

「優位になるのか…」


『うひょーみつけたーみつけたぞー』

『あったか…』

『ないかとおもったわ…』

「これだけ作業船がいて…」

「これだけ輸送船がいて…」

「これだけ広い工事面積なら…」

「そりゃ隙間探すのたいへんだよなぁ…」




『工事終了区画の装甲板から20mのところか…』

『雲霞のごとくいる作業船との接触バレ回避…』

『その為に高度制限の下にしたか…』

「なるほど…」「そういう探し方に」「して見つけたと」


『ウタ、とりあえず下の階層がどう続いているかのチェックだ』

『おけー使い魔1号ーいくのだーごー』

『2層…10層…20層…30…40…50………100』

『アホか…』

『指し手…いくらなんでも…』

『1000…』

「「「「「「「「「…全部」」」」」」」」」



『あーくんなー使い魔1号ーさらばー次のー使い魔がー頑張ってくれるー』

『哨戒船もいたか…』

『あんな強電磁波を至近から浴びせられるとなぁ』

『さすがに違和感が出そうだ…』

「なんと…」

「潜り切れなかった…」

「また最初から…」



『使い魔4号ーいくのだーごー』

『2層………100………1000』

『なんとか1000超えたな…』

『2号と3号はここまでこれなかったもんな…』

「記録更新」「2号と3号は…」「残念だったな」



『2000…』

『全部同じ…』

『まいったな…全部同じ…』

『3000…』

『4号ーここまでだーさらばだー』

「全部同じ…」

「そして最初からだ…」


『厳しいな…』

『むむーも少し良い場所ー探すー』

『その間に見てみるか』

『そうだな』

「周り見てる余裕なかったもんな…」

「潜るのに必死でしたものね…」

「ですぅ」



『コレ?柱か?』

『なぜ柱に空間歪曲フィールドジェネレーターが?』

『完全に側面を巻かれているわね…』

『直径は50kmあるな』

『表面にある規則的な円模様はコレか』

『コレは専門家に期待しよう』

『だなぁ、ちょっと俺らにはわけわからんレベルだ』

「防御兵装にしては…」

「方向がおかしいもんなぁ…」



『あらたなー探索ー拠点ーみつけたー』

『あったのね』

『よく見つかったな』

「今度はどんなとこでしょう」

「前の場所より良条件な場所…そうないよなぁ」



『見つけたって…』

『コレ作業船の入出口ハッチの真横じゃない…』

『そりゃここなら接触バレはされんだろうが…』

『他にはー見当たらんーここで勝負だー』

「灯台下暗しスタイル」「ずいぶんと思いきりましたね」

「作業船との最短距離…」「20mもないな…」 


『仕方あるまい…哨戒船は通れないサイズのハッチだ』

『哨戒船さえ通らなければ…』

『問題ない筈…だからなぁ…』

『使い魔5号ーいくのだーごー』

「そこが重要だったか…」「たしかに工事用…」「哨戒船は通れない…」



『7000…』

『『『『『………』』』』』

「「「「「「「「「………」」」」」」」」」


『8000…』

『『『『『………』』』』』

「「「「「「「「「………」」」」」」」」」


『9000…あっ地上兵器施設群だわ』

『『『『『やっと…』』』』』

「「「「「「「「「……あんまりだ……」」」」」」」」」


『9000層の装甲板か…』

『そしてその下にいたのは…』

『整然と佇む地上兵器群とメンテナンス施設群…』

『残念なことに…彼らが立っている筈の装甲板は…』

『全く…どこにも…見えないな…』

『詰め込みすぎだろ…』

「なにこの…」

「なにがなんでも守り切るんだ…」

「そういう意志を…」

「ここまで狂気的に体現して…」

「もう一周半回って超残念な構造体を…」

「コマイン…どうして造ってしまったんだ…」

「コレを造らなければ…大艦隊…どれだけ造れたんだよ…」

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